
任期満了に伴う大玉村長選が7月25日告示されました。立候補したのはいずれも無所属で現職の押山利一氏(67)、新人の遠藤勇雄氏(61)の2名です。投開票は7月30日に行われます。
今回は1993年以来の24年ぶりの選挙戦となりました。大玉村は70年代以降、人口は増加傾向にある一方、子育て世代や高齢者に対する支援が求められています。
再戦を目指す押山氏は今年3月の議会の一般質問で「村の財政的自立を目指して村政に取り組んできたが、成果が現れるのはこれから。村の復興や再生は道半ばであり、今後さらに成果を挙げるために強い決意を持って2期目に挑戦したい」と抱負を述べました。
4年前の当選から「人は活力の源」という方針をもとに、子育て支援や定住人口増加対策に取り組んできました。今後は幼稚園から小中学校を連接した「おおたま学園」、コミュニティ・スクールによる子供の育ちや学びへの一貫した支援、生涯学習のための文化・スポーツなど各種事業の積極的な推進も行いたい考えです。
押山氏は福島大学行政社会学部を卒業し、大玉村に入庁しました。企画財政課長、総務課長などを歴任し、2006年から2期7年にわたって教育長を務めました。2013年の村長選に初めて立候補し、無投票当選を果たしています。
元村議の遠藤氏は村長選への立候補を表明した際に、「道路除染の早期完了や保育所の待機児童解消など、喫緊の課題に取り組みたい。村民に寄り添い、誰もが住んでみたくなる村づくり目指す」と政策や意気込みを語っています。また、公約として村長報酬の3割減を公約を掲げ、減額分は福祉対策に充てたい考えを表明しています。また農業の担い手の確保のため、担当部署の設置を目指しています。
遠藤氏は慶応大学法学部通信教育課程卒業。村総務部長や大玉土地改良区理事を歴任しました。2015年に大玉村役場を退職し村議戦で初当選し1期目を務めていましたが、辞職して今回の村長選立候補となりました。また現在は農業にも従事しています。
24年振りに投票が実施される今回は、それぞれ村職員として長年勤め、議会からも村の運営にも携わってきた現職の村長と元村議による選挙戦となりました。復興への長い道のりをどのように歩んで行くか、村民の希望が票の行方へとして反映されそうです。
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