第8回選管アワード月間最優秀賞は、茨城県城里町 選挙管理委員会に決定いたしました!
城里町では、2月17日に町長選挙と町議会議員補欠選挙が行われました。
これに向けて城里町選挙管理委員会では、ホームページに選挙公報を掲載、いち早く立候補者の情報を有権者に提供しました。町や村といった自治体では、選挙公報を掲載してくれるところはまだまだ少数派です。それだけではありません。今回、編集部スタッフが特に注目したのは、開票結果速報に「定数」を明記した点でした。
意外に思われるかもしれませんが、町議会議員選挙、とりわけ補欠選挙の場合、定数がわからない場合が多く、選挙時の自治体ホームページ上にも、定数記載が無い場合が殆ど。編集部では、その都度、Web上で検索をかけたりして情報を引き出しているのが現状です。そのような中で、今回の城里町ホームページの掲載内容は、そのレイアウトも含め、有権者の立場にたった、丁寧でわかりやすいものとなっています。役場で選挙を担当されている総務課主査兼係長・小林克成さんにお話を伺いました。
「他の自治体さんの選挙時には、ホームページ 上で、どのような選挙情報を出しているのか常に見ていますよ」と研究熱心な小林さん。今回、初の掲載となる選挙公報や定数記載も、他の自治体の様々な掲載方法や内容を参考にした結果、判断したということでした。
また他にも町内では広報無線等を使って、選挙告示日から投票日の前日まで午前と午後の2回、投票呼びかけアナウンスを行います。さらに投票当日には1日5回、各時間帯の投票率の公表とともに投票への呼びかけを行うということです。今回の選挙では、投票日の19時30分から開票作業を開始し、最後のアナウンス時間である夜9時には、各当選者の得票数とともに開票結果の告知が出来たということでした。迅速な立候補者の情報提供、定数の明記、そして速やかな開票結果の告知は、小林さんはじめ、選挙に携わる皆さんの常日頃の努力の賜物といえるのではないでしょうか。
これは、十分で適切な選挙情報の公開を促すために、『ザ選挙』編集部が、優れた情報発信を行っている自治体の選挙管理委員会を勝手に称えようというものです。
この賞は、自治体そのものの優劣を決めるものではありません。インターネット上の選挙情報の掲載方法に関して、何かしらのヒント、アイディアの一助になればと思います。
選管が的確な情報を素早く出すということは、選挙の質そのものを向上させ、有権者にとっても非常に有意義であると言えます。この賞は、もしかしたら日本で一番地味かもしれません。しかし、あまり日の当たることの無い縁の下の力持ちの努力を、ほんの少し意識することで、よりよい選挙が実行されるようになると考えています。(『ザ選挙』編集長 高橋茂)
『ザ選挙』編集部では、毎月選管アワードを発表していきたいと考えています。
その月の末日までに投開票のあった選挙を選考対象とし、厳正かつ公正な(一応)判断のもと、選挙情報をインターネット上で発信し、かつその内容が充実している自治体へ贈られます。ユニークな取り組みには、特別賞を贈ることも考えています。
毎月上旬には発表できるようにいたしますので、お楽しみに!
2013年1月度 月間最優秀賞 福岡県北九州市
2012年10月度 月間最優秀賞 山口県周防大島町
2012年9月度 デザイン賞 神奈川県真鶴町
2012年8月度 ソーシャルDE賞 北海道中標津町、鹿児島県宇検村
2012年7月度 月間最優秀賞 宮城県名取市選管
2012年6月度 月間最優秀賞 東京都港区選管
2012年5月度 月間最優秀賞 東京都福生市選管
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