総選挙のため、昨年11月12月の2ヶ月間、お休みをいただきましたが、
第7回選管アワード月間最優秀賞は、福岡県北九州市 選挙管理委員会に決定いたしました!
北九州市では、1月27日に市議会議員選挙が行われました。
この市議選をPRするため、市出身で観光大使の若手女性タレント・紗綾さんが起用され、テレビ・ラジオCMやポスターに登場。
市ホームページにも選挙啓発動画が掲載されました。最近、岡山市の「おしい!桃太郎市」など、カタイ印象になりがちな自治体のイメージを一掃するような試みが流行っていますが、こちらもユニークな動画内容。紗綾さん扮する「彼女」が、カメラ目線で視聴者に語りかけ、擬似デートを楽しめます。彼女の質問に対して「はい」「いいえ」を選択すると、次々と場面が進み、投票場に到着するという構成。(残念ながら1月31日現在、動画掲載は終了)
選挙管理委員会事務局選挙課・庶務係長の安部徹也さんにお話をおうかがいしたところ、この動画に関しては若い世代のみならず、中年層の視聴者からも「わかりやすい」、「選挙が身近になった」と高い評価を受けたといいます。
北九州市選挙管理委員会では、以前の市長選挙(2011年)においてにも北九州市出身のAKB48・梅田彩佳さんを起用し、「LOVE&1票」をキャッチコピーとしてCM制作を行なっています。今後も若い世代に向けた選挙啓発を積極的に行なっていきたいということでした。
次に「ほのぼの賞」として、自治体ホームページトップに選挙ポスター掲示場の写真を掲載した秋田県八郎潟町が決まりました。
町では1月27日の町議会議員選挙が執行されるにあたって「嵐の前の静けさで掲示板が寂しそうですが、告示後はこの掲示板もにぎやかになります。」という文章とともに、雪山をバックにした掲示場の写真を「スナップダイアリー」コーナーに掲載。
掲示板は選挙時に必ず目にするものですが、ほのぼのしたコメントが効いて、堅苦しい「選挙」のイメージが和らいで身近に感じられてきます。
この週一回掲載のコーナーを担当している総務課・渡部郁子さんにお話をおうかがいしました。「担当して現在5年ほどになりますが、今は季節的に雪景色ばかりになりがち。今回はちょうど選挙の期日前投票が始まる前なので取り上げてみました。」とのこと。文章については「短い文章は難しいですね」と毎回ご苦労されるそうです。選挙時のエピソードをうかがったところ、今年は去年に引き続き雪が多く、脇に寄せた雪で道幅が狭くなった道路を選挙カーがすれ違う際、どちらも車をバックさせるのは縁起が悪いとのことで、なかなか大変だという雪国ならではエピソードを語ってくれました。
これは、十分で適切な選挙情報の公開を促すために、『ザ選挙』編集部が、優れた情報発信を行っている自治体の選挙管理委員会を勝手に称えようというものです。
この賞は、自治体そのものの優劣を決めるものではありません。インターネット上の選挙情報の掲載方法に関して、何かしらのヒント、アイディアの一助になればと思います。
選管が的確な情報を素早く出すということは、選挙の質そのものを向上させ、有権者にとっても非常に有意義であると言えます。この賞は、もしかしたら日本で一番地味かもしれません。しかし、あまり日の当たることの無い縁の下の力持ちの努力を、ほんの少し意識することで、よりよい選挙が実行されるようになると考えています。(『ザ選挙』編集長 高橋茂)
『ザ選挙』編集部では、毎月選管アワードを発表していきたいと考えています。
その月の末日までに投開票のあった選挙を選考対象とし、厳正かつ公正な(一応)判断のもと、選挙情報をインターネット上で発信し、かつその内容が充実している自治体へ贈られます。ユニークな取り組みには、特別賞を贈ることも考えています。
毎月上旬には発表できるようにいたしますので、お楽しみに!
2012年10月度 月間最優秀賞 山口県周防大島町
2012年9月度 デザイン賞 神奈川県真鶴町
2012年8月度 ソーシャルDE賞 北海道中標津町、鹿児島県宇検村
2012年7月度 月間最優秀賞 宮城県名取市選管
2012年6月度 月間最優秀賞 東京都港区選管
2012年5月度 月間最優秀賞 東京都福生市選管
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