第5回選管アワード月間最優秀賞は、先月に引き続き大賞該当自治体はありませんでしたが、特別賞の「デザイン賞」として神奈川県真鶴町が選ばれました。
「美」をまちづくりの基準にした先駆的自治体の選挙バナーはデザインも秀逸!
神奈川県真鶴町は、9月23日執行された町長選挙における「選挙速報」のバナーデザイン、そして、過去選挙情報の資料掲載ページのデザインの見やすさから、今回初めて設けた「デザイン賞」に輝きました。
デザイン賞を贈呈するにあたり、真鶴町役場・選挙管理委員会書紀の朝倉嘉勇(あさくら かゆう)氏に話を聞いてみました。
まず、この自治体ホームページ全体のデザインは、町の若い職員が担当し、サイト制作会社とともに作成したものだそう。真鶴町は1993年に「真鶴町まちづくり条例」を制定し、まちづくりをするにあたって「美」を法令上規定するという、 画期的、先駆的な試みを行った自治体です。そのポリシーをホームページを作成する上でも反映させ、細かな部分まで行き届いたデザインにしたいという思いがあったようです。
「美しく、見やすく、わかりやすく」という精神は選挙情報掲載に関しても活かされ、「選挙速報」バナーはトップページにあって非常に見つけやすく、かつ、全体のテイストを妨げることのないデザインで、クリック場所もわかりやすくなっていました。ともすれば無機的で数値情報でしかない「選挙情報」に、人のぬくもりを感じさせるデザインが施されており、親しみやすさを感じました。
これは、十分で適切な選挙情報の公開を促すために、『ザ選挙』編集部が、優れた情報発信を行っている自治体の選挙管理委員会を勝手に称えようというものです。
この賞は、自治体そのものの優劣を決めるものではありません。インターネット上の選挙情報の掲載方法に関して、何かしらのヒント、アイディアの一助になればと思います。
選管が的確な情報を素早く出すということは、選挙の質そのものを向上させ、有権者にとっても非常に有意義であると言えます。この賞は、もしかしたら日本で一番地味かもしれません。しかし、あまり日の当たることの無い縁の下の力持ちの努力を、ほんの少し意識することで、よりよい選挙が実行されるようになると考えています。(『ザ選挙』編集長 高橋茂)
『ザ選挙』編集部では、毎月選管アワードを発表していきたいと考えています。
その月の末日までに投開票のあった選挙を選考対象とし、厳正かつ公正な(一応)判断のもと、選挙情報をインターネット上で発信し、かつその内容が充実している自治体へ贈られます。ユニークな取り組みには、特別賞を贈ることも考えています。
毎月上旬には発表できるようにいたしますので、お楽しみに!
2012年8月度 ソーシャルDE賞 北海道中標津町、鹿児島県宇検村
2012年7月度 月間最優秀賞 宮城県名取市選管
2012年6月度 月間最優秀賞 東京都港区選管
2012年5月度 月間最優秀賞 東京都福生市選管
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