第4回選管アワード月間最優秀賞は、残念ながら大賞該当自治体はありませんでしたが、特別賞の「ソーシャルDE賞」として北海道中標津町、そして鹿児島県宇検村が選ばれました。
北海道中標津町では、町長選挙及び町議会議員選挙において、FacebookとTwitterを活用して選挙の告知を行い、さらに8月21日の告示日には立候補者一覧へのリンク先をパソコン用とケータイ用の2つに分けて掲載、有権者の利便性を考えた体裁になっています。26日投票日にもFacebookとTwitterで開票結果を随時発表しています。選挙管理委員会書紀の富樫さんのお話では、中標津町の特徴として町民に若い人が比較的多いことから、災害等の非常時のためもあり、今年8月よりFacebookとTwitterを導入したとのことでした。好評のようなら、今後の国政選挙でも活用していきたいとのことです。
宇検村では、同じく8月21日告示8月26日投票の村議会議員選挙において、選挙の告知を立候補者予定者説明会の会場風景の写真掲載とともに行っており、投票結果についてもFacebookで公開しています。宇検村の特徴は、自治体ホームページのページ下に、Facebookの内容が大開きで掲載されていること。小さなFacebookやTwitterのバナーは見落とされがちですが、その点、有権者にとって直ぐに目につきやすいように掲載されていました。宇検村選挙管理委員会書紀の亀石さんのお話では、山地がほとんどを占める村の地形において、いち早く確実な情報伝達ツールとしてFacebookを活用しているとのことでした。
これは、十分で適切な選挙情報の公開を促すために、『ザ選挙』編集部が、優れた情報発信を行っている自治体の選挙管理委員会を勝手に称えようというものです。
この賞は、自治体そのものの優劣を決めるものではありません。インターネット上の選挙情報の掲載方法に関して、何かしらのヒント、アイディアの一助になればと思います。
選管が的確な情報を素早く出すということは、選挙の質そのものを向上させ、有権者にとっても非常に有意義であると言えます。この賞は、もしかしたら日本で一番地味かもしれません。しかし、あまり日の当たることの無い縁の下の力持ちの努力を、ほんの少し意識することで、よりよい選挙が実行されるようになると考えています。(『ザ選挙』編集長 高橋茂)
『ザ選挙』編集部では、毎月選管アワードを発表していきたいと考えています。
その月の末日までに告示のあった選挙を選考対象とし、厳正かつ公正な(一応)判断のもと、選挙情報をインターネット上で発信し、かつその内容が充実している自治体へ贈られます。ユニークな取り組みには、特別賞を贈ることも考えています。
毎月上旬には発表できるようにいたしますので、お楽しみに!
2012年7月度 月間最優秀賞 宮城県名取市選管
2012年6月度 月間最優秀賞 東京都港区選管
2012年5月度 月間最優秀賞 東京都福生市選管
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