さとう しゅういち ブログ
西洋の没落とイラン攻撃 ― いま日本外交は歴史の長い流れを見直す時期に来ている
2026/3/16
西洋の没落とイラン攻撃 ― いま日本外交は歴史の長い流れを見直す時期に来ている https://www.youtube.com/live/WB9vlwtzZ2E?si=DAu5yV3AtXCwiFMZ @YouTubeより
西洋の没落とイラン攻撃 ― いま日本外交は歴史の長い流れを見直す時期に来ている**
イランへの攻撃をめぐり、国際秩序の揺らぎが一段と鮮明になっている。
この出来事を単なる一地域の衝突として片づけるのではなく、より長い歴史の流れの中で捉える必要がある。
■西洋優位の終わりが、いよいよ現実のものとなりつつある
第一次世界大戦後、シュペングラーは『西洋の没落』を著し、文明の盛衰を論じた。
日本でも「近代の超克」といった議論が生まれ、西洋中心の時代の終わりを予感する知識人は少なくなかった。
しかし当時の日本は、ある意味で“フライング”だった。
米国という「西洋第二世代」が台頭しつつある時期に、正面から米英覇権に挑んでしまい、結果は破滅的な敗北であった。
それでも、イランやトルコなどの人々が、ロシアに勝利した一方で原爆を投下された日本に深い同情を寄せるのは事実である。
近代日本の直接の侵略を受けた朝鮮半島や中国、フィリピンなどとは対照的で、この点は歴史の複雑さを示している。
■80年を経て、米国の相対的地位は明確に低下した
今日の国際情勢を見ると、米欧の相対的後退は否めない。
中印が台頭したというよりも、近代化に乗り遅れていた国々が追いついたと見るべきだろう。
その焦りの延長線上に、トランプ政権の関税政策がある。
国内の分断も深刻で、大統領だけでなく、極端な主張を掲げる人物が選挙で当選しやすくなっている。
その結果として、かつてなら考えられなかったイラン攻撃が現実となり、戦争理由もころころ変わる。
米国はまさに“ダッチロール状態”にある。
こうした中で、フランスなど欧州諸国は米露に対抗するため、核を含む軍拡に踏み切りつつある。
■日本だけが「永遠の米国依存」を前提にしている
他方で日本では、依然として米国依存が未来永劫続くかのような議論が目立つ。
80年前はフライングで米国にぶつかり、現在は“羹に懲りてなますを吹く”かのように、米国への過度な忖度が続く。
イタリア首相などと比べても、日本の首相の米国への遠慮ぶりは際立つ。
しかし、世界の構造が変わりつつある以上、日本外交もまた見直しが必要だ。
■米国の権威低下と「人権の後退」という新たな課題
米国の権威が揺らぐことで、女性を中心とした人権の後退が世界的に進む懸念がある。
これまで米国が担ってきた“人権の旗手”としての役割が弱まる中で、
米国に頼らずに人権を前進させる仕組みを、国際レベルでも、国レベルでも、自治体レベルでも構想する必要がある。
■憲法の基本原則を生かしつつ、新しい外交を構想する
日本国憲法が掲げる
基本的人権の尊重
戦争放棄
主権在民
これらの原則を維持しつつ、
多極化する世界の中で主体的に動く日本外交
をどう構想するか。
政治家にも、有権者にも、課せられた課題は重い。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男