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東京五輪ゴルフ会場こそ酷暑対策での変更を!

2019/10/18

東京五輪ゴルフ会場こそ酷暑対策での変更を!

参議院議員 松沢 成文

 今月16日に国際オリンピック委員会(IOC)は、来年に控える東京五輪のマラソンと競歩の競技会場を酷暑対策のため東京から札幌に変更する計画を発表しました。最終的には10月30日から東京で開催される東京五輪調整委員会で議論されるものの、IOCのトーマス・バッハ会長は、IOC理事会と大会組織委員会の間では合意したとの認識を示しています。

 私は、2014年から現在に至るまで、参議院の予算委員会や文教科学委員会での質疑や、森喜朗東京五輪組織委員会会長との会談、トーマス・バッハ会長への書簡を通じ、東京五輪ゴルフ会場の酷暑問題などを提起してきました。具体的には、東京五輪のゴルフ会場に決定している「霞ヶ関カンツリー倶楽部(以下『霞ヶ関』)」を当初予定していた東京都が所有する「若洲ゴルフリンクス(以下『若洲』)」へ見直すことを訴えて参りました。

 この間、問題の一つとして指摘した五輪憲章に反する女性差別問題こそ改善されたものの、その他の「酷暑対策」や「運営費用」、「五輪後の利用(レガシー)」、「アクセス」、「宿泊施設」といった問題は置き去りにされたままです。

 とりわけ「酷暑対策」は大きな問題です。2017年に首都大学東京の研究チームは、霞ヶ関が所在する埼玉県越谷市が日本一暑いとの観測結果を英気象学会誌に発表しました。実際に、私が五輪のテストイベントとして今年8月に開催された日本ジュニアゴルフ選手権に足を運び気温を計測したところ、直射日光の下で温度計は42℃を示しました。

さらに、環境省が2017年から行っている「オリンピック・パラリンピック暑熱環境測定事業」のデータによると、霞ヶ関での五輪ゴルフ競技の開催期間と同期間(男子7月30日~8月2日、女子8月5日~8日)を3年間で平均したところ、暑さ指数(WBGT)で運動が原則中止とされる31℃を超える31.7℃にも達していることが明らかになりました。

このような状況を前にして霞ヶ関でゴルフ競技を強行できるのでしょうか?

一昨年の夏にはあるコンペの参加者のうち5%が熱中症で倒れたことが報道されています。想定される2万5000人の観客動員が実現した場合には単純計算で1250人もが熱中症で倒れることになります。競技運営に関わる多くのボランディアへの影響も無視できません。収容する救急車も病院も足りず、熱中症患者が続出し、死者が出る可能性すら否定できないのです。

7月下旬から8月上旬という日本の夏でも最も暑い時期に、日本の中で最も暑い場所で、屋外スポーツを強行することは、まさに狂気の沙汰としかいいようがありません。実際に、霞ヶ関のメンバーでもある東京都病院協会会長の医師や著名な気象予報士もその危険性を訴えています。アスリート・ファースト、ギャラリー・ファーストに逆行し、選手の出場辞退や途中棄権につながる可能性もあります。

選手や観客、ボランティアの安全を考えるのであれば、ゴルフ競技こそ海沿いで4℃ほど気温が低い「若洲ゴルフリンクス」や、避暑地である軽井沢、箱根などのゴルフ場へ変更することを決断すべきです。IOCおよび大会組織委員会へゴルフ競技会場変更の英断を強く求めます。

以 上

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