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尖閣諸島の歴史と危機(「尖閣諸島開拓の日」130周年記念式典)

2025/1/16

1月14日、維新国会議員団のメンバーと共に「尖閣諸島開拓の日」130周年記念式典に出席、また翌15日に海上保安庁からブリーフィングを受けさせていただきました。沖縄県石垣島から約170kmにある尖閣諸島。

(資料:尖閣諸島開拓の日・主催:石垣市)

皆さんも報道等で中国海警局艦船が領海侵犯や日本漁船への威嚇行動を繰り返し、我が国の海上保安庁が対応に全力を挙げていることはご存知のことかと思います。2010年9月、中国漁船が海上保安庁の艦船へ体当たりをした事件は衝撃的でした。以降、中国海警局等に所属する船舶が尖閣周辺の水域へ領海侵入数が激増しています。(下記資料)

(資料:尖閣諸島:外務省)

東アジア近海では中国による一方的な現状変更の試みが続けられています。日本という国、国益を守るために何ができるのか改めて考えさせられる日となりました。参加されていた他党の議員さんより、国益を守りつつ外交をしていくには「正面の利、側面の情、背面の恐怖」が必要である旨を発言されていました。確かに国際的秩序を守りつつ、国益を守るためにも合理的・論理的に戦略をたてること、また文化交流など友愛や情の面から交流を続けること、さらに常にリスクを意識しながらバランス取って我が国の領土である尖閣諸島を守る必要があると感じます。

与野党の国会議員が参加する中、残念だったことは大臣・副大臣・政務官といった日本国政府側のメンバーが揃って参加されていなかったこと。政府には国を守るという観点からも真摯な態度で臨んでもらいたいものだと思います。

(歴史)

現在、閣諸島について日本が固有の領土である旨を主張し、また中国等も領土を主張している。歴史的認識を改めて日本国民の学ぶ必要があります。そうでなければ、「正面の利」を主張することもできません。尖閣諸島は1895年(明治28年)、沖縄県の所管とすることが日本政府において閣議決定され、翌年1896年(明治29年)から古賀辰四郎氏により開拓が始められました。最盛期には99戸248人が生活をしており、紛れもなく日本固有の領土ということが歴史的事実でわかります。

 一方で中国は1968年に国連機関による東シナ回の石油埋蔵調査が公表されてのち、独自の主張で領有を主張しはじめています。詳細は下記のURLよりご覧ください。

(外務省資料「尖閣諸島について」https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/pdfs/senkaku.pdf

 

尖閣諸島へ中国が領海侵犯を繰り返し、歴史を知らず国際的にも実効支配されてしまっては国を守ることはできません。沖縄本島からも近い尖閣諸島が落ちれば日本の防衛にも大きな影響を与えます。石垣市の中山義隆市長からは尖閣諸島への上陸調査の必要性を強調され、国にも支援を求められました。現地では外来種である「山羊」が現地の植物を食い荒らし、生態系が変化してきていること、また先の大戦における遺骨収集のため上陸の許可出してもらいたいということでした。

 

今回は維新の会国会議員団に限らず、党派を超えて国を守りたいという国会議員の皆さんと参加させていただきました。ご協力いただいた関係各位の皆様、現地のお話をしていただいた皆様には改めて感謝申しあげます。

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著者

池下 卓

池下 卓

選挙 第50回衆議院議員選挙 (2024/10/27)
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