2024/12/19
成立した政治資金規正法改正案の柱となるのが、「政策活動費の廃止」と「第三者監査機関の設置」です。この改革は、国民の税金が不透明に使われてきた過去を断ち切り、政治の透明性を大きく前進させるものです。
まず「政策活動費の廃止」について。この制度の下では、自民党の幹部が年間10億円、5年間で50億円もの公金を不透明に使用していた事実が明らかになりました。私たち維新の会を含む野党7党は、この制度を全廃する必要があると強く主張しました。これに対し、与党側は「外交機密や企業の営業機密等を守る必要がある」として部分的な公開を提案。しかし、それでは結局抜け道が残るだけです。国民が納めた税金を不透明に扱うことが許される時代は、もう終わらせなければなりません。与野党の激しい議論の末、政策活動費の廃止がついに実現しました。この成果は、国民の信頼を取り戻すための重要な一歩です。
次に、政治資金全般を監視する「第三者監査機関」の設置。これにより、政治資金の流れが外部の目でチェックされる仕組みが整います。しかし、ここにも課題が残ります。現在の収支報告書は、単式簿記という簡易な形式で記録されており、正確な資金管理には不十分です。いわば「お小遣い帳」レベルの管理では、税金の流れを追うことはできません。私は、以前より一般企業が採用している複式簿記を政治資金管理にも導入することを提案しています。この提案には多くの専門家や議員からも賛同を得ています。真に透明性のある政治を目指すために、引き続き取り組んでまいります。
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イケシタ タク/49歳/男
ホーム>政党・政治家>池下 卓 (イケシタ タク)>【②政策活動費の廃止と第三者監査機関設置が示す新たな道】。