2024/10/8
立憲民主党は、日銀の物価安定目標を「0%超」に引き下げる公約を打ち出した。私の世代が大学院でマクロ経済学を勉強するときには必ずお世話になった教科書の筆者であるブランシャールは、こういっている。「今の高インフレを克服した後には、インフレ目標を3%へ引き上げるべきだ。」碩学の助言はまったく逆方向なのだ。今、インフレ目標を0%に引き下げてしまったら日本経済に何が起こるのだろうか。
⇒Q:日銀や各国中銀は2%の物価目標を維持すべきですか。
A:ブランシャール「一般的には(先進国の物価目標は)2%よりも3%にするほうが望ましい。名目金利の上昇を意味し、(金融緩和が必要な際に)政策金利を下げる余地が大きくなることで長期国債の大量購入に頼る必要がなくなるためだ。こうした議論が活発になってほしいが、これは将来的な話だ。(高インフレが続く)現時点で中銀が目標の変更を議論すれば、インフレ退治に向けた政策の信頼性が損なわれる可能性がある」:「植田日銀、緩和路線を継承」 ブランシャール氏に聞く - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN201E70Q3A320C2000000/
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