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野洲市病院 「民意」に沿うより「民意」を形成する 14年前の新幹線新駅の記憶から今を

2020/11/23

「民意」に沿って退路を断つ勢い

昨日ブログをほぼ書き終えた後、ネットに掲載する前に図書館へ行って、新聞にまとめて目を通してきました。そこでひとつの記事に目がとまりまた。19日に「野洲市病院 これは何論法と名付けたら良いか?・・・」と題して書いたなかでも触れた一連の報道のひとつですが、その時には読めていなかったものです。

そこでも記したとおり、新市長は選挙の結果を受けて駅前の病院整備は取りやめ、現在進んでいる設計作業も契約解除の手続きを進めるという内容ですが、今日読んだ記事では、新市長は民意が示されたとして就任当日の11月2日に、契約の相手方である設計会社等に対して通知したとの内容でした。先にブログでも書いたように「壊す方は勇ましく、作る方は腰が引け」とは思っていましたが、ここまでの勇ましさには驚きました。まさに、退路を断つ勢いです。

14年前の新幹線新駅の中止と似ている点と異なる点 異なる点は多く慎重な対応が必要

ただし、これから書こうとしていることは、この猪突さのことではありません。民意が示されとして、一方的に進むやり方のことです。今から14年前の滋賀県知事選後の政治動向とよく似た状況です。あの時も民意を錦の御旗にして、起工式まで終えた新幹線新駅が完全な中止に追い込まれました。

今回も同様に民意が示されたことは否定できません。しかし、14年前、まさに渦中のなかに身を置かざるを得なかった身からすると、似ているところと異なるところを明らかにすることが、今後私も含めて市民にとって何らかの役立ちになるのではと思います。

似ている点は、議決を経て公式に進められていた事業に反対を唱えた候補者が当選したことです。

異なっている点はいくつかあります。まず、今回は当選した候補者が具体的な代替案を約束していたことです。投票した有権者の多くは単に反対に投票したのではなく、駅前計画と現地運営半額計画の2つの選択肢から選んだと考えられます。その代替案の実現可能性が同時に明らかにされる必要があります。

2つめは、14年前も性急ではあったが、これほどではなかったことです。知事側は結論ありきではありましたが、庁内協議を経て県議会や関係市との協議が重ねられました。

3つめは、14年前の場合はそれまで存在していなかった駅を新しく作る事業でしたが、今回の場合は老朽化し耐震対策もできていない厳しい状況の病院の建替えであるということです。14年前の新駅の場合は、当然その時点でそこを利用している人も、そこで働いている人もいませんでした。しかし、病院の場合はそこに入院している人も、新病院に期待して働いている人もいるところが大きく違います。

民意に沿うより民意を形成する

私は当時の経験から、民意の尊重は当然であるが、その対応には慎重でなけれなならないことを体得しました。結果が出たようであっても、改めて、調査検討し、議論を経て民意を形成していくことが良い結果をもたらします。

選挙の結果は重要です。しかし、それだけを根拠にして、民意に沿うとして進んでいくのでは、良い成果には到達できません。本当の民主主義でもありません。改めて、市民の議論、議会の議論を経て確認し、民意を形成していくことが大事です。

余談 十年一昔ではない

ある新聞が先月20日付で報道したため広く読まれることとなった、10月18日の私のブログで書いたように、駅前新病院に反対を唱えた候補者の積極的な応援者側に14年前に新幹線新駅整備を推進して煮え湯を飲まされた立場の人たちがこぞって協力していました。比例当選ではあっても当時の地元の国会議員、そして新駅を推進していて破れた元知事までがです。保守の立場と称し、私としては前向きで建設的だと評価していた人たちまでがこぞってです。新駅をつくることと駅前の病院を中止することの水脈がどこかで繋がっているのか、不思議なことです。なお、新駅を止めた前知事も、今回の最終的な動静までは知りませんが、4年前には病院中止の応援側にいました。こういったことも政治の範囲には入ることでしょうが、市民が本来望んでいる「政治」ではないと思います。

最後にもうひとつ「落ち」があります。今回副市長になった人は、14年前、前知事のもとで新駅中止の責任者だった人です。十年一昔、より今はもっと時代の動きが慌ただしいですが、この辺りでは十年はとても昔とは言えない状況です。

 

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著者

山仲 よしあき

山仲 よしあき

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野洲市

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