2024/11/18
枚方寝屋川消防組合議会の全員協議会が、11月14日、同消防組合本部で開催され、下記の3案件について協議するとともに、今年9月の能登半島豪雨災害において、緊急消防援助隊の一員として被災地に派遣された隊員から、現地の被災状況や活動の報告を受けました。
案件名:
(1)枚方消防署の建替候補地の検討について
建築後50年以上が経過し老朽化が進む現在の枚方消防署(枚方市大垣内町)の建替えが課題となる中、枚方市から旧中宮北小学校跡地を建替えの候補地案として優先して検討するとの報告があった。今後、枚方市の関係部局とともに近隣住民のご意見を聞きながら検討を進めていくとのこと。
(2)人材マネジメントの取り組みについて
▼内定者等の支援や求職者の入職意欲の向上を目的に、消防組合の魅力や職場の雰囲気を直接伝えるリクルーター制度を設ける▼同志社香里高校ダンス部の協力により、消防で働く女性の活躍をPRする動画を制作する▼新人職員育成マニュアルの見直し▼年次有給休暇や育児休業などの取得促進に向けた取り組みーなど。
(3)緊急消防援助隊の概要について
災害時の消防の広域応援の枠組みについてや部隊編成、土砂・風水害機動支援部隊の新設などについて。
今年度、私は消防組合議会の議長を務めており、議会運営や議事の進行が主な役割となりますので、協議会の場で質疑や意見表明の機会はありませんが、気になる案件については、また別の機会に改めて議論していきます。
全員協議会終了後は、大阪府の「津波・高潮ステーション」(大阪市西区)と、吹田市の総合防災センター(吹田市佐竹台)の視察に行きました。
「津波・高潮ステーション」では、1月には能登半島沖地震、8月には宮崎県日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生し「南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)」が発表されるなど、地震に対する備えの意識が高まる中、津波の基礎知識や避難についての心がまえなどを学びました。
吹田市の総合防災センターは、今年3月に消防機能が運用を開始されたばかりの施設で、消防署や指令センターなどの消防機能だけでなく、市の土木部や教育センターなどの施設、市の災害対策本部の代替機能を有するなど、市の災害活動拠点となる複合施設です。
消防訓練エリアは全天候型となっており、また阪急千里線の南千里駅のホームから直接訓練が見渡せるようになっているなど、市民の防災意識や安心感の向上につながる施設となっています。
消防指令センターでは、5市2町(豊中市、吹田市、池田市、箕面市、摂津市、豊野町、能勢町)により消防指令業務の共同運用が行われており▼人員配備や施設、車両などの効率的な運用▼広域災害・大規模災害への効果的な対応▼迅速な相互応援出動ーなどのメリットによる.消防体制の強化が図られているとのことです。
今回の視察で学んだことを、枚方寝屋川消防組合の消防行政のさらなる強化に活かし、市民の安心・安全につなげていけるよう取り組みを進めていきます。
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