2025/4/21
医療制度改革が進まないのは何故か
立憲民主党埼玉8区定期大会のあと、長妻昭代表代行の講演会でお話をききました
医療費の高額療養費の見直しをめぐって混乱した新年度予算
高額な治療を必要とする人、つまり命にかかわるような重い病気と闘う人の負担を増やす法案をシレっと出してきた石破内閣
元々は「異次元の少子化対策」として児童手当の拡充や第3子の大学無償化などを掲げた岸田政権
本来は巨額の財源が必要になるはずですが、増税メガネと揶揄されていた岸田総理(当時)が増税はしないと明言して、必要な費用は医療保険財政から出すことにした
増税は国会で審議して法改正が必要ですが、保険料の値上げならその必要がない
つまり抜け穴だったわけです
少子化対策のお金を医療保険から出すのはそもそも筋違いなのですが、そうでなくても高齢化で保険料も値上げが続いているのにさらに国民の負担が増えるのではないか
そんな批判に歳出改革をして「実質的な国民の追加負担は生じない」と岸田総理が答えてしまった
さてどこを削ろうかと出てきたのが、高額療養費の見直し
対象者も少ないから大した問題にならないだろうと国民をなめていたのが、今回の衆議院への予算案差戻しという前代未聞の騒動になったということです
いざというときの備えであるはずの保険なのに、高額療養費の値上げで命に係わるような病気のときにあてにならないというのは最もやってはいけないこと
でも主に現役世代が負担している保険料は、いずれにしてもどこかを削らなければならない
他の先進国に比べて多すぎる病床数
本来は退院させて介護施設や自宅に戻さなければならないのに、病院のベッドを空けておくと病院は儲からない
あるいは薬漬けの問題
ウイルスが原因の風邪に抗生物質は効果がないのに、処方する病院がある
湿布薬や花粉症の薬も薬局で売られているのに、毎回受診して医師に処方箋をもらって健康保険で安く処方してもらう必要があるのか
そこを見直せばいいのに、医師会など医療関係の団体から多額の政治献金を受けっとっている政党が政権をもっているので、なかなか切り込めない
一方、高額療養費制度を使って治療を受けている患者は政治献金しないから、そこが真っ先に見直しの対象にされた
幸い今回は衆議院が少数与党だったため国民の声を無視することはできず待ったがかかったわけですが、国会のバランスが変わったらまたどうなるか分かりません
業界団体に阿った政治から国民の方を向いた政治にするために、私たちも力をつけなければならないというお話でした
今回は私が司会をさせてもらい、あっという間の1時間でした
年金制度よりも医療保険制度のほうが財政的に厳しく、特に現役世代に負担が偏っているので、もっと多くの人に実情を知ってもらいたいと思っています
関心がある人がいればぜひ話をしたいので、声をかけてもられば幸いです
#医療制度改革 #高額療養費 #健康保険料 #立憲民主党 #長妻昭
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