2024/3/13
「アレクサー、いきものがかりのYELLかけて~」「アレクサー、SPEEDのmy graduationかけて~」と卒業ソングを流しながら洗面所で朝の身支度をする。
隣でたーさんが制服に袖を通す。中学の制服を着るのはこれが最後。
これまで地域の幼稚園小学校中学校の卒業式には有難いことに来賓として何十回と出席させて頂いているので、「いつものあの感じね」と気楽に行ったのに。
進学しても同じ地域の中にいる幼稚園や小学校と違い、中学校は今日を最後にそれぞれの道に分かれていく。
頭では分かっていたことなのに、幼い頃から知っている卒業生達の巣立っていく姿を目の当たりにして、突如寂しさに襲われ、涙が止まらなくなった。
たーさんは生徒会長として答辞を読んだ。事前にどんなことを言おうか相談され、
「たまたま同じ年にたまたま同じ地域に生まれただけの関係性だが、いろんな経験を共有して、もはやかけがえのない存在になったこと」
「これからそれぞれが放物線のように羽ばたいて行くが、私たちの座標軸は故郷であるここ明海の地であること」を盛り込もうと一緒に考えた。彼女なりにしっかり伝えられたのではないかと思う。
ぐしゃぐしゃに泣いて最後の歌はほとんど歌えなかったたーさん。
式が終わったあと、校庭で円陣組んで制服のブレザーを空に向かって投げた眩しすぎるアオハル。
そうか、子どもが義務教育課程を卒業するとき、親はこんな気持ちになるのか。
まだまだ知らない感情があるのだなぁ。子育てを通して知ることは本当に多い。
たから、卒業おめでとう。
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