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【千葉市の財政健全化の取組結果 著作抜粋連載 行財政改革⑥】

2020/11/9

【千葉市の財政健全化の取組結果 著作抜粋連載 行財政改革⑥】

おはようございます。週末は成田・東総地区を回り、地域の課題などを伺ってきました。
私は平日は千葉市長として執務を行い(鳥インフルへの対応も指示しています)、週末の公務がない時間を活用して千葉県全体を回っています。まずはこの目で見て、課題を把握し、政策に落とし込んでいきます。

拙著『千の葉をつなぐ幹となれ』抜粋連載企画、行財政改革について最終的な取組結果の章をご紹介します。
ここは私が大事にしている考え方、議会や職員との協調にも触れており、ぜひ読んで頂きたい章です。

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 職員とともに取り組んできた施策の積み重ねの結果、2015年度決算で将来負担比率が政令市ワースト1位を脱却、その後も比率は低減し、2018年度決算では145・5%まで改善しました。私が就任した2009年度の将来負担比率は306・4%でしたから、9年で半分ほどにまで将来負担を軽減することができたと言えます。

 また、2016年度決算において実質公債費比率が 18%を下回りました。 18%を超えていると市債を発行する際に総務省の許可を得る必要があるので、晴れて普通の自治体に戻ったということになります。将来負担比率が政令市ワースト1位を脱却し、起債制限団体から脱却したことに伴い、脱・財政危機宣言を解除しました。その後も実質公債費比率は低減し、2018年度決算では 13・8%まで改善されています。

 2017年度決算では国民健康保険の累積赤字を 11年ぶりに解消しました。前市政から始まり、一時は120億円近くまで累積赤字が膨らみましたが、「国民健康保険事業 財政健全化に向けたアクションプラン」を策定し、着実に健全化を進めた結果です。
 ほかにも禁じ手であった市債管理基金からの借り入れ、都市開発公社など外郭団体を活用した債務負担行為についても苦しい財政状況の中で少しずつ返済を進めています。このように前市政から引き継いだ多くの負の遺産が解消されてきました。大掃除にめどがつき、次の世代に良いバトンを引き継げます。

 また、私が就任した際にはほぼゼロに近い枯渇状態だった財政調整基金もいざという時のために少しずつ積み立ててきました。「もう一度リーマンショック級の不景気が来ても耐えられる程度に財政調整基金を積み立てよう」と目標を定めていましたが、今まさに新型コロナウイルスによってリーマンショック以来の経済危機が訪れようとしています。市内経済が危機的状況となり、税収が大幅に落ち込んだ、あの時の再来を覚悟しています。
 しかし、あの時と違うのは千葉市の財政状況です。苦しみながら負債を減らし身軽になり、ある程度の基金の積み立てがあります。市民や企業を支えるために機動的に財政出動を行うなど、最大限の措置を取っていきます。

 苦しい財政状況の中で、市債を返済し、市債管理基金からの借り入れを返済し、国民健康保険の累積赤字を解消し、財政調整基金を積み立てるのは本当に苦しい道のりでした。この間、自らも給与削減されながら歯を食いしばって創意工夫をこらし、時には議会や市民からの反発に耐えて説明を尽くしてくれた職員に心から感謝します。
 この苦しい道のりの中で千葉市に根付いた行革マインドを今後も引き継ぎ、そして今後の市長を始めとする執行部や議会が責任ある財政運営をしてくれると確信しています。

■「晴れて脱出、財政危機」の要因

 振り返ってみれば、これは自分が想定した以上の結果です。正直、これほど市民の支持が続くとは思っていませんでした。厳しい改革を続けてきましたから、2回目、3回目の選挙は厳しいものになると覚悟していました。それどころか、「もっとぜいたくをしたい」と市民に甘い言葉を投げかける候補者に敗れるということも十分想定されました。

 市長就任当初は市民の皆さまや議会の方々が、これほど私についてきてくれるとは期待していませんでした。就任時に、私が断行する必要があると考えていたことはほとんど実現できていますし、むしろ想定した以上に進んでいると思います。反対などにより足踏みせざるを得ない部分や戦略的撤退を余儀なくされると思っていましたが、自民や公明、民主を含め、市議会の議員の皆さまが私の考えを理解し、信頼してくれたのが大きかったと思います。

 私は市長選挙で初当選を果たした後、自分の支援者だけでなく、むしろ対立候補を支持した方々との意見交換を積極的に行いました。様々な立場の方とざっくばらんに意見交換し、できるかぎり胸襟を開いてお互いに意見をぶつけ合いました。副市長として残ってくれた藤代さんは議会との調整で本当によく頑張ってくれましたし、千葉商工会議所の故・石井俊昭会頭など経済界にも後ろから支援してもらいました。千葉市・千葉県選出の国会議員とも早くから信頼関係を築けました。これは私の努力と言うより、時の運、人との巡り合わせの運があったからとしか言いようがありません。私は本当に恵まれていると思います。

 議会との信頼関係が築けたのは、予算の組み立て方も影響があると思います。私たちは予算案を編成する際、詳細まで詰める前に各会派とオープンな場で意見交換を行い、意見を予算案に反映しています。さらに、年度途中に将来見直しが必要な事業の議論を内部で行う際も、適切な時期に会派に相談し、詳細を確定しています。

 私はメディアに取り上げられることも首長の中では多い方ですし、どうしてもトップダウンで決めているように見られがちですが、私が対外的に発表している施策は全て庁内、もしくは議会と調整した案件がほとんどです。議会は市政のパートナーですし、互いに相談しながらやっていかなければならないモノなのです。

 職員に対しても、ランチミーティングなどで対話を意識してきました。職員の価値観や行動理念を知りたかったからです。よく一緒に飲みに行きましたし、昼間は一緒に食事をしました。
たしかに給与カットの反発はありましたが、意見交換でもの申す職員も当然多くいました。でもそういう意見を言う人を私は必ず使っています。市長にもの申す職員は問題意識がはっきりした能力が高い職員が多いのですし、そうした職員が遠ざけられていると感じるような人事は絶対にしたくはありません。

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熊谷 俊人

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