2021/1/24
杉並区が成人式を強行する一方、区内病院が相次いでクラスター化する中、杉並区選出の国会議員や都議会議員らは、一体どのような行動をとっていたのか?
今月22日、衆院議員 石原伸晃氏(自民党)の武漢ウイルス感染が判明。無症状ながら、持病があるため、大事をとって即日入院された由。
多くの待機者がおられる中での即日入院には、私のもとにも疑問の声が届いています。
確かに、そのような重い持病をお持ちだったとは、私もこれまで聞いたことがありませんでした。お大事になさって頂きたいと思います。
と同時に、疾病を揶揄するようなこれまでの発言(「胃ろう患者はエイリアン」とか「反原発は集団ヒステリー」とか)を猛省され、健康に悩みを抱えておられる方々への思いやりといったものを少しは育んで頂きたいと思います。
私が気になっているのは、いくつかの報道に
「石原氏は感染拡大防止を声高に呼びかけていた身。その本人ともあろう者が…」
といった論調が見られることです。
確かに、石原氏は今月9日にも、自身のツイッターで
「医療崩壊が目前に迫っています。マスク・消毒は言うに及ばず、外出を可能なかぎり控え、人と人との距離をとることが私たちにできること。どうかご協力をお願いします。」
と投稿しています。
そのくせ、21日には、自身が率いる派閥の総会を催し、同派閥の野田毅 元国家公安委員長(79)や坂本哲志 一億総活躍担当相(70)らと会食まで共にしていたそうですから、見識を問われるのは当然でしょう。
しかし、石原氏は、感染拡大防止のために、それほど働いておられたのでしょうか?
今月11日、杉並区は23区中ただひとり、成人式を開催。田中良 杉並区長は式典挨拶で、
「(成人式開催予定の自治体に)国や都が中止を水面下で強硬に迫って、結果的に私だけ残った。これが真相です」
などと臆面もなく述べています。
が、1週間後の18日、区は、区内の河北前田病院で職員10名、患者46名の計56名が感染したこと、同じく区内の河北総合病院でも職員13名、患者27名の計40名が感染したことを公表。
区が国や都の呼びかけを無視して大型イベントを強行する一方、区内病院が相次いでクラスター化するという状況の中で、東京8区(方南1・2丁目を除く杉並区全域)選出の石原氏は、一体どのような行動をとっておられたのか?
方南1・2丁目が含まれる東京7区選出の衆院議員、長妻昭氏(立憲民主党)や松本文明氏(自民党)ら、また杉並区選出の都議会議員らの行動とともに、検証する必要があると考えます。
石原氏は今月6日、やはり自身のツイッターで
「杉並区の成人式『成人祝賀のつどい』は感染予防を徹底したうえで、1月11日の成人の日に杉並公会堂でおこなわれる予定です。最新の情報は下記公式サイトでご確認ください。」
などと投稿しています。
が、この程度の発言では、田中区長の成人式強行を後押しこそすれ、感染拡大防止を声高に呼びかけていたなどとは到底言えないでしょう。
なお、杉並区議会では、自民党・公明党から立憲民主党・元中核派・生活者ネットワークら革新系に至るまで、区長与党の多くがダンマリを決め込む中、少なくとも私は、大型イベントの中止・縮小を議場で明確に求めていたことを申し添えます。
https://www.facebook.com/1586380451507220/posts/2419876158157641
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