2020/12/2
先月27~29日、杉並区立杉並芸術会館の1階ホール(通称 座・高円寺1)にて、「演劇なかま高円寺」という団体が公演を行いました。
この公演内容から得られる結論(この劇場の1階ホールや地下稽古場等は、杉並区のいう「質の高い舞台芸術」に限定することなく、こうしたアマチュアの発表会にも広く貸し出すべき)については、これまでも触れて来たところです。
しかしながら、この団体については、今一つ、考えておかなければならないことがあります。
この団体は、平成29年度に公演を行った際、杉並区から文化芸術活動助成金を40万円受け取っています。
ところが、この団体は、東京都の外郭団体から得た助成金約120万円や、民間から得た協賛金を、杉並区への収支報告に計上していないことが判明しています。
なぜ、財団からの助成金や民間からの協賛金を計上せず、あえて不実記載を行う必要があるのか?
これでは、助成金の不正受給を疑われても仕方ありません。
さらに、この団体の代表者は、高円寺びっくり大道芸実行委員会の前委員長と同一人物です。
高円寺びっくり大道芸については、平成26年度、すなわち、この人物がまだ実行委員長であった時期の広告収入が未計上だったことが、昨年の第3回定例会 決算特別委員会での私の質疑から判明しています。
つまり、この人物は、イベントの収支報告で、補助金や協賛金の未計上・不実記載を繰り返す常習者ということになります。
このような団体に対し、他の一般区民を差し置いて、この公共劇場を貸してよいのか?
そうした道義的な問題が厳に存在することも、この際、一考しておかなければなりません。
このことは、本年第1回定例会の一般質問(2月17日)、また予算特別委員会 意見開陳(3月16日)で触れたところですが、ここで改めて区民各位にご報告しておくものです。
地元住民によるせっかくの劇が、団体による不適切な収支報告によって、疑惑のまなざしにさらされていることは、極めて残念なことと言わなければなりません。
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