2020/11/24
現在の指定管理者や芸術監督に固執せずとも、杉並区には、優れた舞台芸術家が大勢おられます。
一昨日と昨日、杉並区在住の演劇人が携わっておられる演劇作品を鑑賞しました。
一昨日は、『舞台ハイスクール!奇面組3 ~危機一髪!修学旅行編~』(原作:新沢基栄 脚本:田中大祐 演出:なるせゆうせい 於草月ホール)を鑑賞。
いやはや、大いに笑わせて頂きました!
原作のあの奇想天外な世界観を全く損なわないまま、しかも舞台ならではの魅力をてんこ盛りにして作品化されたエネルギーに、圧倒されっ放しの2時間でした。
「笑うことすら制限されそうな時代だからこそ、それを凌駕するほどの笑いを届けます。細胞から笑えるように。」との演出家のメッセージに、芸達者な役者さん達がフルパワーで応じておられました。
「純粋に楽しめる」というのは、とても大切なことです。
杉並区の区立劇場「座・高円寺」は、1階ホールや地下稽古場等の主要施設を、何と一般の杉並区民が借りることができません。
この劇場の現在の指定管理者や芸術監督らに、独占・私物化されてしまっているためです。
杉並区は、「それら主要施設は、質の高い舞台芸術を提供するため」と説明しています。もし、そうであるならば、こういう純粋に楽しめる作品をこそ、もっと杉並区民に提供すべきです。
昨日は、『まだらの恋』(作:条田瑞穂 於STUDIO SUN and MOON)を鑑賞。
能の『紅葉狩』に着想を得て、全く新しい物語に仕立て上げておられました。琵琶や笙、鳴り物などの生演奏が、舞台を大いに引き立てていました。
音楽の力、とりわけ生演奏の力はやはり偉大だと実感しました。
琵琶奏者の尼理愛子さん(写真)も、「座・高円寺」がもっと区民のために開かれた劇場となるように願って下さっている区内在住の舞台芸術家のお一人。
杉並区には、こうした貴重な人材が、他にも大勢おられます。
私は、こうした方々のお知恵やお力を借りて、あの劇場を、もっと生きた空間に生まれ変わらせたいと強く願っています。
「座・高円寺」の現在の指定管理者や芸術監督に固執せずとも、あの劇場で「質の高い舞台芸術」を提供することは、十分に可能です。
杉並区民の手に、一日も早くあの劇場を取り戻しましょう!
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