2025/10/13
🍀今こそ、「個人の力」が日本の農業を変える時。
唐津の若い力と自由な発想が、未来の畑を耕している。
個性豊かな「唐津市の農業」、そして個性豊かな人々の姿。
唐津には、10代をはじめ、若くして農業に挑戦している方々が多くいます。一方で、私よりもずっとご経験豊富で、独自の考え方をもつ先輩方の農園も多く存在します。同級生の中には、親子2代で有機栽培や土づくりの製品開発に取り組む人もいます。
僕自身も、自宅の庭で約20種類の果物を有機栽培していますが、それは日本の果物が、アメリカに比べて種類が少なく、農薬でピカピカに光った果物が安全とされている現実に、いつも違和感を感じるからです。だから自分で安心できる果物を育てています。健康の面でも、もっと多様で、より自然な作物があって良いですしね。そんな唐津では、農地や栽培地が生活と地続きにあるからこそ、「農」と「暮らし」が自然に共存しているのだと思います。
🍆今日の主役は、新米農家の「はると君」
彼と初めて出会ったのは昨年の夏。唐津市長選への走り出しの頃、松浦川沿いの整備について真剣に語ってくれたのが彼でした。当時はまだ高校3年生でした。
そして先日、久しぶりに再会しました。今は新米の社会人としてパン作りを学びながら、自分の小さな農園で、自分なりの考えを持って作物を育てています。初めてのチャレンジは「白ナス」。
そんな彼から、突然LINEで届いたメッセージ。
「初めての収穫なんですが……」
そして先日、彼の小さな農園を訪ねました。10月とは思えない強い日差しの中で、ほんの数か月前の彼よりもずっと大人びた表情で、彼はこう言いました。
今、これ(ナス栽培)をやってるときが一番楽しいです!
正直、その一言に僕は、胸が熱くなりました。もちろん、白ナスをもらえたことも嬉しかった。でも何より心を動かされたのは、彼がまっすぐ前を見て、迷いなく語るその姿。自信に満ち、未来を信じている若者の表情。あの瞬間、僕は確かに「希望の形」を見た気がしました。
唐津の若い方々は、もう作るだけでは終わっていません。パン、ジュース、スイーツ、ドライフルーツなど、加工やデザインの力で新しい価値を生み出しています。
そんな、唐津の若い農業従事者の皆さんの影響を受けて、僕自身も、唐津のいちごを使った海外展開を少しずつ進めています。農業とビジネスをつなぐこと。それは地域の未来をつくる一歩であり、「好きを形」にする最も自由な生き方でもあります。
そして、その過程でひとつ感じたことがあります。
今年、佐賀県庁を訪れた際、農業関係の担当者の方のあまりに残念な対応でした。やる気もなく、フォローもない姿勢に、県民として、正直ふがいなく感じました。どれだけの若い人たちが、どれだけの情熱を持って地域のために挑戦しているかを、この人たちは本当に知っているのだろうか?
そして思いました。
どれだけの佐賀の農業の可能性が、そんな担当の手でつぶされているのかを考えると、正直、恐ろしくなります。
私は、個人的に海外で、三重県の取り組みを拝見させて頂いております。地域の民間企業と農家さん、そして行政が一体となって動いている。それぞれが得意分野を持ち寄り、情熱を共有し、現場の声を大切にしている。
市場を理解し、現場に足を運ぶ。そんな三重県庁の担当者の方の姿勢を見て、思わず「佐賀にヘッドハントしたい」と本気で思いました。
同じ日本の地方でも、ここまで差が出るのかと感じるほどです。結局、制度ではなく、人が地域を動かす。それを実感しました。
けれど、だからこそ希望もあります。
はると君のように、自分の手で未来を耕す若者たちが、確かにこの唐津にはいます。彼らが挑戦し、学び、行動し続けること。それを地域の大人たちが見守り、支え、つないでいくこと。それこそが、本当の「唐津のまちづくり」だと思います。
農業は、ただ作物を育てるだけではありません。人を育て、地域を再生し、心を豊かにしてくれる。お隣同士のつながりが今も息づく唐津では、まさに農業そのものが街の再生の力になっていく。
白いナスがくれたのは、収穫だけではありませんでした。あの日、あの若者のまっすぐな眼差しが、この街の未来を明るく照らしていました。
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