2026/6/18
2026年6月から、静岡市の水道料金が値上げされました。
一般家庭では年間約5,000円ほどの負担増となります。
静岡市はその理由として、水道管の老朽化対策や耐震化を挙げています。
私は、水道インフラの更新や耐震化には賛成です。
蛇口をひねれば当たり前のように水が出る。
この「当たり前」を守ることは、政治の最も重要な役割の一つだからです。
しかし、今回の値上げを受けて、私は一つの疑問を抱きました。
本当に、この予算の優先順位で良かったのでしょうか。
水道管は突然老朽化するものではありません。
数十年という時間をかけて劣化していきます。
つまり、今回の値上げにつながる状況は、何年も前から予測できたはずです。
静岡市は、水道管の耐震化などのために約1,040億円の追加財源が必要だと説明しています。
必要な投資であることは理解できます。
だからこそ、私はこう思うのです。
もっと早い段階から、計画的に財源を確保する方法はなかったのでしょうか。
私はスポーツを否定しているわけではありません。
スポーツは地域に夢や感動を与え、人を集め、経済効果も期待できる素晴らしいエンターテインメントです。
しかし、政治には優先順位があります。
命を守る水道。
災害に備えるインフラ。
子どもたちの教育。
子育て支援。
こうした生活の土台となる政策より優先されるものがあるのでしょうか。
静岡市は、東静岡アリーナに約300億円を負担し、さらにサッカースタジアムについても約148億円規模の市負担を想定しています。
私は「アリーナか、水道か」という二者択一の議論をしたいのではありません。
問いたいのは、
限られた税金を何に優先して使うのか。
その政治判断です。
私は以前から、東静岡駅前の市有地について疑問を持っています。
市有地の活用方法は、ハコものを建設するだけではありません。
例えば、
・民間への売却
・定期借地として貸し出す
・民間事業者を誘致する
こうした方法でも財源を生み出すことができます。
その財源を、水道、防災、教育、子育てなど、市民生活に直結する分野へ優先的に投資するという考え方もあるはずです。
行政が土地を所有し続けることが目的ではありません。
市民にとって最も利益が大きくなる活用方法を考えること。
それが行政の役割だと私は考えています。
今回、私の自宅にも水道料金改定のお知らせは届きました。
しかし、その前に
「市民の皆さんはどう考えますか」
「他にもこのような選択肢があります」
「議会ではこのような議論をしています」
そうした情報は、少なくとも私には届きませんでした。
もちろん、議会では議論が行われていたのかもしれません。
しかし、市民に伝わっていなければ、市民は政治に参加することができません。
結果だけが伝えられ、
「値上げします」
これでは、市民は政策が決まった後に受け入れるだけになってしまいます。
私は、政治には「説明責任」と「市民参加」が欠かせないと思っています。
私は「顔の見える政治」を掲げています。
これは、政治家の顔が見えるという意味だけではありません。
政策が決まるまでの過程が見えること。
議論が見えること。
市民が意見を伝えられること。
そして、その声が政治に反映されること。
それこそが、本当の意味での「顔の見える政治」ではないでしょうか。
私は、水道料金の値上げだけを批判したいわけではありません。
スポーツにも反対ではありません。
私が目指したいのは、
限られた税金と市の資産を、市民の命と暮らしを守るために最大限活用する政治です。
そして、その過程を市民と共有し、市民も議論に参加できる政治です。
税金は誰かのお金ではありません。
市民一人ひとりが納めた大切なお金です。
だからこそ、何に優先して使うのか。
その議論を、市民と一緒に考えていきたいと思います。
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