2024/6/29
【育休退園制度の廃止について】
昨年12月議会でも質問したこのテーマ。
育休退園制度とは、
『下の子が満1歳の4月までに入園できず、育休を延長した場合、
上の子が強制的に退園になる制度』です。
前回質問した後、3人の子育て中のママから連絡がありました。
『上の子2人は同じ保育園に通っており、第3子の育休中。
3番目の子も上の子と同じ保育園を希望したが、1次選考で落ちてしまった。
会社は育休が続けられるので、本当は育休を延長したかったが、
そうすると上の子2人が退園になってしまうので、泣く泣く別の保育園に申し込んだ。
こんな辛い思いをするママをなくしてほしい。』
とのことでした。
前回、明石市でこの制度が残っている理由に
『待機児童が解消しないから』と言われましたが、私はそれは違うと訴えました。
なぜなら、実際明石市でこの制度で退園した子はほとんどいないから。
第2子以降の子は、ほとんど1歳児以下で入園させているので、
例年最も多い、1歳児の待機児童が緩和されることはあっても、悪化することはないと考えたからです。
それを裏付けるため、他市の担当者にも確認しました。
昨年11月にこの育休退園制度を廃止した所沢市。
令和5年4月の待機児童は53名で全国ワースト4位でした。
(明石市は44名でワースト8位。)
例年この制度で100名くらいの子が退園になっていましたが、
育休退園制度を廃止した令和6年度の待機児童は、前年度より減ったそうです。
やっぱり関係ないんだな!と思いました。
(余談ですが、明石市の令和6年度の待機児童は増加しています。
所沢市の待機児童対策は小規模保育園の新設2件と、明石市と大差ありません。)
こんな事例やデータをたくさん集めましたが、本会議での質問は要点だけ、淡々と進めました。
(前回は気持ちが入りすぎて辛辣な質問になってしまったので、、、)
答弁は、
『保護者が育休期間を選べるよう、前向きに検討する』でした。
私はさらに、
『保護者は復職するかどうか会社に連絡しなければならないし、会社の都合もあるから早い方がいい。
夏は保育園見学に行く人もいるから早く教えてほしい。
来年度の「保育施設利用のしおり」は8月に印刷に出すと聞いている。
逆算すると7月か遅くとも8月には決まるのでは?』
と聞きましたが、
『10月の募集要項の公表時までにはお知らせする』
との答弁でした。
それ以上詰めても仕方ないので、質問は終了しました。
・・・が、実は、本会議に質問する前の市役所職員の方との事前調整で、
「本当はなくなっていることは決まっている」
とボソッと話した方がいました。
どの階級の方にも、誰に聞いてもなくしたほうがいいと言っていたので、当然だと思います。
本会議で言えない事情があるのかもしれません。
そこは2年目の私にはよくわかりませんが、
いつ撤廃の発表があるのか、10月より早くお知らせしてくれるのではないか、
と期待しています。
↓「保育施設利用のしおり」のQ&Aより抜粋。
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