2024/6/11
早いもので、選挙から一年が経ち、一般質問も5回目となりました。
毎回、研究しながら一般質問のテーマ、どうしたら市が良くなり、また実現可能な政策なのかをひねりながら、色々な業界の人などからアドバイスを頂いたりしております。
実現しなければ、絵空事となってしまうので、可能な限り出来ることから取り組んでまいります!
私の今期の命題は、①都市計画②住宅③芸術の三本柱で提言をしていこうと考えており、今回は①と②の分野で質問しました。
①については、狭あい道路ということで、犬山市の土地家屋調査士さんと相談して提案
②については、ハウスメーカー時代の経験と、某大手ハウスメーカーで店長をしている友人に相談して提案しました!
ということで、今議会の一般質問について記させて頂きます。
*私の質問は色付きの文章です。
令和6年6月定例議会 一般質問
①狭あい道路解消促進について
能登半島地震では道路の被害も多く、物資の運搬や災害救助でも多大な影響があり、インフラとして維持していくことは重要な課題である。国道41号線が拡幅し、大きな道路としては非常に強固となったが、住宅地の狭あい道路はまだまだ多く、解消に向け動いていかなければならない。当市独自の補助事業があり、狭あい道路解消に向け、市としても推進しているが、利活用が乏しい。現状の制度では、移設のみが対象であり、測量・分筆費用や、門や塀の解体、水道メーターの移設など、地上に見える障害物移設の工事だけではない部分なども拡充することで、より拡充していくのではないかと考えるが見解を伺う。
狭あい道路整備費補助事業は、道路後退部分にある塀や門を解体して、道路後退線より敷地の内側に新設する場合、新設する塀等の工事費に対する補助金で上限は5万円です。補助実績は2件と少なく、課題があると認識しております。狭あい道路の解消は、良好な都市環境の形成の観点から進めるべき施策の一つであり、より活用して頂く為にも周知を徹底すると共に、狭あい道路整備費補助金については、活用しやすい制度とする為、塀や門の新設の有無に関係なく道路後退部分にある塀や門などの解体を補助の対象とし、補助額も増額の検討を行います。
②情報整備モデル事業について
国土交通省にて、今年度より新たに創設された狭あい道路情報整備モデル事業や、山形県鶴岡市、静岡県掛川市にて行われているランドバンク事業など、狭あい道路、空き家、空き地、未接道地などを小規模で再編を行う事業がある。当市もこうした様々な手法や、事業を活用してさらに推進してみてはどうか。
狭あい道路や空き家の解消に向けた小規模で面的な独自の取組みとして、令和5年5月11日に愛知県宅地建物取引業協会北尾張支部と「犬山市未接道地コーディネーター派遣事業協定」を締結しました。これは、道路に接していない一団の土地や空き家などの課題解決の為、区画の再編などの手法で良好な住環境の整備に繋げることを目的として、市内の一団の未接道地の所有者に対して意向調査を行い、相談会を実施することで解決策を探ろうという協定です。今後も、ご提案頂いた国の支援制度の活用も視野に入れながら、この未接道地コーディネーター派遣制度を活用し、狭あい道路の解消に繋げていきたいと考えております。
≪私見≫
未接道地については、犬山市も独自に先進的な取組みをスタートしているということで、是非今後の運用に大いに期待したいです。今までと同様の制度体系ではない手法で進めなければ、前に進んでいかないとも思いますので、様々な手法を研究して取り組んで頂きたいです。こうした、モデル事業などに選定されるのにもなかなか越えなければいけないハードルなどもあるかと思いますが、災害が起きてから、こういった狭あい道路等によって被害が拡大することがないように、現状ある事業だけでなく、様々な視点を持って解消に向けた事業に期待します。
①空き家バンクについて
3月に、移住定住専用のホームページが出来上がり、これから犬山市もさらに力を入れて移住促進を行っていくこととなる。移住に関してはこういったホームページなどの情報を元に興味を抱き、家を探そうかなといった流れになっていく。それには、当市の移住の情報、犬山市の良さを伝えることと同時に、住まう物件の不動産情報が大切。一般の不動産情報については、民間の事業者様より発信・案内をして頂いておりますが、当市としても空き家バンクといった形で情報の提供を行っている。確認の意味も込めて現状把握している空き家の件数と、登録や成約の実績について伺う。
空き家の件数ですが、平成27年度の空家等実態調査では、776件、令和2年度は848件を確認しております。全国的にも増加傾向であり、今年度も実態調査を行い把握してまいります。空き家空き地バンクの登録及び成約については、平成28年度の運用開始から、令和5年度までに60件掲載し、49件の活用実績があります。
今後大相続時代を迎えるにあたり、空き家は増加していく傾向にある。空き家になってしまうと、人が出入りせず、空気の入れ替えなどもないことから、不朽、老朽化が急速に進み、建物の美観も失われてしまい、景観的にも良くないことも多く、衛生上や景観上などの問題をもたらす恐れがある。本来であれば、空き家になる前に、流通性を高められればよいが、個人の資産でもあり、解決できない課題も多くある。そこで、こういった空き家バンクなどの制度もあるが、例えば把握している空き家の所有者に対して、空き家バンクを始めとした活用法の推奨や、広告宣伝、あっせんなどは行っているのか。
空き家所有者に対する空き家活用法の推奨については、空家等実態調査の中で、アンケート調査や苦情に対応する初期指導の通知送付の際に、補助金・住宅相談といった空き家支援策のパンフレットを同封し、利活用の促進を図っているところです。また、平成29年度から空き家の利活用を考える機会ずくりとして地域ごとにセミナーや相談会を実施し、市の広報で周知するとともに直接啓発も行っております。
②マイホーム借上げ制度について
一般社団法人移住住み替え支援機構(JTI)という機構があり、この機構の理念には、「公的借上げにより住宅の収益価値を保障することを通じ国民の住生活を豊かにする」とある。転勤や、介護施設などへの入居、子供が建築した家に入居など様々な事情から空き家になる住宅を、JTIを経由して借上げ、転貸することで、売却ではなく、賃貸として住宅を活用出来る制度。特に昨今は、高齢化社会が進み、空き家問題、大相続時代などと様々な住宅にまつわる諸問題が顕在化する中で、以前よりもより活用について興味を持たれている方も増えてきている。全国の自治体でも協働している自治体も数多くある。当市としてもホームページ上の移住ページや、空き家のページなどで今後、制度紹介などしていくことで、一種のブランディングに繋げることが出来ると考えるが、当局の見解を伺う。
JTIが実施しているマイホーム借上げ制度は、自分がその家から離れるが売却の予定はない住宅を所有している方にとっては魅力ある制度であり、空き家対策の一つとしてそうした方々に提供出来る新たな情報の一つであります。また、住宅を購入ではなく賃貸でお探しの方にとっても住宅探しの一つの選択肢になり得るものでもあります。そうした点で、この制度は有益な情報であると考えます。市内の空き家発生抑制、空き家を活用した移住者定住者の促進にも繋がると考えますので、今後市ホームページへの掲載の他、「住むまちいぬやま」ウェブサイトにて外部リンクの設定など検討してまいります。
≪私見≫
空き家にならないように、事前に情報の取得や、活用できるようにしていくことは重要であると考えます。現状お住まいの皆様にも空き家になる前の注意喚起等を、市の広報、固定資産税の通知書などにチラシを同封したり、市内民間業者の協力なども仰ぎながら普及啓発して頂ければと思います。
また、マイホーム借上げ制度は、当市として取り組むのにもそこまで大きな労力や費用はなく、住民の生活の安心、老後の安心などにも繋がるので、是非前向きに取り組んで頂ければと思います。こうした専門性の高い様々な団体とタイアップしたり、学習の機会を設けることは、今後の市政・市民の生活の向上にも多大に影響があると思います。機構に問合せしたところ、各行政でもタイアップして、セミナーの開催、相談会などを開催して、市民からの相談を受けたりし、空き家解消などにもつなげているようです。個々が持つ大切な資産である住宅を空き家にしてしまうのではなく、利活用を図ることが出来れば、空き家対策・移住政策などにもつながっていくと考えます。様々な情報やツール・助成の活用、団体などとの協働などをして、一人一人の住生活の向上に繋がっていけれればと思います。
①階段部分の施工不良について
犬山南小学校北館が本年2月に完成した。だが、先日の全員協議会にて、犬山南小学校北館の一部、階段部分に施工不良があり、幸いけが人などもなかったが、コンクリートの一部が破損したとの報告。まだ詳細の原因などは不明な部分もあるかとは思うが、詳細について伺う。
外部階段では、校舎2階との接続部分で無収縮モルタルの充填不足と、階段を校舎本体に固定するためのアンカーボルトの位置が設計図と異なる位置に設置されていたことで、階段の加重がコンクリートの一部に集中し、破損したと考えられます。
内部階段は外部階段と同様の施工方法であったため、点検を実施したところ、2階及び踊り場の校舎との接続部分で外部階段と同様、無収縮モルタルが充填されていないことが判明しました。施工不良への対応として、児童の安全を最優先に考え、改善ができるまで階段を使用禁止としています。また、外部階段は地震などの災害時における避難経路になりますが、現時点では安全を確保できないため、北館2階を利用していた2年生については、南館の教室へ移動しました。
施工不良箇所への対策工事については、現在、市や事業者など関係者で協議をしているところですが、内部階段は、建築基準法上の適法性について県へ確認の上、安全性の確保について目途が立ったため、今週末に無収縮モルタルを充填する対策工事を実し、施工状況を確認の上、内部階段及び2階特別教室の使用を再開する予定です。外部階段については、対策工事の実施方法について検討を行くている段階であり、児童の学校生活の影響や安全を第一に考えながら対策を進めて参ります。
今回の施工不良について市としてはどのように捉え、どのような姿勢にて望んでいくのか。
まずは、北館2階が使用できるように対策工事を最優先に対応し、児童の学習環境の確保に努めます。対策工事を進めると共に、施工不良の原因について現在報告書の提出を求めており、随時チェックを入れ現場を確認させ、修正を行っております。大規模な工事であり、関係する業者も多数となる為、現時点で調査結果は完成していないが、事実関係の把握が出来次第報告致します。
事業者には対応が遅い旨を強く訴え、電話にて直接社長に早急に対応するよう伝えさせて頂きました。
当市は施主とはいえ、監督している部分もある。当市としての責任の所在はどこになり、当市としてはどのような業務体系でこの物件の監理をしてきたのか。
犬山南小学校の改築工事の監理及び監督状況ですが、監理については、工事監理業務を設計事務所に委託しています。
設計図書の内容の把握及び検討、工事材料や設備機器等の検討及び報告、工事と設計図書との照合及び確認、工程表の検討及び報告、工事請負契約に定められた指示、検査等、関係機関の検査の立会い等となります。市の監督状況ですが、専任監督職員、主任監督職員及び総括監督職員を任命しています。
専任監督職員は、工事担当課以外の職員を任命することができるため、都市計画課に依頼し、主任監督職員及び総括監督職員は学校教育課が務めています。
工事への監理・監督体制ですが、週に 1 回定例の打ち合わせを実施し、打ち合わせは、市、施工業者、監理業者、学校職員、その他、必要に応じて関係者が一堂に会し、工スケジュールや工事内容、現場確認を実施し検討協議してきました。定例の打ち合わせだけでなく、工事の進捗状況に応じて、施工業者や監理業者との詳細な打ち合わせ、現場での施工確認、各工程での検査等、随時協議を進めてきたところです。
②今後の対応策について
市民感情としては、他の箇所は大丈夫なのかなど様々な憶測、心配が出てくる。今後このような事象を起こさない為にどうするか再発防止策について伺う。
まずは階段の対策工事を早急に実施することとしていますが、併せて、建物全体の点検についても実施が必要であると考えています。
点検箇所や調査方法については、現在、市と事業者など関係者で協議を進めているところですが、点検についても、安心安全な学校環境を整えることが急務であるため、施工不良の対策工事と並行して対応していきます。今後も学校の大規模改修は続きますので、まずは、今回の施工不良の原因や問題点をしっかり把握し、さらに監理・監督体制を強化することで再発防止に努めてまいります。
≪私見≫
当市としても、専任・主任・総括と監督職員が任命されており、週に1度の打合せを行ってきた中での事案ということで、当市としても大変重く受け止められる事案でもあると感じました。子供たちは、新しい校舎で学べると思ってワクワクしていた中で、南館の3階に移動して授業を行っております。それは、子供たちにとっても大変残念なことだなと感じます。この事案にて、一番影響を受けているのは、学舎で学ぶ子供たちです。子供たちが、安心・安全に、明るく元気に学べる施設に早期に復旧して頂きたいです。速やかに対応頂き、学びに影響のない様に、最大限取り組んで頂けることを期待致します。
今回は、建築・住宅分野を中心に一般質問しました!
その中でも具体的に前進した答弁としては、
①狭あい道路補助金の増額の検討
②マイホーム借上げ制度のホームページでの掲載検討
です!市の財政に負担をそこまで掛けることなく、市の魅力を向上できる政策を今後も考えて参ります!!
*今回、残念ながらyoutubeの音声が割れていて、1日目の一般質問が聞き取りにくいです・・・・涙
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