2025/6/23
今日の話題は、「米国イラン攻撃」です。
結論、「中東問題は簡単ではない」です。
米国がイランの核関連施設を攻撃した。2週間以内に判断するとしていたが、2日で攻撃したことになる。これで、時間は別にして、表か裏か別にして、イランが核保有に動くことは決定的だ。なぜなら、核保有は通常兵器を持つより、今風に言えばコスパが良いのである。かつ、核の脅威によって、核保有国に対する戦闘が本格化したことはないのである。
イランは、イスラム教シーア派が国を運営する。具体的に言うと、司法・立法・行政・軍事のトップを最高指導者が統括する。脱線してしまうが、イスラム教シーア派の、シーアとは アラブ語で派閥を意味する。だから、正確にはシーア・アーリーと言い、意味はアーリー派閥となる。シーア・アリーのアリーは人の名前です。アーリーは預言者ムハンマドの従兄弟で、かつ、娘婿です。最高指導者(カリフ)はアリーの子孫が必須ということがシーア派の原則だ。
一方、イスラム教スンニ派は、君主制(スルタン)か共和制かは別にして、最高指導者以外が国のトップを務めるので、イスラム教シーア派のイランとは対立することになる。
イランが、核保有国になると、サウジアラビアやエジプト、トルコほか、中東各国が核保有に走る。核不拡散という意味では理解できる面もある。しかし、どの場面でも証拠らしきものはなく、米国あるいはイスラエルの攻撃を正当化する言動だけで終始している。また、イスラエルは核保有を肯定も否定もしないが、核の研究にはどこの国からも妨害や非難も受けていない。
要は、米国と取引できる大国を除き、米国の一存で決まるということだ。
イスラエルにしてやられたと思っていたら、イラン攻撃の千載一遇の機会に変えてしまったトランプ政権。日本政府の姿勢も「イスラエル批判・双方に自制を求める」から「イスラエル自衛支持」に変わってしまった。
米国の介入を危惧して、イスラエルへの報復攻撃に留めているイラン、今後の行動次第では第三次世界大戦、あるいは原油の大幅高騰が考えられる。中東問題は難しいが、日米安保の現実性もさることながら、米国追従一辺倒の日本への見方も変わってきている。
余談だが、黒いダーバンをしている人を見たら、それは預言者ムハンマドと何かの縁があることを意味する。最高指導者であれば、黒いダーバンを巻いて当然ということだ。
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