2023/2/21
食料安全保障の観点から昆虫食、特にコオロギが話題となっています。
あるショップでは、コオロギ粉末をつかったお菓子が登場したり、給食にも提供するという話もあるようです。
古来から、昆虫食は貴重なたんぱく源として、山間部の地域で食事に取り入れられてきました。はちのこ、イナゴ、カイコの蛹などが挙げられます。一方で、コオロギは日本の食文化にはこれまで取り入れられてきてはいないようです。
海外でも同様で、2018年8月28日にEFSA(欧州食品安全機関)では、新食品としてのヨーロッパイエコオロギについてのリスクプロファイルを公表しています。このプロファイルの中で懸念事項として以下の4点が示されています。
①総計として、好気性細菌数が高い。
②加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認されている。
③昆虫及び昆虫由来製品のアレルギー源性の問題がある。
④重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある。
これら4点のうち、特に私が気になる点は③です。新食品ゆえに食経験がなく、どのような人にアレルギー症状がでるのかはっきりしません。そのため、コオロギを使った食品の摂取は慎重になるべきと考えます。ましてや、給食にいれることには反対です。それは、ほぼ強制だからです。これは直観ですが、昆虫と同じく殻で覆われた、エビ・カニのアレルギーのある方は避けた方が無難かと感じます。
私は、玄米に大豆加工食品(味噌、豆腐、煮豆など)を食べていれば、栄養的に問題ないと考えています。そのため、コオロギなどの昆虫を使った食品は補助食品であり、必須ではなく、食料安全保障を救うものにはならないと思います。米と大豆を自国で生産することに日本政府は注力し、習志野市を始めとした市町村は緊急時に市民に食料が行きわたる体制を整備する必要があると考えます。
※食品安全委員会 資料管理ID syu05010960149
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05010960149
※サムネイルの写真(フリー素材)はタイの昆虫を使った料理。昆虫の種類は不明。
望月やすひろ
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モチヅキ ヤスヒロ/49歳/男
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