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さいとう 尚哉 ブログ

岡山県奈義町から学ぼう!驚異の合計特殊出生率2.95の背景にある政策とは?

2023/1/18

2019年の合計特殊出生率は全国平均で1.35でした。2.0あれば人口を維持できるなか、1.35という数値はあまりにも衝撃的でした。一方、基礎自治体のなかには独自の政策展開により全国平均を超える合計特殊出生率を記録しているところがたくさんあります。なかでも注目すべきは合計特殊出生率を2.95を記録した岡山県奈義町です。

新・公民連携最前線の記事(日経BP総合研究所)によれば、かつての岡山県奈義町では合計特殊出生率が1.41まで低下していました。「このままでは消滅都市になる」という危機感のものと、岡山県奈義町は徹底した子育て支援を展開してきました。

街頭演説でも話していますが、子育て支援はあらゆる基礎自治体が注力しています。西東京市議会議員選挙の応援をしたとき「子育てするなら西東京市が1番」というキャッチフレーズを聞いて、「北区と同じだ...」と感じたことを記憶しております。だからこそ「近隣の基礎自治体が実施している子育て支援と比較してどのような競争優位性があるか」という観点で政策を検討していくことが必要となります。

合計特殊出生率2.95を記録している岡山県奈義町は、間違いなく競争優位性のある子育て支援を実施しているといえます。そこで岡山県奈義町の子育て支援にどのような特色があるのか分析してみました。

特色①:徹底した財政支援

岡山県奈義町は子育て世帯への財政支援を徹底的に実施しています。この「徹底的に」というところが重要で、少額の財政支援だけでは「子供をもう1人産もう」「奈義町に引越しよう」とはなりません。前述の記事によると、岡山県奈義町の財政支援は金額および支援対象ともに、近隣の基礎自治体を凌駕しています。詳細はホームページを御参照ください。

● 在宅育児支援手当(月額1万円)

● 高等学校等就学支援(年額9万円)

● 医療費を高校生まで無料化

● 出産祝い金交付(最大40万円)

● ワクチン接種の無料化

● 不妊治療助成(年額20万円)

● 不育治療助成(年額30万円)

特色②:子育て支援だけでなく住宅支援や雇用支援等の生活支援をしている

子育て支援は子育て支援に限定されないというのが私の持論です。基礎自治体が提供する子育て支援だけにもとづいて居住地を選択する人はいません。周辺環境や交通利便性等、多種多様な要素を検討したうえで居住地は選択されます(なかには居住地選択により影響をもたらす因子があることは否定しません)。

こうした「子育て世帯に選ばれるには子育て支援以外のことも実施しなければならない」ということを、岡山県奈義町は実践してきました。安価で魅力ある居住環境を提供する政策を強化してきました。

また町では、子どもが減少する要因として居住環境も大きいと考え、対策を講じた。

 「奈義町には民間住宅が少なく、公営住宅は老朽化していた。そのため夫婦二人で生活を始めたい若い世代は、隣の津山市などに出ていってしまっていた」(笠木町長)。例えば企業誘致により町に仕事は生み出すことはできるが、住むところが十分でなければ通勤可能な他都市に出ていってしまう。

 そこで「新築住宅普及促進事業補助金」や、近隣価格より3割ほど家賃の低い若者向け住宅や定住促進住宅の整備などの移住支援策も強化していった。

同時に岡山県奈義町は子育てをしている保護者が短時間でも仕事ができる環境整備にも注力しています。住宅支援や雇用支援等、定住するうえで必要な環境整備を実施してこそ子育て支援も効果を発揮します。

まちの人事部事業は、簡単に言えばちょっとした仕事の外注先を求める町内の事業所と、ちょっとした仕事を請け負いたい町民をつなぐ事業だ。町民はあらかじめ「しごとコンビニ」に登録。日々、町内事業所からまちの人事部が受託した仕事情報が、しごとコンビニ登録メンバーへ配信される。受託希望の登録メンバーが必要に応じて作業場所に出向き、作業後、報酬を実施メンバーで分配する。

特色③:予算は行財政改革により捻出している

徹底した子育て支援を実施しようとすると、「高齢者はどうでもいいのか」「現役世代にも税金を使用してほしい」「独身の自分には関係ない」という反論がでてきます。しかし、岡山県奈義町の子育て支援はゼロサムゲームではありません。行財政改革により捻出した1億4千万円を原資に子育て支援を実施しています。

結果、町の一般会計予算(当初予算は約40億円)に占める子育て支援予算は2015年度が約2%の約8700万円、2016年度は約3%の約1億2540万円まで上昇。となると、人口比率的の高い高齢者から意見が出そうなところだが、高齢者向けの支援は子育て関係の予算よりも費用が多かったこと、さらに子育て支援予算は2002年の住民投票で単独町制を選択した際に行財政改革を行ったことで捻出した約1億4000万円の財源を原資に行っており、高齢者への支援を削減しているのではないことを説明し、理解してもらえるようになったという。

特色④:子育て当事者間の交流を促進している

また、岡山県奈義町は財政支援等のハードの支援だけでなくソフトの支援にも注力しています。特に重要視しているのが子育て当事者間の交流です。ともすれば孤独になりがちな子育てだからこそ、「何かあれば〇〇に相談しにいこう」と思える環境を整備することはとても重要です。

「どんなに役場がお金を出しても、一時的なお金だけで人を育てることはできない。子育てする町を選ぶときに、出産祝い金が高いから、予防接種が無料だからといった理由だけでは第2子、第3子を生み育てる気持ちにはなれないのでは」(立石副参事・班長)。

 それより重要なのは、いわゆる子育て支援をしてくれたり相談に乗ってくれたりする先輩ママや、なぎチャイルドホームで交流するママ友との交流ではないか、という。

 「2016年から県の助成を受けて活動する母親同士が当番制で保育をし合う自主保育『たけの子』もその一つ。その中で互いの不安が解消されることで、第2子、第3子への自信を持つようになる」(立石副参事)

 2017年5月7日には、奈義町B&G海洋センター内に、障害のある子どもと保護者を対象にした障害児の居場所「みんなのおうちぽっかぽか」が開所した。活動のベースとなっているのは、子どもの成長を願う親の会「どんぐりの会」。障害がある子ども、発達に心配がある子ども、そんな生きにくさを抱えた子どもたちの保護者が、同じような悩みや苦しみを話し、交流する場所・共に考え、育ち合える場として、立石副参事らの協力で2003年にスタートしたコミュニティだ。「あくまでも当事者たる町民が活動していたからこそ、『みんなのおうちぽっかぽか』につながった」と立石副参事はいう。

他にも「民間の力を活用する」「PRに注力する」「地域振興マネーを活用する」「子育てインフラへ徹底投資する」等、多種多様なチャレンジをしています。岡山県奈義町が実行してきた成長戦略から、私も学んでいきたいとおもいます。

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著者

さいとう 尚哉

さいとう 尚哉

選挙 北区議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 4,649 票
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肩書 北区議会議員
党派・会派 日本維新の会
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