2025/3/6
日本維新の会、北区議会議員のさいとう尚哉です。
私はまちづくりにおいては「徒歩圏内で豊かな自然を享受できること」を重視しています。フランスのビジネススクールに留学していた当時、パリの中心地から電車で約30分のところにあるソー(Sceaux)というところで生活していたのですが、自宅から徒歩10分のところにソー公園(Jardin de Sceaux)という公園がありました。フランスを代表する造園家であるル・ノートルが設計したもので、素晴らしいランドスケープに感嘆したことを記憶しております。帰宅後に散歩するだけで、1日の疲労感がなくなり、嫌なことがあろうがリセットできるようになり、
「ああ、身近に自然があるということはとても重要なことなんだな」
と感じるにいたりました。東京都にもたくさん自然豊かな公園がありますが、それらを一層魅力あるものにすることの必要性を認識した次第です。
こうした視点にもとづいてみると、北区には飛鳥山公園や中央公園のように魅力ある自然がたくさんあることを再認識できます。特に飛鳥山公園は徳川吉宗が整備したものとして歌川広重の『名所江戸百景』に登場するだけでなく、渋沢栄一ゆかりの重要文化財である晩香廬・青淵文庫も現存している文化的・歴史的価値のある公園となります。2023年にはPark-PFI制度を活用してレストランを開業する等、北区としてもその魅力向上に挑戦しているところです。
一方、これまで北区役所における公園行政は「維持管理」(例. トイレの清掃、老朽化対策)がメインということもあり、「魅力向上」になかなかリソースを割くことができないとう現状がありました。
こうした文脈において、例えば足立区では公園の「維持管理」を担当する道路公園管理課と、公園の「魅力向上」を担当するパークイノベーション推進課が存在しており、公園の魅力向上を徹底推進しています。最近は舎人公園とかTikTokで話題ですよね…!
こうした先進事例にもとづき、2023年第3回定例会で公園の魅力向上を推進する専任部署を設置するよう提言しました。
さいとう尚哉:公園管理と魅力向上の所管部署についても質問いたします。道路公園課は多岐にわたる業務を担当しており、近年は公園の維持管理や災害対応だけでなく、飛鳥山公園のPark-PFIや荒川緑地の有効活用まで所管するようになりました。
一方、所管業務が増加するにつれて、公園の魅力向上について専門性を発揮することが難しくなりつつあるのが実情ではないでしょうか。例えば、足立区では公園の維持管理を担当する道路公園管理課と公園の魅力向上を担当するパークイノベーション推進課が独立した部署として存在しています。公園を維持管理する部署と公園の魅力を向上する部署を別個にすることで、それぞれの部署が専門性を発揮し、効率的かつ高品質な業務遂行が可能となります。
そこで、北区も公園を維持管理する部署と公園の魅力を向上する部署を別個にすべきだと考えますが、区長の見解を御教授ください。
区長:区では、土木部が公園を所管しており、部内では、土木政策課が公園総合整備構想の策定やPark-PFI の事業化に向けたマーケットサウンディング、さらに公園工事までの計画、整備を担っています。
一方、道路公園課は、公園の管理、運営を担い、両課連携して魅力ある公園づくりを進めています。現在では、公園の指定管理制度の導入や飛鳥山公園のPark-PFI 事業が円滑に進み、公園管理の質の向上が図られたと認識しております。
また、さらなる公園の魅力向上と区のシティプロモーションを推進するため、庁内各課が連携し、飛鳥山公園マネジメント協議会を設置し、ブランディング及びマネジメントの推進を図っております。今後は、この取り組みを活かし、区内の公園全体に波及させていきたいと考えております。
出展2023年第3回定例会議事録
あれから約2年…ついに公園の魅力向上を推進する専任部署ができることになりました!「多様な主体との連携により、公園等の多彩で柔軟な発想による利 活用を推進し、さらなるポテンシャルや多機能性を引き出すととも に、地域の特性にあわせた快適なみどりの空間を確保し、新たな価値とさらなる魅力の創出、質の向上を図るため、「公園魅力向上推進担当課長」を新設する」とのことで、政策提言が実現することを大変嬉しくおもいます。
以下、建設委員会の報告資料なので御参照ください。
引続き公園の魅力向上を推進していきます!
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