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【成果報告】 丸の内に負けるな!王子駅周辺でアイレベルのまちづくりを推進しよう | 東京都北区

2025/2/25

日本維新の会、北区議会議員のさいとう尚哉です。

アイレベルのまちづくりはデンマークの都市計画家であるヤン・ゲール(Jan Gehl)が提唱したもので、歩行者目線にもとづいた都市空間を実現するためのアプローチとなります。国土交通省が推進している「『居心地が良く歩きたくなる』まちなかづくり」にも位置づけられており、近年の再開発における最重要概念のひとつとなります。

日本における代表例は丸の内仲通り街路整備事業です。歩車分離がなされていることで歩行者目線で滞在しやすい都市空間が実現しています。また、建物と街路空間が一体的にデザインされている、テラス営業をしている店舗がある、建物の1階部分がウィウンドウディスプレイである、街路樹やストリートファーニチャーが設置されている、広場空間でイベントが開催されている等、丸の内仲通り街路整備事業では滞在していて感性が刺激される都市空間形成を推進しています。

私は王子駅周辺まちづくりを丸の内仲通り街路整備事業に負けないものにしたいとかんがえています。この点、先日設立された王子駅周辺エリアプラットフォームの設立趣意書には、アイレベルのまちづくりと同義の「グラウンドレベルのまちづくり」というキーワードが記載されており、これを大変評価しているところです。一方、アイレベルのまちづくりについての具体的なイメージや実現方法については依然として明確ではなく、本会議において問題提起するにいたりました。

おかげさまで行政からは「今後、新庁舎建設や市街地再開発事業など、王子駅周辺のまちづくりを進めていく中で、建物の低層部や屋外空間の一体的な整備を行うことなどにより、より良い歩行者空間や緑空間を創出し、にぎわいがあふれる居心地の良いまちなかを実現してまいります」という非常に積極的な答弁をいただくことができており、改めまして所管課の皆様には感謝申しあげます。

以下、議事録となるので適宜御参照ください。

さいとう尚哉:次にアイレベルのまちづくりについて質問いたします。アイレベルのまちづくりとはデンマークの都市計画課であるヤン・ゲールが提唱した概念で、歩行者目線にもとづいて魅力ある都市空間を設計するというアプローチのことを意味します。ヤン・ゲールによれば都市空間の設計では「人々がどう街を歩き、どこにとどまり、どのような活動をするのか」を重視すべきであり、人々が都市空間を楽しみ、長く滞在するためには、視線の高さで美しく快適な環境が整備されていることが重要になります。例えば、歩道の幅が狭かったり、自動車優先の街路になっていたりすると、人々は落ち着いて歩くことができず、結果として都市の回遊性が失われます。一方で、ベンチや植栽、適切な照明や歩行者に配慮した建物のデザインがあると、人々は自然と集まり、都市に活気が生まれます。

日本で1番参考にされているアイレベルなまちづくりは丸の内仲通り街路整備事業です。歩行者が快適に滞在できるための歩道・自転車道・自動車道の整備はもちろんのこと、歩道と建物で一貫性のある景観づくりや街路樹の配置、滞留できるストリートファーニチャーの設置やアクティビティができる広場の整備、テラスでの営業を可能にする店舗設計や低層部をウィンドウディスプレイにすることよる視覚演出等、アイレベルで魅力あるまちづくりを推進してきました。また、欧州におけるアイレベルのまちくりでは、バルセロナの事例が大変参考となります。バルセロナでは車両の通行を制限することで、街路をただの移動空間ではなく、人々が滞在したり交流したりできる公共空間へと変化させています。都市空間においては歩行者目線を意識した要素が反映されており、道路にはベンチや街路樹や植栽が配置され、視覚的に居心地がいい環境が整備されています。これにより地域住民の健康や幸福度が向上し、ひいては商業活動も活性化しているという報告もあります。

王子駅周辺まちづくりにおいても、王子駅周辺エリアプラットフォームの設立趣意書にアイレベルのまちづくりの類似語であるグラウンドレベルのまちづくりというキーワードが掲載されており、これを評価しているところです。一方、依然としてそのイメージが明確ではないことも事実です。

これらを念頭に質問いたします。王子駅周辺におけるアイレベル(グランドレベル)のまちづくりとはどのようなものを想定しているか御教授ください。また、多種多様な再開発が同時進行するなか、王子駅周辺域内でどのようにアイレベル(グランドレベル)のまちづくりをどのように具現化していくか御教授ください。

拠点まちづくり担当課:国においては、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の形成を目指すウォーカブルなまちづくりを推進しており、その考え方には「アイレベル」の視点が含まれています。

王子駅周辺のまちづくりにおいては、ガイドラインの中で、駅前歩道橋付近を起点とした半径約200mのエリアを「ウォーカブル・ガーデン」と位置づけ、歩行者が快適さと楽しさを感じることのできる回遊性を備えた、水と緑豊かな居心地の良い空間を創出して、人々が自分の居場所を見つけながら多様な活動や交流が行われることを促すこととしており、この「ウォーカブル・ガーデン」の実現が、王子駅周辺におけるアイレベルのまちづくりにつながるものと考えています。

今後、新庁舎建設や市街地再開発事業など、王子駅周辺のまちづくりを進めていく中で、建物の低層部や屋外空間の一体的な整備を行うことなどにより、より良い歩行者空間や緑空間を創出し、にぎわいがあふれる居心地の良いまちなかを実現してまいります。

出展:2025年第1回定例会議事録

丸の内に負けない王子駅周辺にするぞ!

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著者

さいとう 尚哉

さいとう 尚哉

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