2026/5/24
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
経済をコントロールする大きな柱である「財政政策」。これは政府が「予算」を通じて、国民から預かった税金をどのように使い、どのように社会を形作るかを決める活動です。
今回は、財政政策の具体的な中身である「歳入・歳出」の構造と、1年をかけて行われる複雑な「予算編成プロセス」について詳しく掘り下げていきましょう。
国の家計簿である「国家予算(一般会計予算)」は、大きく歳入(収入)と歳出(支出)に分かれます。
主な財源は、私たちが納める「税金」です。所得税、消費税、法人税などが中心となります。しかし、税収だけでは支出を賄えない場合、国は「公債(国債)」を発行して借金をし、不足分を補います。
支出の多くを占めるのは、年金や医療などの「社会保障関係費」です。そのほか、公共事業費、文教及び科学振興費、防衛費、そして過去の借金を返すための「国債費」などがあります。これらの配分を調整することが、まさに政治の意思決定そのものです。
来年度の予算は、毎年決まったスケジュールで、財務省を中心に各省庁が連携して作成します。
| 時期 | プロセス | 内容 |
|---|---|---|
| 6月頃 | 「骨太の方針」の策定 | 内閣府の経済財政諮問会議で、予算編成の大きな方向性を決定します。 |
| 7月〜8月 | 概算要求基準の閣議了解 | 各省庁が予算を要求する際の「上限ルール(シーリング)」を決めます。 |
| 8月末 | 概算要求 | 各省庁が財務省に対して、「来年度はこれだけの予算が欲しい」と見積もりを提出します。 |
| 9月〜12月 | 財務省査定 | 財務省が各省庁からの要求を精査し、削るべきところを厳しくチェックします。 |
| 12月中旬 | 予算原案の提示 | 財務省が各省庁へ内示を行います。ここから「復活折衝」と呼ばれる調整が行われます。 |
| 12月下旬 | 政府予算案の決定 | 閣議にて政府としての最終案を決定します。 |
| 翌年1月〜 | 国会審議 | 衆議院・参議院で審議され、年度内(3月末まで)の成立を目指します。 |
正式名称を「経済財政運営と改革の基本方針」と言います。その名の通り、予算編成の「骨組み」となるもので、時の政権が何を重視しているかが最も色濃く反映される文書です。
各省庁から上がってくる膨大な「概算要求」に対し、限られた財源をどう割り振るかを判断する「金庫番」の役割を担います。国の財政健全化と、必要な政策への予算配分のバランスを取ることが求められます。
予算ができるまでのプロセスを知ることは、私たちの税金がどのように使われ、国がどの方向に向かおうとしているかを知ることと同義です。
特に「概算要求」から「予算案の決定」に至るまでの過程では、激しい議論が交わされます。私たち市民も、単に結果を見るだけでなく、その過程にある優先順位の付け方に目を光らせていく必要があります。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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