2024/12/3
②「こども」について。
こどもを取り巻く環境は、時代とともに変化しており、いじめ、虐待、ネット上の犯罪など、近頃ニュースでも頻繁に目にします。本区の18歳以下の人口は、令和6年11月1日の時点で81586人です。それだけ多くの未来を担う子供たちがいるからこそ、こどもたちが生活する環境を整え、命を守っていくのが私たち大人の役目ではないでしょうか。
区で開設する児童相談所についてお伺いします。
これまで児童相談所設置に関する検討が進められ、令和4年からは外部有識者による検討会議が新たに始まり、令和12年度に開設予定とのことです。現在、都の江東児童相談所が江東区での実務を担っておりますが、現在のどこに課題があり、また、区の児童相談所ができることにより、それがどう変わるのでしょうか。それと合わせて、準備状況に関して現在の進捗を伺います。
これまで、港区、江戸川区、渋谷区立の児童相談所に視察に行ってまいりました。それぞれが個性を持った施設となっておりましたが、江戸川区では、電話対応支援AIシステムを導入したことにより、職員の電話対応の効率化や虐待の迅速な対応に役立っているとのことでした。本区でも、できるだけ多くの子供たちを救い、なおかつ職員の方々が働きやすい環境にするためのシステム導入を要望します。
また、現在の課題として、一時保護所後に生活するための施設が不足しています。一時保護所に一旦預けられた後施設が決定するまで、状況には寄りますが、基本的に、その間子どもとの面会はできず話すこともできません。施設がなかなか決まらない場合が多々あり、親子ともに先行きが見えずに大変不安な時間を過ごさなければなりません。区の児童相談所が開設されると、対応する子どもたちも増加すると思われますが、一方で、養護施設の数は変わりません。一時保護所後の入所施設の不足の課題について、認識とお考えについて、伺います。
次に、こどもたちのネット環境についてです。
現在、教育委員会より小中学生にタブレットが貸与されており、近年ではスマホを所有する児童生徒が増加しております。中にはSNSを利用して友達同士でやり取りする児童もいます。子供たちの周りには常にネット環境があり、いつでも自由にサイトにアクセスが可能です。
大変便利な一方で、使い方によってはいじめにも犯罪にも繋がる恐ろしいツールにもなります。現在、こどもたちにはネットリテラシー教育はされており、保護者に対しても講座開催や周知はされています。しかし、まだ十分ではありません。ルールを作っても、こどもたちは賢いので抜け道を見つけてしまい、いたちごっこのようになっている現状があります。やるな、と言われるとやってみたくなる子もいます。
本区での、SNSを含むネットを使ったいじめ件数を伺います。
また、ネットを利用した子供たちのトラブルにはどのようなものがあるか、お伺いします。それらに対する区としての認識、対応、今後の計画についても併せて伺います。
本区では、虐待対応件数は年々増加、過去最多を更新しており、いじめの件数は横ばい、ネット犯罪に関するこどもの件数は8万9000件を超え、増加傾向にあります。全てに関して言えるのは、周囲が他人事と取らずに繋がることが大切ではないでしょうか。虐待、いじめ、犯罪を早期に気づき、何らかの対応をすること、それが防止に繋がります。まさに、本区が掲げている「アクション24」です。行政、地域、家庭、学校、それぞれができることを最大限行い、未来を担うこどもたちをともに健全に育てていくことが、少子高齢化対策にも繋がります。
児童相談所に関して、現在は、児童相談先が都児相と区の担当課の2か所が担っていることから、通告先が複数あり分かりにくいことや、認識の違いが生じ、一貫した対応に不備が生じること等が課題だそうです。
区児相設立にあたり、区が一括して虐待対応を担うこととなり、効率化やきめ細やかな支援が期待できるのと事でした。人材確保等の課題はあるものの、一人でも多くの子供たちを救うためにも、より良い施設を開設してほしいと思います。
また、一時保護後は、国は里親優先の方針を示しているが、養護施設が少ないことは認識しており、施設養護の必要性についても検討していく必要があるとのことでした。
最後に、こどもたちのネット環境についてですが、令和4年の国の調査で、パソコンや携帯電話等で誹謗中傷や嫌なことをされたといういじめは本区では123件でした。また、不適切なサイトの閲覧や心無い書き込み等のトラブルもあるのだそう。
「倫理観と正しい活用法を子どもたちにしっかりと学ばせ、身に着けさせることは大人の責任」「子どもたちを被害者にも加害者にもさせないという強い思い」という区長の言葉に、共感するとともに、保護者にも周知啓発と講座開催をさらに行っていくことが必要だと感じました。

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