2023/9/25
いいお祐介です。
9月8日、大府市議会本会議において、一般質問を行いました。
一般質問とは、議員が、議案に関係しない範囲で市政に関し自身の関心やいただいたご意見などをもとにテーマを設定して質問し、市長をトップとする執行部に答弁を求めるものです。
今回の一般質問では「公共サインの適正化」と「救急安心センター事業(♯7119)の導入」の2項目を取り上げました。
まず公共サインの適正化については、「ひったくりに注意」「フンは持ち帰ろう」などの、注意喚起や啓発、さらには規制や誘導、利用案内を目的とした公共サインの適正化ついて取り上げたものです。これらの公共サインは、表示内容やデザインに一貫性がなかったり、場当たり的で無秩序に配置されていたり、管理が不十分で老朽化し、表示内容が明瞭でないものが見られるなど、情報をわかりやすく伝えるという本来の役割を果たせておらず、美観や安全性を損ねていることから、掲出効果の低いサインを撤去したり、設置や表示内容の基準を定めるといった施策が必要ではないかという問題意識がありました。8月には、公共サインの適正化の取組を進めている兵庫県西宮市へ視察にも伺っています。
救急安心センター事業(♯7119)の導入は、ご要望をいただいていたものです。♯7119は、急なケガや病気のとき、救急車を呼んだほうが良いか、病院に行ったほうが良いかなど、判断に迷ったときに専門家からアドバイスを受けることのできる電話相談窓口です。国は♯7119の全国展開を目指しており、本年7月現在で全国の人口カバー率は5割を超えていますが、愛知県全域で事業化に至っていません。救急車や救急医療機関の適正利用や、いざというときに落ち着いて救急医療相談が受けられる体制整備が必要との観点から取り上げたものです。
主なやり取りは以下の通りです。
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テーマ1 公共サインを適正化し、もっといい景観まちづくりを推進するために
問 市内に老朽化したり場当たり的に設置された公共サインが散見される。景観まちづくり推進のため策定された「大府市景観計画」に基づく公共サインの考え方は。
答 これまでも劣化しやすいのぼり旗の撤去やサインの集約などを行ってきた。分かりやすさや景観への配慮の視点で本年度、公共サインの総点検を実施する。
問 公共サインの無秩序な乱立や一貫性のない表示内容を避けるため、どのような工夫を行っていくか。
答 誰でも分かりやすいサイン表記とすることや極力少ない設置数で効果が発現できる位置とするなど、分かりやすい公共サインの設置に努めていきたい。
問 兵庫県西宮市は「公共サインデザインマニュアル」を策定し、設置基準や表示内容の管理により公共サイン適正化を推進している。マニュアルの必要性への見解は。
答 公共施設案内看板は統一したルールで設置管理している。その他の公共サインは、状況に応じて柔軟な対応が必要であり、今のところ必要は無いと考えている。
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テーマ2 もっといい救急医療相談体制を構築するために
問 救急車を呼ぶべきか迷った市民はどこに相談すればよいか。
答 119番通報や医療機関への相談のほか、愛知県救急医療情報センターへの電話相談が可能。救急車を呼んだ方が良いかの判断等に24時間体制で応えている。
問 すぐ病院に行ったほうがよいか迷った市民はどこに相談すればよいか。
答 平日日中は保健センターが相談対応をしている。休日や夜間は愛知県医療情報センターが医療機関を案内している。小児の相談は小児救急電話相談も利用できる。
問 救急車を呼ぶべきかの判断、病院の受診相談等について、救急安心センター事業による全国共通の短縮番号♯7119が普及しつつある。本市での運用の必要性は。
答 愛知県救急医療情報センターの電話番号は分かりにくい。全国共通で♯7119なら分かりやすく、救急車の適正利用、医療機関の受診適正化等の効果が期待できる。
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これらの議論を通して、最後は以下の趣旨で意見を申し上げました。
公共サイン適正化の直接的な成果は景観まちづくりの推進だが、地域と調和した景観形成は最終的に人を呼び込むことや、市民に誇りをもたらすといった成果にも繋がりうる。したがって、公共サインの総点検には景観まちづくりの担当部局だけでなく全庁的に取り組まれたい。また、取組の推進には、公共サインの設置を安易に求めないという市民の意識啓発も重要である。
救急車を呼ぶべきかの判断と、病院の受診相談等は一体的なニーズであり、救急安心センター事業(♯7119)の意義は大きい。大府市単独での事業化は難しいが、救急業務を担当する基礎自治体として県に対し積極的に現場の声を伝え、県による事業化を後押しすることを期待したい。
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質疑の詳細は大府市議会録画配信で確認できます。こちらからご覧ください。
はじめてだった前回と比べると、市の施策に沿った質問というよりは、かなりゼロからの提案も含まれるもので、正直、前向きな答弁は難しいかなぁ…と思っていましたが、予想以上の理解を得られ、一部実行に移す趣旨の答弁もいただきました。
特に、年限を定めた上で「やる」と明言いただいた事業については、事業後の検証も含め、しっかりと注視していきたいと思います。また、大府市単独で事業化が難しいものについては、県や他市町の議員とも連携し、事業化に向けた呼びかけを進めたいと思います(こういうことは、本来は政党の役割なのかもしれませんが、私は「完全無所属」の強みを活かし、党派を超えた独自のネットワークを持っているので、そこをしっかり活かしていきたいと思います)。
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イイオ ユウスケ/28歳/男
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