2025/1/1
新年あけましておめでとうございます。
本年も皆様と共に、大府の未来について真剣に考え、前に進んでいきたいと思います。
2025年という年は、2020年代の後半に突入する節目の年である。大府市は愛知県内でも有数の成長を遂げてきたまちであり、人口増加と共に、安定した産業基盤や地域資源を活かした堅実な発展を続けてきた。だからこそ、多くの市民にとっては「人口はまだ増えるはず」「大府は発展を続ける」と、そう信じる人も多いだろう。
しかし、私たちが今見えている「発展」は、果たしてどこまで持続可能なのだろうか。愛知県全体の人口はすでに減少局面に入り、大府市も例外ではない。過去に経験した成長の延長線上に未来を描くことは、もはや現実的ではなくなりつつある。そう考えるとき、「大府はこのまま衰退してしまうのか?」という問いは、決して突飛なものではない。
もちろん、今すぐに危機が訪れるわけではない。これまで築き上げられた本市の基盤は確かなものであり、私たちには多くの強みがある。しかし、それに安住することなく、次の時代に向けた再設計が求められている。
これまでの成長は、主に住宅供給や大規模開発によって支えられてきた。しかし、新たな住宅地を開発し続けることで人口増加を維持する、という従来の手法には、明確な限界がある。新しいものに置き換えていくだけの発想では、これからの持続可能なまちづくりは難しい。私たちは、今ある資源や空間、コミュニティを大切にし、それらをより豊かに活かしていく再設計の視点を持たなければならない。
例えば、駅周辺のまちづくり一つとっても、単に新しい施設やインフラを作ることだけが目的ではない。そこに住む人、訪れる人がどのように時間を過ごし、まちと関わるのか。そうした視点を大切にしながら、計画を進める必要がある。
また、公共施設の在り方も重要な課題である。老朽化が顕在化する前に、既存の施設をどのように維持し、活用していくか。新たに建設するのではなく、今ある資源を有効に活用する発想が必要である。
さらに、人口動態の変化に向き合うことは避けられない。日本全体の人口が減少する中で、大府市だけが「選ばれるまち」であり続けることは難しい。だからこそ、私たちは「増える」ことだけを追い求めるのではなく、いま暮らしている人々が安心して暮らし続けられるまちづくりに力を注ぐ必要がある。
もちろん、これらの課題は行政だけで解決できるものではない。市民一人ひとりが、まちの未来に関心を持ち、自ら関わっていくことが不可欠だ。そのためには、市民と行政、そして議会がしっかりと対話を重ね、共に進んでいく姿勢が重要になる。
私は、議員になる以前から、こうした問題意識を持ち続けてきた。そして議員として2年弱を過ごす中で、その思いはより確かなものになった。目の前の課題に一つひとつ向き合いながら、その先にある未来の姿を見据えることの大切さを痛感している。
適切に未来を再設計し、市民と共に新しい時代を築くことができれば、このまちは決して衰退することはない。むしろ、持続可能で、より豊かな大府を築くことができるはずだ。
2025年という年は、その第一歩を踏み出す大切な節目の年である。この一年を通じて、私は引き続き市民の皆様と共に考え、行動していきたい。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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イイオ ユウスケ/28歳/男
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