2026/1/22
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
大阪・関西万博で使用されたEVバス。
大阪メトロが購入し、閉幕後に各地へ転用される予定でしたが、不具合が相次いだため実質的に不可能になったそうです。
参照:万博閉幕後に転用予定だったEVバス150台、安全性に疑義「塩漬け」に…路線運行めど立たず

不具合続出で使えない中国製EVバスに、日本の税金。「脱炭素」の名のもと、補助金は出続ける――いやいや…もう中国のEVバスに日本の税金つかうのやめへん?
■ EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)
北九州市に本社を置き、EVバスを販売している会社です。しかし、公式Webサイトを見ても「中国」という文字は見当たりません(めちゃくちゃ探せばあるのかもしれませんが)。
ところが実態としては、中国で製造されたEVバスを輸入し、日本向けに販売している と報じられています。
参照:EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)

「日本の技術が!」とアピールされていますが、いやいや、全然ちゃうやん…って話です。
■ 不具合のオンパレード
参照記事によれば、EVMJは中国3メーカーから並行輸入という形で輸入しており、3社ともに「日本向けに販売するバスは今回初めて製造した」というのです(驚)。
・福建ウィズダム(威驰腾汽車)
➡万博のシャトルバスとして115台。今回問題になっている車両。
・恒天(南京恒天领锐汽车有限公司)
➡筑後南小学校のスクールバスに使用。不具合が多発し、使用中止。
・愛中和汽車
➡大阪メトロの子会社が購入。大阪市内で事故を起こし、以後40台が使用不可。
もうめちゃくちゃじゃない?
昨年に書かれた記事ですが、非常に詳しく実態がまとめられています。
参照:EVモーターズ・ジャパンが日本国内で販売した電気バスに何が起きているのか
直近の1月15日、EVMJは沖縄県多良間島にて自動運転の試験をしていたそうで、そこでも事故を起こしたそうです。
参照:多良間島における自動運転バスの試験走行中の事故について
昨年10月の時点でトラブルが続出し、国がEVMJに対して調査を行っていました。
参照:万博でも走る中国製EVバス、トラブル続発 販売元に国が総点検指示
大事故につながっていないから良い、という話ではありません。国も把握していながら、なぜ許可し続けているのか。
■ 諸悪の根源は「脱炭素利権」
全国各地で、中国製であっても「EVでさえあれば補助金が出る」システム。これこそが原因であり、その諸悪の根源は、やはり 「脱炭素政策利権」 です。これが日本経済に与えている悪影響は計り知れません。脱炭素?EVバッテリーを製造する段階で、膨大な電力と資源を消費しているのに、何を言っているのでしょうか。
例え大阪メトロのように民営化された企業であっても、インフラに関わる事業者が扱う車両は、原則として国産であるべきです。特にEVは、「それでなければならない理由」がまったくありません。代替が効かない、国内では技術的に不可能、人命に関わる――など、そうした条件があって初めて検討されるべきでしょう。そうじゃないと国産メーカーが技術開発できないってばよ。

参考記事によれば、EVバスへの補助金は、
✓ 同クラスのディーゼルバスとの差額の 3分の2
✓ EVバス本体価格の 4分の1
が基本であり、さらに品質などを加味して、車種ごとに基準額が定められているそうです。
筑後市に納入されたEVバスの補助金基準額は
1,797万2,000円/台 ×4台で計7,188万8,000円
すべて、税金です。
参照:大阪万博を走る「中国製EVバス」でトラブル続出…書類だけのシンプル審査で「補助金天国」というEVバス業界の闇
部品点数が少ない、音が静か。確かにメリットはあります。また、中国がEV化が進んでいるのも事実でしょう。それならば、その技術を研究するために購入するなどは結構ですが、なぜ実用車として国内に広く普及させてしまうのか。
さらに、それを無理やり環境問題と結びつけ、多額の税金を投じることが腹立たしいのです。そのお金、”日本人”の介護士や保育士の給料に回しませんか?それこそが、日本の税金の使い方ではないでしょうか。
個人が所有するものなら、どこの国の製品でも構いません。しかし、
✓ 国や自治体が税金で購入するもの
✓ 都市インフラのような重要設備
これらは、原則として国産であるべきです。
パソコンのOSやレアアースのように代替がない分野や資源は仕方ありませんが、EVバスはどう考えてもそうじゃないでしょ。ブルドーザーとか作っているコマツだって、初めは海外のものをしっかり研究して、国内で作り上げ、海外競合と切磋琢磨して今の地位を築いたのですから。
教育現場でiPadが使われていること自体を否定するつもりはありませんが、国産メーカーを共に育てるという視点が、あまりにも欠けているように思えてなりません。
国民から集めた税金を、結果的に海外へ流し続ける――これこそが、行き過ぎたグローバリズムではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>万博EVバス問題の本質は「脱炭素利権」——いい加減、そこに税金を使うのやめない?