2025/11/29
【秋保アップデート】

「秋保のメガソーラーって一体どうなってるの?」とよく最近聞かれます。現在までの状況を、私なりに最初から遡って整理してみました。
<経緯>
① 2024 年3月10日(日)に、並木集会所、野中集会所、加沢集会所にて、「秋保町長袋事業概要説明会」と称して、当該事業者が実施する太陽光パネル工場建設の事業概要について地権者に対しての説明会が CES 合同会社主催の下、開催されました。
説明会での資料によると以下の計画で検討が進んでいることが分かりました。
・2024 年6月~2025 年5月 環境影響評価
・2025 年9月~2027 年2月 林地開発許可申請
・2026 年12月~2027 年4月 その他開発許認可
・2027 年5月~2030 年12月 工場本体工事
・2031 年1月~2031 年3月 運営に係る最終
② 意見書募集開始:これを受けて地元の仲間たちと「秋保作並里山の未来の考える会」(共同代表 丹野由紀・佐藤大史)を立ち上げ、この太陽光事業の見直しの為、意見書を広く募りました。
HP: https://akiusolar.myportfolio.com/1629f139a53996

③ 意見書提出への御礼と経過報告
最終的に2500通にものぼる提出がありました。2024年6月13日に、意見書募集の途中段階でしたが、1200枚の意見書を仙台市環境局を通じて市長宛に提出し、多くの市議・県議も同席くださいました。私たちは報告書を作成し、新聞折込などを通じて、秋保の町民の皆様に報告させていただきました。国・県・市で連携を図り状況把握に努めるという趣旨の答弁をいただきました。


④ 地元団体も立ち上がった
連合町内会、旅館組合など10団体が、水資源への影響や自然景観が破壊されることから、太陽光パネル工場の建設を中止するよう、10月24日に郡市長に陳述書を提出しました国や県とも連携を図り状況把握に努めるという趣旨の答弁をいただきました。
また12月6日には11団体で県庁を訪れ、小林副知事にも陳情書が手渡されました。県は、事業計画が提出された際には内容を検討し厳正に対応する、と答弁しました。

⑤ 秋保再エネ問題連絡会
秋保再エネ問題連絡会では署名活動を行ったり、太陽光発電による再エネ事業の問題などを勉強するイベントを定期的に開催しています。
https://akiusaiene.studio.site
【議会での動き】
事業計画が明らかになって以来、昨年より、市議会でも県議会でも、多くの議員が本件について質疑され、問題提起してくださっています。また、昨年に続き、今年も千葉修平市議や渡邉拓県議が続けて質問されています。直近では、参政党と会派を同じくする菊地崇良市議も質問されました。そのうちのいくつかを紹介します。
1)千葉修平氏(自民)が昨年6月の一般質問で、当該の山林は市街化調整区域であり、そもそも工場などの建築物は原則建築できないことを確認しました。
https://www.city.sendai.miyagi.dbsr.jp/index.php/6182798?Template=view&VoiceType=select&DocumentID=3488#4
それに対して、郡市長は「防災環境都市を掲げる本市としましては、太陽光発電を普及するに当たっては、多面的な機能を有する森林を大規模に伐採するメガソーラーではなく、建築物の屋根を活用した手法により推し進めていくことが肝要であると考えている。」と答弁。
都市整備局長も「建設予定地は市街化を抑制すべき区域である市街化調整区域で、立地できる施設を限定しており、報道などから把握している製造工場につきましては、開発許可の対象とはならないものと考えている。今後、事業者からの協議の申出があった際には、適切に対応していく。」と答えました。
また、千葉市議は、今年の6月18日の本会議でも再度メガソーラー案件を取り上げ、これからの仙台の環境を守っていくためにも一歩踏み込んだアクションが必要なのではと提言しました。
https://www.city.sendai.miyagi.dbsr.jp/index.php/6182798?Template=view&VoiceType=select&DocumentID=3587#32
「本市では、条例をつくり、この乱開発とも言える状況に歯止めをかけようとしましたが、しかしながら、法令を超える規制を行うことは難しいとの見解から、いまだに明確に森林伐採を伴う開発を止めることはできない状況。同様の課題は今や全国各地で起きており、大問題になっている。現場を持ち、市民に一番近い地方自治体が声を上げ、国に根本的な解決を迫っていかなければならない、もはやそのような段階に来ていると考える。」とし、再度、同様の問題を抱える他の自治体と連携し、法令を変えるよう国に働きかけを行うよう求めました。
2)菊地崇良議員(せんだい自民・参政の会)
菊地崇良議員も、現時点での当該太陽光発電事業に関する現状を郡市長に問いました。
https://www.city.sendai.miyagi.dbsr.jp/index.php/6247774?Template=view&VoiceType=select&DocumentID=3583#35
また、菊地議員は、市は事業者と連絡が取れていないが、これが来ると重大な、環境に様々な影響があるというふうな御認識でいることを確認。であるならばこそ、その事業者が事業計画を提出する前に、本市として規制をきちっと枠組みをつくるべきだと提言しました。「皆さんの御尽力で環境アセスの充実をやったけれども、あれはあくまでも見るだけで、最終的には止められない。であるならば、国の法律ができていなくても、仙台市にあるいは自治体には条例がつくれるんだから、他都市のように、安全を確保するための厳しい条例、これをつくるべき」と訴えました。
他にも、わたなべ拓県議も、県議会において、再エネ事業の問題点において繰り返し発言されています。
また、2025年の知事選においても、自然破壊につながる再エネ事業をしっかりと止めていく、と和田政宗氏はその象徴的な存在である秋保の山並みをバックに第一声で訴えました。参政党も、和田政宗氏と政策覚書を交わし、「大規模メガソーラー・風力発電計画の抑制・停止」に合意しました。
郡市長も、これら一連の動きを受け、2025年9月2日に、大規模な森林伐採を伴う太陽光発電所(メガソーラー)新設の自粛を求める指導方針を発表しました。法的拘束力はないにしても、市の姿勢は明確に表明されました。
村井知事も、上記の郡市長の発言の翌日、9月3日の定例会見で、大規模な森林伐採を伴う太陽光事業に関して「間違いなく環境破壊につながる事業で、個人的には大反対だ」と、ご自分のスタンスを改めて表名されました。
【つまり、今はどのような状況なのか?】
● 当該地域の土地は8割がた事業者によって購入済みです。現在、里山を維持することは非常に難しい課題となってます。
● 現在は、事業者からは工事許可申請は出ていません。事業者の実態は不透明で、登記上の本社がレンタルオフィスであり、連絡も取れない状況が続いています。
● 参政党の大河原芙由子仙台市議会が所属する「せんだい自民・参政の会」では、今年第3回定例会の会派代表質疑で、再度秋保の件を取り上げ、①事業者の実態把握と②条例改正による規制強化を求めました。

● 秋保の方々は町内会から組合に至るまで力を合わせて動きました。私も所属している「秋保作並里山の未来を考える会」では2500通にわたる意見書を集め、町内会・商工会・温泉組合など10団体で市長に、11団体で県に陳述書を渡し、「秋保再エネ問題連絡会」でも多くの方々の署名を集め、勉強会は今も続いています。
今後は何か進捗があれば、すぐにこちら側も対応できるような状態でスタンバイしている、という形で一度収束している、というのが現状です。
それでも止められなかったらどうする?水面下で事は進んでいるのでは?そんな不安を住民は持っています。だからこそ、無関心にはならずに、今後の動きをみんなで監視していく必要があると思います。
美しい山並み。裾野に広がる田園風景。二口渓谷湧水。秋保米。昔から地元で作付されてきた在来種を使った秋保蕎麦。無農薬有機野菜栽培も盛んです。日本の素晴らしさをしっかりと保持・継承してきたからこそ秋保は凛として美しいのです。
先週11月23日、秋保語りの会による毎年恒例の「秋保で語り継がれた伝説と昔ばなし」の朗読会は今年も開催されました。

秋保をこよなく愛する方々が、秋保の歴史と魅力を後世に語り告げようと、今日も弛まぬ努力をされています。
この記事をシェアする
ローレンス アヤコ/55歳/女
ホーム>政党・政治家>ローレンス 綾子 (ローレンス アヤコ)>【秋保アップデート】太陽光発電関連事業は今何処に?