2022/5/24
日本には9つの国政政党があり、それらの党は政党助成金というお金が貰えます。
その政党助成金を使って党の運営や選挙をすれば良いのになぜ寄附を募るのか、
という指摘を受けてある政党の代表が街頭演説で説明をしていました。
2:47:37~です。
その代表は、項目をあげてそれぞれにいくら掛かるのかを説明していました。
説明責任を果たしていると言う点は素晴らしいと思います。
「それらの項目は、他の大政党も行っており、それに対抗するには政党助成金だけでは十分ではないので皆さんの寄附が必要なのです」という主張だったと理解しました。
そういう見方、価値観もあるとは思いますが、別の価値観もありますのでご紹介いたします。
以下の文はこのブログ執筆者の意見ですが、NHK党立花党首の動画などを見て得た知識ですので、NKH党的な考えと言っても、大きくは外れていないと考えています。
まず、冒頭に紹介したある政党代表は次のような項目にお金が掛かると紹介されていました。
これらの説明を聞くと「なるほど、確かに選挙にはお金が掛かるなあ」と思います。大勢の人が集まれる事務所を借りるとなると家賃だけでも相当お金が掛かりそうです。
しかし、本当にそうなのでしょうか。選挙とはこういうものである、という常識に捕らわれているから、そう思ってしまうような気がします。
僕が初めてNHK党に接触したのは2019年秋の埼玉参院補選の時でした。新小岩あるNHK党コールセンターに証紙貼りのボランティアに行ったのです。
そこで、「選挙事務所ってどこですか?」と党の人らしき人に聞くと、「どこかなあ?ここかなあ?」という返事でした。「必勝ダルマはないんですか」と聞くと「ダルマは立花さんが嫌いなんですよ」という返事が返ってきました。
その後の選挙を見ていてもNHK党は選挙事務所というものを設けません。つまり、選挙事務所は選挙の際に設けなければならないものではないのです。事務所が無ければ家賃も事務所運営費もかかりません。
党首の立花さんを始め、NHK党の所属議員は携帯電話番号を公開しています。常設のコールセンターには5回線の電話があります。選挙用に新たに電話回線を引く必要がありません。
日本の供託金は確かに世界一高い供託金と言われていますが、没収ラインを超えれば戻ってきます。供託金没収ラインを超えれば参院選では選挙運動用自動車の使用が公営で行われます。つまり税金で賄われるのです。
選挙公営制度については総務省のホームページに掲載されています。「選挙公営の一覧」。
(ちなみにこの「選挙公営」のページは、前回の総選挙でNHK党の諸派党構想に参加して和歌山県から立候補した遠西愛美さん率いる「女性議員50%を目指す党」が、諸派党構想政治版を活用して総務省に掲載を呼びかけて実現したものです)。
NHK党の選挙には多くのボランティアさんが集まりますが、ボランティアセンターはありません。僕もなんどか選挙の応援に行きましたが、登録するような仕組みはありません。
ウグイスというのは選挙カーに乗って美声で党と候補者について有権者に訴えかける人のことですが、これらの人を雇う必要もありません。NHK党では決まった台詞をテープに録音して無限ループで流し続けています。或いは本当のボランティアさんが呼びかけたりしています。
「選挙はお金が掛かる」というイメージが定着していますが、実際に本当に必要なお金は供託金くらいではないでしょうか。
前回の総選挙滋賀県第1区でNHK党から立候補した日高ちほさんは「選挙運動費用収支報告書」を0円で提出して、選挙管理委員会の人から驚かれたことをツイートしています。
確かにこのような手法をとればお金を掛けずに選挙に出ることは出来るかもしれない。でも、当選をするためには、やはり事務所やウグイスが必要だろう、という意見もあるかもしれません。
確かにそうかもしれないとは思います。
でも、既存の政党と同じことをしては、日本の政治は変らないのではないかと思います。
政党交付金では足りないから寄附を募る。その結果、沢山寄附してくれた人に忖度した政治をしてしまうのは人情というものではないでしょうか。
税金だけで運営すれば、税金を払っている国民のための政治をするようになる、というのが立花孝志さんの考えです。
選挙にお金を掛けるから、無理もするし、当選したあとその座にしがみつくようになる。
一般の人が選挙に挑戦しづらくなる。
やはり、選挙には極力お金を掛けない方法を模索したほうが良いように思います。
ちなみに、お金を掛けない選挙でNHK党は2019年の参院選で立花孝志が当選し、選挙区の得票が2%を超えたため、国政政党となりました。
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モリヤマ ヒデキ/歳/男
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