2021/1/25
皆さん、こんにちには!北九州市の未来を明るくする!ために行動中の「井上じゅんこ」です。
前回から引き続き「北九州市のピンチ⁉」シリーズです。そして、今回は「イメージの低下」です。
よく、北九州市は治安の悪さのイメージから「修羅の街」と表現されることが多いようです。地元民としては親しみをこめた表現かもしれませんが、ちょっとしたイメージが「移住先」「転勤先」として避けよう…と影響しているかもしれない…。これも人口流出の北九州市にとっては課題ですね!!
実際どうなの?か見てみましょう。
――北九州市のイメージって?シビックプライドも低い
まずは北九州市の評価とは?
生活.comの「全国住みたい街ランキング2020年」では、政令市中13位/20都市中。
東洋経済オンラインの「幸福度ランキング」では、政令市中18位となっています。
(東洋経済オンラインHPより引用)
「市民のプライド・ランキング」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)では、
自分の住んでいる都市について、愛着が政令市中5位、誇りが政令市中11位でしたが、愛着と誇りの差は、政令市中最下位でした。
これは、愛着はあるけど、誇りはあまり持っていないということなので、シビックプライドは高くないとも言えるでしょう。
北九州市の「若者意識調査」アンケートでは、北九州市に愛着や親しみを感じていない若者に、その理由を挙げてもらうと、「他の人に自慢できるものがない」「北九州市に住み慣れていない」といった項目が上位です。
住み続ければ、北九州市の良さはわかってくるのに・・・残念です。
(北九州市HPより引用)
また、北九州市にあまり住みたくないと感じる若者に、その理由を挙げてもらうと、「治安が悪い」「若者向けのショップや飲食店が入って商業施設が充実していない」「交通の便が悪い」「レジャー娯楽施設等が少なく、充実した余暇が過ごせない」「魅力ある仕事が少ない」「子育てしにくい」「親や友人など頼れる人が近くにいない」といった項目が並びます。
これらは、北九州市のウイークポイントとして若い世代の貴重な指摘だと思います。
(北九州市HPより引用)
――シティプロモーションの課題
北九州市では、これまで、様々な方式で、プロモーションを行ってきました。しかし、外部調査を見てみると、下位にランキングされていることが多く、認知度も低く、人口の流出も止まりません。
シティプロモーションの課題として、広報事業の費用対効果の検証がなされないということがあります。
プロモーションの先進事例として、取り上げられる都市も、定住人口は減少し、交流人口も低迷しているケースは多いのです。
しかし、首都圏で実施されたり、何かのメディアで取り上げられると、成功事例として、自分のまちにも取り入れてしまいがちです。特に外部向けの広報では「差別化」することに価値がありますが、他都市と同じことをする横展開も見受けられます。
いくら費用をかけ、交流や定住人口にどれくらい効果があったのかよく分からないまま、次年度も継続する事業が多いのです。経済波及効果を試算するケースもありますが、〇〇億円経済波及効果があったと言われても、市民感覚では、ピンとこないところもあります。
――情報が届かないと魅力・サービスの無駄使いかも?
北九州市は、認知度が低いと言われます。それは、私自身がバナナ姫として他県でPRしてもよく言われたことです。
「どこにあるの?」とか「どんな魅力があるかわからない」など残念な状況です。
また、市民向けへの広報でも同じことが言えます。どんなに市民に有効なサービスがあっても、情報が伝わっていないことも課題です。例えば、子育てについて、市のウェブサイトだけでは、欲しい情報にたどり着きにくいという声を聞きます。
いくらお金をかけて、政策を実施しても、その情報が必要としている人に、広く正しく届かなければ無駄になってしまいます。
――目指したい広報事業
特に、これまで毎年度実施してきた、大手のメディアや代理店に、多額の経費をかけて、単発的な映像やイベントを行うやり方は、財政危機の中で費用対効果を考えた時に、見直す必要があると思います。
費用を抑える方法としては、資金調達や情報発信の手法を工夫することで、多くの税金を使わないシティプロモーションを行うことができます。また、効果を上げるために、現状・外部環境・トレンドなどの分析を行い、顧客である市民のニーズを把握し、北九州市の強みと弱みを見極め、ポジショニングとターゲットを決めること。また、市民向けのインナーブランディングと市外向けのアウターブランディングの両方面で戦略をたて、マーケティングの視点を取り入れることも重要です。
「誰のために」「何のために」を常に考えながら、できるだけ費用をかけずに効果を上げるやり方を柔軟に実践すべきです。
市民向けのインナーブランディングなら、「市HPにとりにいく」ではなく「届く」情報となり、アウターブランディングではターゲットに価値のある情報か、内容を精査すること。「必要な人に必要な情報」で良く、広報は一方的な押し売りでは手間と費用に対して効果が出ません。
現代の情報発信媒体は多種多様となり、昔のような「組織」から「個人」発信の価値が高まっています。SNSやYoutubeなどお金のかからない、プロモーション方法をうまく活用していくことも有効です。
以上の課題を解決するためにも、子育てに特化したLINEによる情報発信、市民インフルエンサーの育成、地元メディアの活用など、多額な費用をかけずに、北九州市のリアルな魅力情報を発信し、ブランド力を向上していきたいですね♪
今後も「しがらみフリー」な立場で課題を正直に投稿していきますよ~
【2020.12.15】
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イノウエ ジュンコ/35歳/女
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