2025/6/11
6月議会の一般質問で、3D都市モデルをいかにフル活用するかについて提言いたしました!
まちの再開発においても、防災対策としての河川氾濫シミュレーションにおいても、ウォーカブルなまちづくりにおいても、とても活用度の高い3D都市モデルです。パソコンの中で、現在のまちとデジタルツインな空間があれば、そこに再開発予定のデザインを描いてみる。すると景観や人口動態や、エネルギーまでもが見えてくる。
防災対策のための浸水シミュレーションも、例えば、決壊する場所を変えてみたり、土を30cm高くしてみることで河川氾濫の流れがどう変わるかも見えてくる。
例えば、熊本県玉名市では、河川氾濫シミュレーションの3D都市モデルを活用して、仮想避難訓練を実施しています。実際に体験をした子どもたちからは、「この道、いつも通っている!」 「河川氾濫は怖い!」 という声があがり、選択する道によって、巻き込まれ方が大きく変わることを実体験として経験できたようです。
3D都市モデルで水害避難を仮想体験!熊本県玉名市の全国初の試みとは|プラス記事|くらし×防災メディア「防災ニッポン」読売新聞
また、大阪府堺市では、3D都市モデルを活用して盛土規制法に基づいたチェック対策を実行し、今では、税務調査時の航空写真から届け出違反などを早期に見つけ出すことに役立てている。
そのほかにも、たくさんの事例があるが、この3D都市モデルを有効なツールして活用するには、コンサルタント会社にすべて制作を任せるのではなく、アプリケーションソフトを庁舎内で所持し、自分たちで日進月歩点群を入力し、実在のまちにいかに近づけていくかがポイントになる。
自分たちで使いこなすことで、より細かいシミュレーションが可能となり、ひいては、市民との合意形成にも大いに役立つのである。市民からアイデアを募るのも3D都市モデルが有効に働くだろう!
大垣市は、2024年度に国土交通省が主導するプロジェクトPLATEAU(プラトー)による補助金を得て、3D都市モデルの基盤づくりまでこぎつけた。そして、2025年度は防災対策として浸水シミュレーションを3D都市モデルでつくる予定でいる。であれば、ぜひとも自分たちで動かすことができるように次の段階にすすめてもらいたい。
その気持ちを込めて、一般質問をいたしました。Youtubeによる動画は、1週間後くらい先になりますが、アップされましたらぜひご視聴ください。
ちなみに、玉名市の氾濫シミュレーションは玉名市のホームページからみることができる。ぜひ先進事例をご視聴ください。
街並み再現の避難シミュレーションで災害を「自分ごと化」。玉名市と取り組んだ「防災VR」の、成功までの道程 3D都市モデル・PLATEAU防災活用事例| 株式会社キャドセンター
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