2024/11/2
金井たかしの「江戸川区情報」(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)江戸川区議会議員・弁護士・武蔵野大学法学研究所客員研究員
先日2024年10月17日に大井競馬(東京シティ競馬)の視察に行きました。東京シティ競馬の収益の一部は江戸川区を含む特別区に分配されています。
このようなことから、江戸川区議員のために大井競馬(東京シティ競馬)へ視察が組まれたものです。そこで、今回は、大井競馬(東京シティ競馬)のことについて書いておきたいと思います。
まず、大井競馬場は、東京都品川区にある地方競馬の競馬場です。昭和25年5月に大井競馬場が開場され、8月に特別区23区に対し競馬開催認可がなされたものです。そして10月に特別区競馬組合(競馬に関する事務を共同処理するための一部事務組合)が設立されました。特別区競馬組合の議決機関は特別区競馬組合議会で、現在、江戸川区議会議長の藤澤進一区議会議員が議長となっています。
そして、競馬の目的は以下のものとなっています。
1.地方財政への寄与:競馬主催自治体への分配金・交付金(競馬法第1条)
2.公営競技納付金の納付(地方財政法附則第32条の2):地方債の利子の軽減に資するための資金として、地方公共大体金融機構へ納付
3.災害支援や国家的行事への拠出:被災地支援競馬の実施
上で記載したように競馬の目的の一つが地方財政への寄与であり、大井競馬の場合、競馬主催自治体(東京23区)に競馬事業による収益の一部が分配金として分配されています。令和4年度においては各区へ6億円が分配金として分配されています(合計金額は138億円)。これにより、23区は競馬の開催による経済効果を享受するもので、競馬は地域社会の発展に寄与しています。
また、競売主催者は23区ですが、東京都競馬株式会社(東証プライム市場上場)が大井競馬場の所有者であり、また、特別区競馬組合はこの会社の株式を保有していて、東京都競馬株式会社からの株式配当金は競馬組合経由で東京23区の各区へ分配されています。
大井競馬(東京シティ競馬)のことは従前から知っていましたが、この競馬の収益から江戸川区に対して令和4年度に6億円もの金額が分配されていることは知りませんでした(令和3年度:6億円、令和2年度:5億円、令和元年度:3億円)。
大井競馬の令和6年度の事業計画に中では、大井競馬の事業運営が23区財政に寄与している収益事業であることの理解を皆さんから得られるよう、各区の広報媒体への広告出稿や各区イベントの協賛レースなどを実施することが予定されています。
また、競馬に関して、ギャンブル依存症の問題があることから、平成30年にはギャンブル等依存症対策基本法が施行されていて、大井競馬は法律等に従い取組をしています。
今回、大井競馬(東京シティ競馬)の視察をすることで、大井競馬から江戸川区が多額の分配金を受け取っていることを理解することができました。このブログで江戸川区民の皆さんが大井競馬(東京シティ競馬)のことを理解するきっかけとなればよいと思います。(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)
金井たかし(高志) 江戸川区議会議員・弁護士(元 武蔵野大学法学部・大学院教授 元LINE(株)監査役)
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