2024/8/29
こんなに進度が遅かったり、予報のルートが変わったりする台風はちょっと記憶にありませんね。。。
近畿地方は明日の夕方から明後日あたりがピークでしょうか。
十分に気を付けて過ごしてまいりましょう!
↓市の防災情報はこちらから↓
https://www.nishinomiya-bousai.jp/
■□■□■□■□■□■□
前回の投稿で、2023年度の決算において、財政基金を41億円取り崩したことについてご報告しました。
このように貯金を切り崩す財政運営が続いている背景を、私なりに整理してみます。
貯金を使わないといけないということは、当然、収支不足が発生しているということ。
前年度の黒字が繰り越されている金額や、貯金の積み立て・取り崩し等を除いた、その年度内の収支状況を「実質単年度収支」と呼びますが、これが一般会計で約38億円の赤字となっています。
だから、40億円規模で貯金を取り崩さないといけなかったわけです。
自治体の会計には「実質収支」や「単年度収支」など複数の指標がありますが、いま本市が置かれている状況を的確に示しているのが、この「実質単年度収支」だと考えています。
2022年度は前年度の黒字分が大きかったため、その繰越額を差し引いた「単年度収支」も赤字だったんですけど、2023年度は2022年度からの繰越額がほとんどなかったため「単年度収支」は黒字になっちゃうんですよ…(基金を取り崩した分が収入にカウントされるため)。
「単年度収支」で比べてしまうと、昨年度より状況が良化したように見えてしまうため、そうじゃないですよーということで。
なお、財政担当へは「実質単年度収支」を前面に公表するべきでは?という問題意識を伝えています。
■□■□■□■□■□■□
何が恐ろしいって、2023年度に特別な支出があったわけじゃないってことなんですよね…
普通に市を運営してたら、お金が足りませんでした、と。
手を打たなかったらこのままの状態が続き、4~5年で貯金は底をつきます。。。
だから、前から財政状況を改善するための具体的な手法を提案しているのですが。
最も大きな課題の一つである人件費については、前年度の377億円から374億円に減少しているように見えますが、2023年度は定年退職者が発生しない年。(現在、定年延長を段階的に進めているため、2年に1回しか退職金が発生しない)
その分のマイナスが約10億円なので、正味は約7億円の増加というところ。
人事院勧告による増額が5億円程度だったから、それを除いても2億円は増えているということになりますね…(まだ概要の資料だけで、正式な決算書が届いてないので、ざっくりとした数字ですいません)
また、高齢化による扶助費の増大はずっと続いていて、中でも介護保険特別会計の決算額は391億円に。
私が議員になった2019年度は337億円でしたから、5年で約58億円という、凄まじいスピードの伸びとなっています。
一般会計から繰り出す金額も前年度から4億円近く増加しています。
住みたい街として人気を集めているにもかかわらず、こんなにも赤字基調が続くなんて、情けない話です。。。
こうした状況を踏まえ、決算認定を含む9月議会に臨んでまいります!
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>たかの しん (タカノ シン)>2023年度決算について