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一般質問「難聴対策とヒアリングフレイル予防について」2023.12.13

2023/12/15

難聴対策とヒアリングフレイル予防について、内容としては2度目、より踏み込んだ質問をしました。認知症予防、ヒアリングフレイル予防、そして高齢者への補聴器購入費補助等、質問し回答を得ました。以下、発言内容を記述します。正確な文字おこしは後日市議会の会議録に掲載されます。

(20) 春日井市議会 2023年12月13日 午後 - YouTubeの24:00頃から私の登壇です!!

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発言文章

【質問者:金沢はるき】

 議長のお許しを頂きましたので通告に従い、「難聴対策とヒアリングフレイル予防について」を議題とし、質問いたします。

 本年3月、この一般質問の場で、同じ題目「難聴対策とヒアリングフレイルについて」を質問しました。その質問の中では、難聴対策推進議員連盟について、難聴と認知症との関連について、ヒアリングフレイルの概念について、障害者情報アクセシビリティコミュニケーション施策推進法(通称)について、全国他市の難聴対策の取り組みについて、また提案として、春日井市での聴力を判定するアプリの活用について等の話題を取り上げ発言しました。ご答弁として、難聴対策が必要であるとするお考え、そして適切な配慮や支援を行うことが必要である、とのご回答があり、またアプリの活用については、調査研究を進める、とのご回答でありました。本一般質問は、内容としては2度目となり、より踏み込んだ質問をさせていただきたいと思い、テーマに選びました。

 我が国は、少子高齢化の勢いが止まりません。加齢による身体的、精神的、社会的に老い衰(おとろ)えた状態である「フレイル」について、フレイルから要介護状態、そして認知症へ進むプロセスをいかに遅らせることが出来るかが大きな課題であります。厚生労働省研究班の報告書によると、「フレイル」とは「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。ご高齢の方が増えている現代社会において、また、2025年に高齢者の5人に一人が認知症になるとの予測がある中において、フレイルを早期発見、そして、正しく介入(治療や予防)することが大切であります。当然のことながら、診療や治療に際しては、専門的な立場からの知見が必要不可欠であり、市と医療機関等との連携が求められます。

 そしてこの「フレイル」にも様々種類があり、お口の健康に関しては「オーラルフレイル」、目の健康に関しては「アイフレイル」、そしてこのいま議題にしている耳の健康に関しては、「ヒアリングフレイル」であります。聴覚機能の衰えが周囲との関わり合いを大きく変化させ、フレイルに陥ってしまい、その状態を放置すると心身の活力が衰え認知症やうつ病となるリスクが高まる。このことが懸念されています。ヒアリングフレイルについての詳細は前回議題に挙げた際に述べていますので再度繰り返しはしませんが、生涯を通じて修正可能な認知症の危険因子としての「難聴」が近年、対応すべき大きな社会課題として取り上げられるようになっています。2020年にイギリスの世界5大医学誌の一つである「ランセット誌」に掲載された疫学調査によると、認知症の発症を予防できる因子の中で、中年期の「難聴」が認知症発症に最も大きな危険因子であり、割合として8%を占めることが明らかになっています。他の因子としては、頭部外傷や高血圧、飲酒、肥満等がありますが、その因子の中で、先ほども申し上げた通り、「難聴」が最大の要因となります。難聴を早期に発見しいかに聴覚を維持していくか、そして聴覚を積極的に利用することが認知症予防につながる、ということであります。

 そこで質問ですが、本市における難聴対策とヒアリングフレイル予防について、現状の取り組み、今行っていること、また進めていることについて伺います。またその取り組みに関連し、この難聴対策とヒアリングフレイルに関する情報を市民に周知、啓発することとともに、先に述べましたように、医療機関との連携等が重要であると思いますが、本市における今後の方向性について市としてのお考えを伺い、壇上からの質問といたします。

 

【回答者:健康福祉部長】

 難聴対策とヒアリングフレイル予防につきましては、高齢や障がい、健康づくりなどの幅広い視点から調査研究を進めるため、本年8月に関係各課の職員によるプロジェクトチームを設置し、ヒアリングフレイルの提唱者である聴脳科学総合研究所の所長を講師に迎え、オンラインでの意見交換などを実施しているところでございます。
 また、本市では、聴覚機能が低下している高齢者などに向けて、円滑なコミュニケーションを支援する「対話支援スピーカー」を導入し、窓口応対や要介護認定調査などの際に活用するなど、人に優しいまちづくりを推進しております。

 次に、ヒアリングフレイルに関する今後の方向性につきましては、まずは、本人や家族、周囲の方々が正しい知識と理解を持っていただくことが重要であることから、市民講座を開催するとともに、老人クラブや高齢者サロンでのチラシの配布を行うなど、市民の皆様への周知、啓発に努めてまいります。
 また、聴力に不安を抱える方に対して、聴力を判定するアプリの利用促進を図るとともに、医療・介護関係者を対象とした専門研修を行うなど、関係機関と連携しながら難聴対策やヒアリングフレイル予防を推進できる体制を構築してまいりたいと考えております。

 

【質問者:金沢はるき】

 ご回答ありがとうございます。プロジェクトチームを設置し専門家の方々と意見交換をしていただいていること、窓口対応等で「対話支援スピーカー」を導入されていること、また今後、市民の皆様への周知、啓発に努めていただけること、アプリの活用を検討し医療機関との連携を図っていただけること等、ご答弁をいただきました。関連する質問でございますが、この難聴対策とヒアリングフレイル予防と一体となってより効果的であると私が思うのは、補聴器購入費の助成であります。高度難聴で身体障害と認定された場合は、障害者総合支援法に基づき全国一律に補聴器購入の助成を受けることができますが、私が今申し上げているのは、中等度の難聴者についてであります。我が国の難聴者の補聴器装用率は約15%であり、欧米諸国の約50%と比較すると非常に低くなっており、この理由の一つが中等度難聴者に対する補聴器購入助成制度が充実していないこと、であります。補聴器の装用は、正しく使用することにより難聴をさらに悪化させない効果があるといわれています。しかし、現在は、店頭や通販、新聞広告での宣伝などで簡単に補聴器が手に入る状況であり、これは補聴器の医療管理機器指定の規定が緩いことが理由です。せっかく補聴器の助成制度がある自治体でその制度を使って補聴器を購入したとしても、正しい診断と正しい機器の調整が行われていないがためにうまくフィッティングされず、使用の中止や返品するケースが報告されています。また、補聴器ではなくただの集音器を購入してしまうケースもあり、音響外傷で逆に聴力悪化の可能性もあります。補聴器の正しい使用には、まず、耳鼻科の受診、そして医師が難聴の原因を診断し、言語聴覚士が聴力検査を行い、認定補聴器技能士を雇用している認定補聴器販売店にて、難聴の型や程度を調節するフィッティングをし補聴器を購入、またその後も、試用期間を設け補聴器装用による言葉の脳トレーニング(これを聴覚リハビリテーションと呼ぶそうでありますが)を行い聞こえの訓練をすること、この一連の流れ、プロセスが、正しいルート、であります。医師の診断時点で、難聴の理由がただの耳垢のつまりであった場合、治療するだけで補聴器が必要ないとの診断を受ける方も多くみえると聞いています。正しい人に、正しいルートで、正しい補聴器を装用すること、この診断から装用、そして管理の過程を念頭に置き、中等度難聴の方の補聴器助成制度の運用を期待したいところでありますが、市として、まずはご高齢の方に対する、正しいルートでの補聴器購入費の助成制度について、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。

 

【回答者:健康福祉部長】

 今後、高齢社会がさらに進展する中で、難聴の高齢者の方にとって、聴力機能の低下を補完する補聴器は、日常生活における円滑なコミュニケーションを確保し、社会活動への参加の促進や孤立の防止、認知症予防にもつながる非常に有用な手段であると考えております。
高齢者の補聴器購入費の助成につきましては、聴力の低下が疑われる方が、早期に専門医を受診し、聴力検査や診断を受けることで、必要な方が補聴器を適正に装用できるように、市医師会を始め関係機関と連携しながら、より効果的な実施方法について検討を行ってまいります。

 

【質問者:金沢はるき】

 ご回答ありがとうございました。ぜひお願いしたいと思います。この高齢化社会においては、今後、心身ともに健康で、豊かな社会生活を送ることができる環境の整備が必要とされるわけでありまして、「ウェルビーイング」の考え方が大きなキーワードとなります。私が先ほどらい申し上げておりますことですが、このヒアリングフレイルの取り組みを周知すること、そしてそれが認知症の予防に繋がる事、そしてフレイル予防のための難聴対策の必要性、また補聴器助成の件、一体的な施策の展開を期待しております。補聴器助成に関しては、いままで購入をためらっていた多くの方々の、一つのきっかけになってほしいという思いであります。市民全体の「ウェルビーイング」を考え、今後とも、効果的で、人にやさしい施策推進にご尽力いただくようお願い申し上げまして、私の質問を終わります。

 

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