【9月定例会のご報告】　
　
8月末から様々な体調不良や環境の変化が起こり、さすが前厄の年だわ……と妙に納得していました。　
10月上旬まで開会していた9月定例会は、そのような最中だったので、いつもより長く感じました。　
ようやく落ち着きを取り戻しつつある今日この頃です。　
　
議案に対する賛成反対の態度などは、11月1日頃各ご家庭に配布される予定の議会報かけはしでも掲載されていますが、その中から　
　
■ 会派（考えを同じくする議員の集まり）で反対をしたスポーツセンター、末広体育館の指定管理者選定に関わる議案について　
■ 市民の皆様の生活に大きく関わる水道料金値上げに関する議案について　
■ 議員報酬削減の議案について　
　
3つをピックアップし、ご報告も兼ねて私の考えなどを綴りたいと思います。　
　
まず、1つ目の会派として反対をした指定管理者選定に関わる議案について。　
指定管理者制度というのは、公立施設の管理や運営を民間企業やNPO、公益法人などに代行してもらう制度です。　
民間の培ってきた力でサービスの質を良くする、経費を圧縮することなどを目的とした仕組みで、原則として広く募集する形（公募）により選ばれます。　
9月定例会では、「宝塚市立スポーツセンター」と「宝塚市立末広体育館」の2施設の指定管理者に「公益財団法人宝塚市スポーツ振興公社」を選定し、来年度から5年間運営を任せる議案が市長から提出されました。　
　
会派としてこの議案に反対したのですが、その理由は指定管理者の選定が公募ではなく、非公開の募集（非公募）で選定されたためです。　
この2施設は、平成18年に指定管理者制度を導入した時から現在まで変わることなく公社が施設管理と運営を担っています。　
過去の議会の記録を確認すると公募での選定を検討する話も出ていたようですが、公社の取り扱いに課題があるなどを理由として、公社は今日まで他の施設管理ができるような競争相手と争わずに指定管理者に選ばれてきました。　
　
またしても選定が非公募となった理由に、　
① 公社はもともと市が昭和の終わりに3億円を出資して作られた団体で、これまで市と連携して市内のスポーツ振興に努めてきたこと。　
② 姉妹都市提携を結んでいる松江市とスポーツ交流事業を行ってきたが、交流が円滑に継続されてきたのは公社の役割が大きいこと。　
③ 中学校部活動の地域移行に向けて、外部指導者の育成には研修や講習会を実施してきた公社の経験が必要なこと。　
④ 令和3年から実施されている「第2次宝塚市スポーツ振興計画」の推進には市体育協会や市スポーツ少年団の事務局を担っている公社の力が必要なこと。　
が挙げられましたが、一生懸命他と争わないための理由を探しているように私には感じられました。　
　
公社がこれまで指定管理者としての努力を怠ってきたとは決して思ってはいませんが、公募というかたちで競争にさらされることで、選ばれるためにサービスの質を良くする、経費を圧縮することに一層努力してくださるのではないかと考えます。　
例外の非公募という形ではなく、本来の公募という形で指定管理者が選ばれることで、スポーツセンターと末広体育館が市民の皆様にとってもっと使いやすく魅力ある施設になっていくのではないかという思いで会派としてこの議案に反対をしました。　
　
最終的に議長以外の議員25名で賛否をはかり、賛成14名反対11名で議案は可決されました。　
来年度からも引き続き公社がスポーツセンターと末広体育館の指定管理を担います。　
　
いつものことながら文章が長くなりましたので、次のトピックである水道料金の値上げと議員報酬削減の議案に関しては次回の投稿でご報告したいと思います。