「女房がよ、桃二から乗りたいって言っててよ」
5月27日から始まったグリーンスローモビリティ実証運行。運行開始直後に、地元の方からお話しいただきました。8月1日から、桃井第二小学校からの乗車ができるようになりました。
地域の顔役の一人で強面、前区長にも懇親会で30分一方的に文句を言う、みたいなパワフルな方で、陳情めいたこういう話をいただくのは、長い付き合いの中で初めてだったかもしれません。

実証運行開始当初、桃井第二小学校の停留所は降車専用で設定されていました。仲通りやすずらん通りを歩いて楽しんでもらいたい、歩いて4-5分の距離で100円かかる、などの理由だと説明していました。
奥さんが足を悪くして出かけることに億劫になっている。家の近くの停留所から乗車できれば、出かける意欲につながるのではないか。もうすぐ傘寿、ザ・昭和の男から、こうして奥さんを慮る素直な思いを伺って、私自身心を動かされたところがあります。

高齢者の移動手段となり、そして外出の動機になることは、国土交通省がグリーンスローモビリティと意義として掲げていることでもあります。警察との調整があり、2ヶ月くらいかかってしまいましたが、8月1日から桃二小停留所からの乗車が可能になりました。

そのことを5日に電話でお伝えして、8日の夜お会いしたのですが、「女房さっそく乗ったよ」と言ってもらいました。とても嬉しかったです。これまで実現したものの中でも指折りの小さな改善でありながら、忘れ難い改革の実績になりました。

運賃のキャッシュレス対応も8月1日から始まりました。4日から2台ある車両の1つが壊れてしまい、ダイヤが乱れていますが、月末までの実証運行中にぜひご体験下さい。