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かいでん 和弘 ブログ

目黒区のチラシはなぜダサいのか?

2022/11/24

 

こんにちは。29歳の目黒区議、かいでん和弘です。

 

改善してきた目黒区の広報

 

皆さん、目黒区役所からの情報(お知らせ)に対して、どんな印象がありますか?

 

「めぐろ区報もリニューアルして見やすくなったし、LINEとかTwitterとかの発信も最近頑張っているんじゃないの?」と思われた方。かなり区の情報をチェックしていただいていますね(ありがとうございます^_^)

 

確かに、めぐろ区報は大きくレベルアップしました。私ももう昔のデザインを忘れかけていたのですが、つい3年前はこんな感じだったんです。

 

2019年7月5日号

 

それが現在は

 

2022年11月1日号

 

こうなっています。全然違いますよね。

 

区のLINEも2年前にようやくスタートしましたが、いまや23区で最多の11万フォロワーを集めるアカウントになりました。Twitterも以前は、画像無し絵文字無しの投稿が多かったのが、最近はかなり頻度の高い、そして見やすい内容に変わりましたよね。

 

ちなみに正解は2番。正答率低っ笑

 

一方で改善しないもの

 

このように、区の広報は(私が当選した4年前と比べても)大きく前進してきました。ただ一方で、広報のなかでもそうした改善の流れから取り残されているものがあるんです。

 

それが、区の発行するチラシ。

 

区役所には、いまだにこういうチラシが並んでいます(2022年11月撮影)。

 

 

紙の色こそ違いますが、文字ばっかりで、いかにも「お役所の発行物」って感じがしません?

より詳しく見ていただくために、一つ例をあげますね。

 

 

これは、2021年7月に目黒区教育委員会学校統合推進課から発行された「学校統合推進課だより」です。私、委員会で「今度これを配布します」と報告を受けたときに、かなり苦言を呈したんです。

 

まず、私でも読むのが嫌になってしまう文字数です。もうちょっとデザインを改善できないものでしょうか。

そして特に工夫がないなと思うのは、タイトル。「学校統合推進課だより」って、学校統合推進課というのは区民の方にとって全く聞きなじみのない言葉ですので、これをタイトルにするのはどうかと思います。

令和 3年 文教・子ども委員会( 7月14日)より一部改変
 

デザインについては素人の私ですら、もう少しマシなものを作れるのではないか、と感じるレベルです。

 

なぜこのような差が?

 

なぜ、「良くなってきたもの」と「改善が見られないもの」があるのでしょうか。その理由は、このチラシを誰(どの部署)がつくっているか、の違いにあります。

 

実は、ここ数年で大きく改善が見られためぐろ区報、LINE、Twitterは、すべて区役所広報課の担当。広報課では、課長と係長を外部から登用(参考「大転換!ついに始まるぞ、民間登用!」)したのを皮切りに、ハイスピードで情報発信の充実・改善が進んできました。

 

ところが上にあげたようなチラシ類は、その大半が、広報課を通さず、各事業の担当部署が独自で発行しているものです(A事業についてはA課が、B事業についてはB課が発行する、といった感じ)。

 

 

どの部署も、事業の“中身”の検討には一生懸命なのですが、どうもそれを区民の皆さんに“お知らせ”することが、二の次になっているきらいがあります。相手に伝わらなければ、何をやっていても意味が無いんですがね……。

 

モデルは足立区

 

ではこの状況、どう改善すればいいのでしょうか。

 

私は、足立区の取り組みをモデルにすべきと思っています。

 

足立区には、「シティプロモーション課」という部署があるのですが、なんとそのシティプロモーション課の職員が、区役所のあらゆる部署が発行するチラシやリーフレット、年間450件を全てチェックして、デザイン面での改善提案をしているのだといいます。

 

 

その成果のほどは。例えば足立区教育委員会が発行している『あだち教育だより』をご覧ください。

 

 

目を引くのが、生徒が顔つきで大きく載っていること。普通、行政は肖像権に配慮して顔を載せるのを避けがちなのですが、足立区では大胆に配置しています(本人の許諾済み)。また、見出しの文字も本文とメリハリが効いて良いですね。パッと見たときに、「ちょっと読んでみようかな」ってなりません?

 

一方、目黒区でも同様に『きょういく広報』を発行していますが、こちらはどうでしょうか。

 

 

足立区と違ってカラーなので、よりいろいろ表現できるはずですが、私には、足立区のものの方がより見やすく、そして役所の伝えたいことがより生き生きと届いてくるように感じます。

 

目黒区で、できる?

 

足立区のやり方は、区全体の広報レベルを底上げする仕組みとして、一つの究極系だと思っています。

 

広報の質の向上を、職員のいっときの熱意や頑張り、職員個々人のスキルに頼っているようでは、熱が冷めたとき、あるいは人事異動でエースが抜けてしまったときに長続きしません。

 

足立区はその点、チラシを作るときにシティプロモーション課のチェックを通すというシステムをつくったことによって、たとえ職員の方からいっときの熱がなくなったとしても、あるいは人事異動があったとしても、広報の質は仕組みによって担保されているんです。

 

 

では、それをそのまま目黒区でできるかというと、現状はなかなか難しいです。昨年外部から入庁された広報課長は、現在の広報課の課題についてこう語ります。

 

区報制作におけるすり減りの認識についてですが、着任して6か月見てきまして、想像以上に、5人の定数いますけれども、この5人で区報と職員報しか作ってない。その生産性については端的には不満があるという話は、みんなすごく頑張ってくれてますけれども、そのことは5人にも伝えております。

令和3年 決算特別委員会(9月21日) 一部かいでん改変
 

つまり、目黒区における広報の専門部隊・広報課職員は現状手いっぱいで、他の課のサポートに回る余裕がない状況なんです。ならば、解決の方向性は2つ。

 

1つは、広報課が今行っている通常業務を、より効率的にできる仕組みに変えて、各課のフォローに手を回せる余力を生み出すこと。

 

そしてもう1つは、そうはいっても広報課が全部署の面倒を見ることはできないという前提に立って、各部署が広報課を頼らなくても質の高い情報発信ができるように自立をしていただく、そのための環境を整えることだと思います。

 

そういった観点から、区長に「これからの広報課の役割はどのようなものか」、質問しました。「各課のサポートに回っていくことは確かに必要。そのために○○……」といった回答を期待していたのですが、なぜか料理の話になっていきます(笑)

 

シェフがおいしい料理をつくるには

 

かいでん質問(一部改変して要約)

 

区長は、これから広報課にどのような役割を果たしていってほしいとお考えでしょうか。

 

区長答弁(一部改変して要約)

 

広報課がどういう役割を担うか。例えが適切かどうか分かりませんけども、いい材料がなければ、どんなすばらしいシェフでもいい料理ができない。どんないい材料を用意しても、劣るシェフではいい料理ができないということだと思います。

そういう点では、2つに整理をすると、まずそれぞれの所管でしっかりとした情報を発信するための、料理で例えれば材料を調えるということがまず問われると思います。

もう一つは、出てきた情報、料理で言えば材料を、シェフがおいしい料理に作っていく。それが広報の大きな役割ではないかと思います。例えば区報でいっても、全ての情報を載せられるわけでもありませんので、そこをどう整理をしていくかということが今度は広報課のシェフの腕の見せどころになっていくということです。

令和3年 第3回定例会(9月8日) 一部かいでん改変
 

区長の理想とする状態。これができればいいんですが実際は‥‥‥

 

んーー、聞きたいことと違いますね。この答えは結局、今まで目黒区の広報課がやってきたことをそのまま踏襲しますと言っているようなもの。それでは広報課以外の発行するチラシはダサいままです。区長の料理の例えに乗っかり、再度指摘したのでした。

 

かいでん質問(一部改変して要約)

 

私の課題意識は区長に答弁いただいたものと違いまして、広報課以外、それぞれの所管が発行している広報・チラシのレベルの低さと、広報課が多忙で各所管課をサポートできる体制になっていないことを問題視していました。

ですから同じように料理で例えると、現在目黒区料理店では、それぞれの農家さん(各所管課)が用意した食材をそのまま農家さん自身が、要はシェフではない素人の方が調理してお客さんに出す場面が多いと。

そこに本来シェフである広報課がサポートで入れればいいのですが、シェフも手いっぱいなためサポートできず、そのように素人だけの手でつくられた料理がいま、おいしくないんですね。

ですから、まずはシェフが手いっぱいにならないように広報課の負担を減らしましょうよという事と、シェフじゃないそれぞれの各所管課でもおいしい料理を作れるようにレシピとか手順書づくり(つまりいい広報・チラシを作れる環境整備)が必要じゃないですか、という事を、申し上げたわけでした。

令和3年 決算特別委員会(9月21日) 一部かいでん改変
 

実態はこんな状況です。シェフがお疲れで、お客さんに提供できていません。

 

実際の質疑では、この後、具体的な提案を4点しています。これらについてもめちゃめちゃ語りたいのですが、ブログもすでに激長ですので、現在改修中の「実績」ページでも概要をお示しすることにします。省略!

 
  • めぐろ区報の編集業者を、金額の安さではなく腕で選ぶべき
  • 写真素材を全庁的に共有できるデータベースの構築を
  • 職員向けの撮影研修などを通して、顔の映る写真を撮れるように
  • 学生、区民の皆さんの力を借りながら、区のチラシを作れないか
 

新たな人材登用

 

さて、それから1年、ようやく目黒区が動き始めました。報課以外の部署がめいめいに行う広報を何とか底上げするため、新たに係長職員2名を民間登用することとしたのです。

 

目黒区HP「目黒区任期付職員(広報ディレクション・デザイン担当)を募集します」

 

 

職務内容を見てみると、

 

 

とあります。

「(各事業の担当部署が)区広報物(チラシなど)を内製(自前で作成)する際のデザインレベル向上のためのスキル指導」というところは、まさに私が提案したこととどんぴしゃり。いまの目黒区に欠けているピースです。

 

11月24日から募集が始まっていますので、「やってみたい」という方、「力になりたい」という方、ぜひぜひぜひぜひご応募ください!

冗談抜きに、あなたの加入で目黒区の広報が変わります!! (心からお待ちしております。)

 

エン転職の目黒区役所ページには、杉山課長のインタビューも載っています。目黒区がどんな思いでデザイン係長を募集するか、書いてあります。ぜひお読みください♪

 

 

細かな条件はこんな感じです

任期 2023年4月1日から3年間(5年間まで更新有り)

待遇 年齢等によって異なりますが、45歳の場合の年収は750万円(+通勤手当、住居手当、退職手当等)

兼業 不可(民間企業に勤務している場合は退職いただく必要があります)

 

《区政の最新情報はこちらから!》

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著者

かいでん 和弘

かいでん 和弘

選挙 目黒区議会議員選挙 (2019/04/21) [当選] 2,035 票
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肩書 目黒区議会議員
党派・会派 無所属
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