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「あの時殺されてればよかった・・」とあの人は言っていた。

2019/5/18

千葉県野田市の小学4年生の栗原心愛ちゃん(当時10)が死亡した虐待事件で母親の刑が確定したようです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44874420W9A510C1000000/

 

殺された心愛ちゃんが母親と一時離れて暮らした際に、「義父との生活は毎日地獄だった」と語っていたとのことでした。

 

なんというか・・想像しただけで胸が締め付けられそうな内容ですが・・

 

こういうニュースを聞くと、私の中でずっと胸に残っている言葉がリンクしてきます。

 

虐待を受けている子どもの地獄には続きがあるのです。言い方を変えると二番底と三番底が存在するのです。

 

20年近く前の話になりますが・・

 

私は当時から児童虐待問題の講演などに参加していました。

 

実際に虐待の被害にあった人たちで体験談や意見を述べ合う座談会のようなものに参加した時の話です。

 

そこでAさんという女性(当時私と同じ年くらい(20歳くらい))が語っていた話ですが・・

 

彼女は母親と義父から肉体的・精神的虐待を受けていたそうです。(性的虐待は受けてても言わないケースが多いので実際はわかりません)

 

その影響で愛着障害などになってしまったので、人と上手くコミュニケーションがとれず、小中校ではイジメにあっていたそうです。

 

家にも学校にも居場所はなく、結局中学校も不登校になって、高校は進学せずに家出して一人暮らしを始めたと言ってました。(本当にひとり暮らしなのか?男性の所に同居なのか?仕事は何をしたのか?などは聞いてませんので実際のところはわかりません)

 

でも、仕事先でも上手く馴染めずに、付き合った男にも暴力振るわれたりお金をせびられたりいろいろとあったそうです。

 

彼女は語っていました・・

 

「子どもの頃は親がとても怖かった。しかし言い方を変えると親だけが怖かった。そして、成人になっていろいろな人と接するが結局誰からもまともに相手にされずに暴力まで振るわれる。今は親だけじゃなくて周囲の人全てが怖い」

 

と・・

 

言うなればこれが地獄の二番底です。

 

虐待を受けた人間は自己肯定感が低くなります。そして、しっかりとした教育機会を失いやすく、本人自体も前向きになれないので、周囲から軽く見られてしまって理不尽な態度を取られるケースが多いのです。

 

そして、そんな経験を繰り返していると、自分が嫌いになっていくんですよ。

 

なんで自分は生まれたんだろう??

自分なんて生きていていいのだろうか?

 

など、ネガティブな感情がどんどん湧いてきて・・

 

人が笑っていると自分のことを笑っているんじゃないのか?

 

とか

 

通りすがりの見ず知らずの人まで自分のことを馬鹿にしているんじゃないだろうか?

 

など被害妄想にも取りつかれていきます。

 

言うなれば自分で自分を攻撃してしまうのです。

 

これが三番底です。

 

こうなると、もう逃れようがありません。

 

親や他人とは距離を置いたりすることは出来ますが、人間は自分から離れることは出来ませんから・・

 

この三番底まで来てしまった人は・・

 

自傷行為を繰り返して最終的に自殺してしまうか?

 

もっと最悪なケースだと・・

 

秋葉原通り魔事件の犯人・加藤智大のように自殺目的で大量殺人を犯して死刑になるか?

 

そんな結果になってしまうことがあるわけです。

(※たいていの場合、この一番底・二番底・三番底は同時並行で進行していきます)

 

前記したAさんですが、その時の話し合いで彼女は現状を見つめてタイトルのセリフを言ったのです・・

 

「あの時殺されてればよかった・・」

 

どういうことかと言いますと・・

 

虐待で殺されると可哀想な被害者として扱われる。しかし、トラウマを背負ったまま大人になって、世間で浮いた存在になって爪弾きにされた挙句に自殺すると、悪者として扱われる(少なくても本人としてそう思うということです)。だから、どうせなら子どもの頃に虐待で殺された方が良かったということです。

 

私の記憶が確かなら、私はそのセリフを聞いた時に無責任に肯定も否定も出来ず、そして、いろんな感情が押し寄せて無表情でノンリアクションだったと思います。

 

私はこの彼女が言ったような負の流れを断ち切りたいのです。

 

理想は虐待を未然に防止することですが、それを行う為には全ての家庭に立ち入り調査をするなどしなければならないでしょう? 虐待は密室の中で行われますし、表面的にわからないケースの方が多いですから・・

 

しかし、虐待を防止するためとは言えそんなことは行うべきではないと思っています。

 

なぜなら、躾か虐待かの定義は各家庭でそれぞれあるものですから、行政がそれを勝手に線引きするものではありません。線引き出来ないのに行政が立ち入るようなことは絶対にしてはならないからです。

 

なので、虐待を完全に未然に防ぐことは不可能だと思っています。

 

とすると・・

 

行政を始めとした周囲の人間がやれることは、虐待を受けた結果トラウマによって曲がって育ってしまった人(この表現は好きではないですが良く使われるので・・)を救済することではないかと思っています。

 

愛着障害を始めとした内部障害の啓発運動を始め、様々なカウンセリングなどの無料の実施など、行政だからやれることはあると思っています。

 

少子高齢化の現状だからこそ、ひとりひとりの質を上げていくことは重要なのではないでしょうか?

 

ニュース記事を読んで改めて思いました。

 

まあ落選した私が言ってもしょうがないですが・・

 

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