令和7年度第5回松戸市水道事業運営審議会を傍聴/ 
松戸市水道料金改定について

​【なぜ今、水道料金が変わるのか？】 
​令和7年度第5回松戸市水道事業運営審議会を傍聴しました。議題は「水道料金の改定について」です。 
​料金改定の理由としては、給水収益の減少と、老朽化対策、動力費高騰による費用増加により、水道事業は「令和8年度から赤字に転じる見込み」であり、料金改定は避けられない状況にあります。

​【答申内容と千葉県との比較】 
・平均17.7%改定の現実 
​松戸市は平均17.7%の料金改定率を、令和8年4月1日から実施する方向で答申がまとまりました。 
今回の改定率は、広域で料金改定を進める千葉県営水道（平均18.6%）と近しい水準であり、安全な水を守るための投資が待ったなしの状況であることを示しています。

​【市民生活への配慮】 
・公衆浴場用料金の維持と現行体系の特長 
​今回の答申では、市民生活に急激な負担をかけないための措置として、現行の料金体系が維持されました。 
​① ​公衆浴場用料金が維持されること。 
公衆浴場は、高齢者や経済的に困難な方々にとって、低廉な料金で利用できる重要な生活インフラであり、また地域交流の場としても不可欠です。厳しい経営状況の中、今回の料金改定においても公衆浴場用料金が維持されたことは、市として市民生活と地域文化を守る姿勢の現れであり、高く評価します。松戸市議会議員として、今後も公衆浴場を強く応援してまいります。

​② 用途別料金体系・基本水量制の維持 
​用途別料金体系（口径別従量制）や基本水量制（1か月10㎥）は、急激な市民負担を避けるため、今回は維持される答申内容となりました。

​【松戸市議会議員としての論点】 
​今回の答申の最後には、次期改定時における用途別料金体系と基本水量制の廃止に向けた検討を求める「付帯意見」が付されていました。 
この「付帯意見」は、料金改定の必要性は理解しつつも、市民への急激な負担を緩和するために現行制度の維持を妥当とした判断と将来的な公平性・適正化の議論を両立させようとしたものです。しかし、この意見は、次期改定時の議論を先送りする形になっています。 
​岡本ゆうことしましては、市民の生活に大きく関わる制度の変更について、形式的な「付帯意見」で済ませるのではなく、松戸市水道部に対し、次期改定までに徹底した情報公開と市民への対話を求めたいと思っています。特に「基本水量制の廃止」は低使用世帯の負担増につながりかねません。透明性を確保し、市民合意のもとで議論を進めるよう、働きかけてまいります。

【参考動画・チバテレより】 
​千葉県営水道料金の値上げ方針と、その背景にある財政基盤の強化について報じており、松戸市営水道の値上げとの比較の参考になります。 
・千葉県営水道料金 一般的家庭で約620円程値上げとなる料金体系案 了承される（2025.08.08放送） 
https://youtu.be/j2zzvvaRbjQ?si=aubeImwaWOFC8T5H

【関連ブログ】 
令和7年度第2回松戸市水道事業運営協議会が開催/水道料金値上げか！？ 
（2025/8/14） 
https://go2senkyo.com/seijika/168209/posts/1174432