2021/5/11
はい、皆様こんばんは。
「NHKから国民を守る党」立川市市議会議員のくぼた学と申します。
ここで書くのは久々でして(1年以上ぶり)もう空き家に蜘蛛の巣が張ってるようなこのまなブログでありますが読んでいただきありがとうございます。
よく、「市議会議員って普段なにやってるの?」と言われます。
よくわからないのは当然です。多くの市民の方は自分達の地域の市議会議員ってどんな人がやってるの?と言われても答えれないと思います。
よく町で立て看板やポスターはみたことあるけどどんな政党でなにをしてるのかわからないのも無理はありません。
ここでは現職議員しかわからないことなどを私なりに正直に書いていきたいと思うわけです。もしこんな議員職について興味があれば少しだけお付き合いください。
個人的な主観で書いてるので間違ってたりしてる場合もありますがそこはご了承ください。
議員は会社勤めの会社員ではありません。月曜から金曜まで決まった時間に来て決まった時間に帰るわけではありません。よってタイムカードもありません。基本自主です。もちろん副業OKです。私はインターネットコメディアンを副業としてやってますがそれも可能です。
各市議会によって異なりますが出席を義務付けられている平均会議日数は一年間で約87日であります。それを任期4年間行います。4年間後にまた選挙を行い継続になるか、はたまた落選かが決まります。
この年間87日間が多いか少ないかと捉えるのはこのブログをご覧の皆さまにお任せいたします。
年間で約87日の出席をすればあとはなにをしようが言い方を変えれば各個人の自由なのです。
市役所には議員専用の部屋があります。会派室を私達は呼んでます。会派室に入るにはカードキーを渡されます。これがあると24時間市役所にいつ何時でも入ることができ市役所の中で仕事ができます。夜中の市役所は静まり返ってますが常に警備員の方が徘徊しているので会派室を「よーし、今日は部屋がないから会派室をラブホテルの代わりにしてやろう!」なんて人がいたらすぐにバレて大問題に発展してしまいます。
話はそれましたがその87日では「一般質問」「予算特別委員会」「常任委員会」「議会運営委員会「代表者会議」「視察業務」などなど公務はあるわけですがそれはまたのとほど。
給料は立川市の場合ですと約55万円です。「うわっ!高っ!」と思ったそこのあなた。私と初めて意見が合いましたね。さらには年に2回のボーナスのようなものまであります。(品川区などではボーナス3回)だから市議会議員になると年収が1000万円を超えることが多いのです。
ここで驚いてはいけません。さらに議員全員に政務活動費として立川では一人につき5万円が支給されます。こんな苦しんでる時代背景を逆手にこんないたせりつくせりの状況を言うと恨まれるので多くの人は聞かれない限りは口をつぐんで黙ってしまいます。
ただしこの5万円の政務活動費は自由に漫画やおもちゃを買ったりナイトクラブへ行ったりと自分の好き勝手に使えるようなものではありません。ある程度の制限はあります。
当然ながら領収書がなかったり、決まった用途に適してなければ議会事務局からは受け付けてもらえませんし自腹になります。例えば飲食などもダメです。そこらへんは特に徹底的に聞かれます。例えば私がチラシを架空で架空業者に50万円を発注し領収書だけを出してもらいその浮いた50万円をもらったら当然ながら犯罪になります。(絶対にやりませんけどね)
それほど政務活動費は市民の皆様の大事な税金なので使用用途は限られたものになってます。あ、誰ですかお前の給料が一番の税金の無駄遣いだよ!とか言うキツイ冗談はやめてください。
立川だと政務活動費は年間60万。もし使いきれないものは全て1円残らず市に返金します。
よく立花孝志党首が「政治家の既得権益をぶっ壊す!」と言ってますがここまで見るとまさに既得権益の塊と言われてもおかしくはないのかもしれませんね。
まず議員になると、どの委員会に所属するかを話し合って決めます。昔、小学校であった「風紀委員」「美化委員」「清掃委員」とかのイメージを想像していただけると分かりやすいのではないのでしょうか。
立川市議会には、「総務」、「厚生産業」、「環境建設」、「文教」の4つの常任委員会があります。 議員はいずれか1つの常任委員会に必ず所属しなければなりません。
例えば私の「文教委員会」では学校や図書館など教育関連を中心に行政側に「質問」を行うことができます。
また委員会の中でも
特に3月、6月、9月、12月の3の倍数の月に「定例会」が開かれ、忙しい月であります。
立川市の場合だと一般質問というのがあります。議員にとっては花の舞台です。各地方によっても差がありますが立川だと持ち時間が一人につき60分あります。60分以内なら各行政の部長に直接質問をすることができます。好き放題に質問できるわけではりません。いきなり「今日食べた朝ごはんについてお示しください」と言っても答えてもらえないのです。事前に●●課の課長とヒアリングをし「こういう質問をします」と告知をしないとなりません。「台本だ!」という方もいらっしゃいますが、はい、台本です。なぜならば市民に質問内容と答弁をわかりやすく伝える必要があるからです。突拍子もない質問をしてちぐはぐになるよりかは数日前に質問内容を伝えて答えてもらうほうが市民にとっても有益だからです。
流れとしては朝の10時から始まりだいたい17時ごろになると「本日の会議はこの程度に留め・・・」とだいたい17時には終わります。しかしこれはケースバイケースで延長するときもあります。
また休憩は12時から13時までお昼の食事休憩。また15時から20分ほど小休止が入ります。その間は議員のみなさんはそれぞれの会派室に戻りコーヒーやお茶を飲んだり休憩します。
いつも食べてる弁当(650円)
立川市の3階には食堂もありますが12時を超えると市役所で勤務している職員の皆様も利用するので混雑します。市民や来庁者のみなさんにも開放してあるので誰でもレストランの利用は可能です。私は無会派の会派室で弁当を注文して食べてたりします。当然ですがこれらの食事は各自の自腹であります。
最後にどうしたら議員になれるのかについて説明します。
公職選挙法で「選挙権を有するもので満25歳以上」の日本国籍の方なら選挙に候補者として立候補できます。ただし、3か月以上、候補地の市町村の区域内に住所を有する者とおいう条件はあります。
ちなみに市長はどこに住んでいようが当選したら市長になれます。議員は3か月以上住まないと居住実態はなしとなってせっかく市民に選ばれて当選しても無効となってしまうケースもあります。あと供託金といってお金を納めなければいけません。市議会選だと30万円必要です。
この供託金の30万円は有効投票総数と議員定数の10分の1以上ないと供託金は没収されてしまうのです。
30万円が高いと思ったそこのあなたはまだ甘いです。国会議員の選挙になると600万円という世界でも例をみない高額な供託金が設定されています。これではそう簡単に議員になるぞ!と言ってもハードルが高いので歯を食いしばり夢で諦める人も多いのが現状です。
これはあまり書こうか書くべきでないか迷いましたが書いちゃいます。
普通は会社であれば上司に怒られたり指導を受けますがでは議員は誰が該当議員に注意を行うかについてです。よく勘違いしてる方がいますがとにかく市役所に電話を入れる人がいます。あの議員の日頃の態度や言動がよくない!しかし全く意味のないことです。
基本は議会内で起きたことに対しては議会事務局も対応しますがそれ以外の議会外の出来事についてはノータッチなのです、電話が来ても事務局員が電話で話を聞いてそれが議長に回す感じになります。私も何度か議長室に呼ばれたことがありますが説明をしたうえでお咎め等はなったことがありません。
ただし、事件沙汰だったりあまりに見過ごせないケースになると辞職勧告決議を出されます。
辞職勧告決議を出されたからといってすぐに議員がクビになるかというとそんなことはありません。あくまで辞職を進めるということで、法的効力もないために当該人物は従わなくてもいいという制度です。なのでセクハラだったり公然わいせつを行っても無視して議員を続けることも可能なのであります。
まとめ
どうでしょうか、ざっと一部ですがだいたいこんな感じのながれです。もっと議案に対する議決だとか予算員会だとか書くともっと長くなるんでそこは割愛しました。
市議会議員になるとみんなから「先生、先生」と呼ばれますがなぜ先生なのかいまだにわかりません。何かを教えているわけでもないのに。
単に市民から投票で選ばれた代表ってだけです。それで勘違いして威張ったり高圧的な態度になったらまさに驕るな!と思い上がりも甚だしいわけです。あと嘘をついたり隠し事をする議員も嫌われてしまいます。
市議会議員は市民の税金で暮らしている以上、なぜ選ばれたのか。そして選んでもらったのは誰のおかげなのかよく考えていきたいと思う次第であります。
以上 手短でしたが普段の議員の仕事について語りました。
たしかに休みも多く、報酬も高い。それでちやほやされては誰もが舞い上がってしまうのです。しかし勘違いしないように私も気を引き締めていかないとならないと自負しています。
久しぶりの執筆となりましたが今後ともまたよろしくお願いします。
くぼた学
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クボタ マナブ/44歳/男
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