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海住 さつき ブログ

道を活用した商店街のにぎわいづくりと道路交通法

2019/5/26

こんにちは。松阪市の海住さつきです。

最近、松阪市の駅前商店街から、一斉にノボリ旗や立て看板が消え、特に昼間のにぎわいがなくなりました。

同時に、歩道上の放置自転車や路上駐車も消えたので、すっきり、歩きやすくなったとも言えます。

全国的に、シャッター街といわれる活気のない商店街が増える中、松阪市の駅前商店街は、元気なお店が多く、歩いていて楽しい場所でした。

それなのに、急ににぎわいがなくなった原因は、たった一人の市民の行動にあります。

「商店の前の歩道にのぼり旗を立てたり、植木鉢を出したりすることは、道路交通法に違反する」

との信念のもと、商店街のお店を訪ねてまわり、のぼりを店内にしまったり、植木鉢を撤去するよう指導してまわったのです。

こう書くと、きわめて正しいことをしているようにみえます。

たしかに、道路交通法を正しく読めば、たとえ1センチでも公道上にお店の私物を出すことは違反です。

路上駐車や放置自転車も事故につながります。

この市民の人が、このような行動をとるきっかけになったのは、ひとつの新聞広告でした。

それは、全面広告で、「点字ブロックの上にものを置かないでください。高齢の方や視覚障害の方の事故、ケガにつながります」という警告が書かれていました。

それを見て、商店街の道路交通法違反をみずから取り締まろうと思い立ち、毎日、商店街に出ては、指導を繰り返しているのです。

 

問題は、その指導の仕方にあります。

 

放置自転車があれば、ためらいなく別の場所へ動かす。

のぼり旗は、お店の人の許可なく、自ら撤去する。

お客さんがいてもお構いなしに店内に入り、指導に従わない店員をなじる。

 

最近、松阪市の駅前商店街に来たことのある方なら、パトカーの出動が多いなとお感じになるかもしれません。

営業妨害に近い方法をとられ、たまりかねたお店の人が「お店の敷地から出て行ってください」と言っても、「いや、法律違反はそっちだ」と言い争いになり、収拾がつかなくなって、毎日のようにパトカーが呼ばれ、最後は、おまわりさんに付き添われて市民の人が帰宅する、という光景が繰り広げられています。

 

大半のお店は、言われたとおり、のぼり旗を店内にしまい、看板も出さず、公道上に一切何も置かないということで、この市民の人とのトラブルは回避しているのですが、何軒か、「駅前にはにぎわいが必要だ!」との信念のもと、毎日、のぼり旗をあげ、看板を出すことを続けているお店があります。

それらのお店には、一日に複数回、この市民の人が現れ、そのたびにトラブルになり、110番通報してやっとその場がおさまるということの繰り返し。

もう疲れたので、お店を閉めたいという声も聞かれ始めました。

 

私は、この問題は、一市民と商店街の間のトラブルというよりも、もっと大きな問題を含んでいると思います。

 

問題点を整理すると、

  1. 道路交通法で、公道上に私物を置いてはいけないと定められている以上、この市民の人の言うことは正論。なので、警察、市役所なども、市民の人の味方である。
  2. ただし、いくら正論であっても、勝手にのぼり旗をポールから引き抜いてしまったり、店内にお客さんがいるにもかかわらず大声でなじるなどの行為は、営業妨害であり、迷惑行為である。

営業妨害をされたくなければ、道路交通法に従えばよい。

警察に相談しても、その一点張りで、商店街に勝ち目はないのが現状です。

 

これでいいのでしょうか?

 

私が言いたいのは、道路交通法が間違っているとか、道路交通法など破ってしまえばいいということではありません。

 

商店街の歩道が、果たして、一般的にいう「公道」と全く同じ扱いでいいのでしょうか?

 

商店街の歩道は、毎朝、お店の人が一生懸命にお掃除されているので、いつもきれいです。

のぼり旗をたてたり、植木鉢を並べたりすることで、活気もあるし、お店が営業中だということが遠目にもよくわかる。

特に、売り出しやセールの時ののぼり旗の効果は絶大です。

私も、自分の活動に毎日、のぼり旗を使っているのでわかりますが、とにかく、人目をひくという意味で、のぼり旗の効果は思った以上に大きい。

たしかに、商店の人がのぼり旗をたてるのは、お店の売り上げを上げるためではある。

ですが、一日中、開いているお店があることで、防犯の役割も果たしているし、商店街は、一軒だけのがんばりではなく、商店街全体で盛り上げていくからこそ効果があるので、みんなでにぎわいを演出してこそ、商店街全体の活性化につながる。

売り上げがなかったら、お店は閉めるしかないわけですから。

ここは、商店街の前の公道には、別の法律を適用するしかない。

全国的に、シャッター街が増えている商店街が生き残るためには、「のぼり旗をたててもいいよ」という程度のお目こぼしではなく、「積極的にのぼり旗をたてていこうよ」という攻めの姿勢が必要だと思う。

「道を活用した地域活動の円滑化のためのガイドライン 」を国土交通省道路局が発行しています。

それを読むと、積極的に道を活用して、地域の活性化につなげようということを、国が推進していることがよくわかります。

冒頭を抜粋してみると、

近年、道路空間を活用して継続的・反復的にオープンカフェなどが展開され、観光
の目玉として賑わいを見せるとともに、地域の活性化にも寄与している例が増えてお
り、民間事業者のビジネスチャンスとしても注目されてきています。
国土交通省としても、道路の利活用に対する社会のニーズに応え、地域や民間の
創意工夫により道路空間をより充実したものとするため、道路占用制度の見直しを進
めるとともに、警察庁とも連携して、地域の合意等を前提とした道路空間の多様なあ
り方について取組みを進めてきました。
こうした道路の利活用ニーズの多様化や地域活性化に資するという期待、それら
に対する国土交通省や警察庁における取組みを背景として、「規制改革に関する第3
次答申」(平成27年6月)及び「規制改革実施計画」(平成27年6月閣議決定)におい
て、道路の利活用を促進するため、制度の仕組みや活用例を広く周知することが示さ
れました。
国土交通省としては、民間事業者のビジネスチャンスのみならず、地域の賑わい創
出や沿道の景観向上など、地域住民や道路利用者にとっても多くのメリットが期待さ
れる、道路空間を活用した地域活動を一層推進することとしています。
本ガイドラインは、「道を活用した地域活動の円滑化のためのガイドライン」(平成
17 年3月)に、その後 10 年間の制度改正の結果を盛り込み、地域活動を活発に、し
かも円滑に実施するための手法をとりまとめたものです。

まさに、地域活動を活性化するために、道を活用しよう!という趣旨で作られたガイドライン。

私は、このガイドラインの趣旨をくみとり、松阪市の商店街に特区を作って、のぼり旗などを活用してにぎわいを演出する取り組みをぜひすすめてまいりたいと思います。

 

法律は守らなければならない。

しかし、法律が、人々のやる気や元気を奪ってはいけない。

その落としどころを探すのが政治。

 

松阪市 海住さつき

 

国土交通省道路局 「道を活用した地域活動の円滑化のためのガイドライン 」https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/senyo/pdf/280331guide.pdf

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