2025/10/12
こんにちは、練馬区議会議員高橋しんごです。
今日は
自民党のいまを地方から見つめて――練馬区議会議員の立場から少し書いてみたいと思います。
令和7年秋、自民党は新たな局面を迎えています。
長らく続いた政権与党としての重みと責任のもと、政治資金問題をはじめとする一連の不祥事や組織運営の見直し、さらには総裁交代など、まさに「転換期」に立っています。
その変化を、国政のニュースとしてではなく、地方議員の現場からどう捉え、どう生かしていくか、それが今、問われています。
自民党総裁選で高市早苗氏が新総裁に選出されました。
女性として初めて党のトップに立つことは、政治全体の多様性・包摂性の象徴として歴史的な意味を持ちます。
一方で、党内には政策路線や人事をめぐる温度差も残り、団結と再構築が求められています。
地方の一員として感じるのは、**「本部の顔が変わっても、地域は止まらない」**という現実です。
私たちは日々、住民生活に最も近い現場で課題と向き合っており、国政の混乱がそのまま区政の停滞に直結してはなりません。
党の新体制には、ぜひ地方組織の声を吸い上げ、現場で動く議員を支える仕組みを強化してもらいたいと感じています。
安倍派をはじめとする派閥の解散は、政治の信頼を取り戻すための大きな一歩でした。
一方で、派閥が果たしてきた人材育成や意見集約の機能が失われつつあり、地方議員の立場からは“縦のつながり”の希薄化を懸念する声も少なくありません。
練馬区においても、地域課題を国・都とつなぐルートの確保は不可欠です。
派閥政治の弊害を断ち切ると同時に、**「政策でつながるネットワーク」**を再構築していくことが、これからの地方政治の責務だと考えます。
党本部や国会議員の動きに比べ、地方の現場では、住民と直接接する「小さな政治」の信頼がまだ残っています。
それは、日々の道路補修、子育て支援、防災対応、ひとつひとつの課題に向き合う地道な活動があってこそです。
しかし、支持率の低下や国政不信が地方組織にも影を落としているのも事実です。
「自民党=国政の党」という見方を超え、**「地域の課題を最前線で解決するチーム」**として再定義する努力が必要です。
そのためにも、区政の透明性を高め、成果をわかりやすく発信していくことが大切だと痛感しています。
国政レベルで「違法滞在ゼロ」などの議論が進むなか、自治体の現場では、生活支援・教育・治安といった多面的課題が日々発生しています。
練馬区でも、多様なルーツを持つ住民が共に暮らす社会が現実となり、行政・議会が「排除ではなく共存」の立場で制度設計を進めることが重要です。
国の方針に右ならえではなく、地域としてどう受け止め、どう支えるか。
この視点を持つことこそ、地方議員の使命です。
政治への信頼を取り戻す道は、決して一朝一夕では開けません。
けれども、地方には「顔の見える政治」「声が届く政治」を積み重ねる力があります。
練馬の課題に真摯に取り組むことこそ、自民党再生の一歩につながる――私はそう信じています。
国政の動向を冷静に見据えつつ、地域から新しい政治文化を育てる。
その挑戦を、これからも続けていきたいと思います。

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