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高木 信明 ブログ

課題解決には地域連携! 座談会で見えたこと

2019/1/29

1/25金曜日19:00〜
座談会「葛飾区をより良く!」開催しました。
インフルエンザが猛威を振るう中、課題意識の高い方々が集ってくださり、
白熱した議論となりました。

第2回の今回は『子育てと教育』がメインテーマ。
参加者の中に通称「わくチャレ」、
正式名『放課後子ども事業(わくわくチャレンジ広場)』の指導サポーターをしてくださっている方がいて、この現場の話を中心に『いかにして子供達の心を守り育めばよいのか』を話し合いました。

 

1、わくチャレと学童保育クラブの違い

・学童保育クラブは、子どもを預かる(保育する)場所であり、補食としておやつがあります。
 一方、わくチャレは児童の安全な遊び場所の提供を第一の目的とする事業であり、子どもを預かる場所ではありません。登録すれば参加は自由です。出欠について保護者への確認もいたしません。おやつなどの飲食も原則として禁止されており、運営形態も学童保育クラブとは異なっています。また、登録制による自由参加ですので、保護者の方の判断(自己責任)での参加になります。
(必ず登校前に、お子さんとわくチャレに参加する・しないを確認し、帰宅時間を約束の上で参加)
・授業が終了してから、学校の敷地から出ずにそのままわくチャレに参加します。
 学校から自宅、遊び場所への移動時の危険を減らすためにも、原則として帰宅してから再登校しての参加はできません。メインルームで受付をしてから、体育館、校庭などで遊びます。
・わくチャレの登録は、新年度の受付を2月から3月に学校を通じて行います。(学校から資料配布)
 また4月以降も随時、各校のメインルームで受付しています。(登録申込書を各校メインルームに提出
・申込みの際には、万が一の事故やけがに備えて、放課後子ども教室補償制度に加入します。保険料は区が負担します(保険は、登録年度末の3月31日まで有効です)。

・学童保育クラブに在籍しているとわくわくチャレンジ広場に登録できない学校があります。
 (詳しくは、教育委員会事務局地域教育課放課後子ども事業係まで)
・わくチャレは「児童指導サポーター」という有償ボランティアが行っています。区の職員ではありません。

 

2、わくチャレがきっかけで分かってきた、教育の問題点

 原因は色々あるのでしょうが、子どもが危険な目に合うことは何としても回避しなければなりません。
しかしながら、そうではない事例が上がりました。

【家庭の問題?】
わくチャレでの下校時刻になっても帰ろうとしないA君。
 (わくチャレは午後5時まで、夏でも午後5時30分までです。15分前から帰り支度になるそうです)
 心配したスタッフが声をかけると、「家に帰っても誰もいないから帰りたくない」と。
昭和30年代後半は「カギっ子」が流行ったことを知っていたスタッフがそのことを聞くと、鍵は持たされていませんでした。その子が何度か無くして困ったので、鍵は持たせないことになったらしいのですが。

午後5時から家族が帰宅する時間まで彼には居場所がなく公園などで時間を潰しているので、とても心配だったそうです。

【学校の問題?】
Bさんは不登校になりました。
元々身体も強い方ではなく、それでも週に2,3日は登校していたのだそうです。
欠席中の分は、課題としてプリントを先生が作ってくださっていて、「いつでも登校した時にやって良い」という指導だったそうです。Bさんが言われたとおりにプリントをしていたところ、別の教員に、「勝手に内職をやっている」とみんなの前で怒られて、学校に行こうという意欲がなくなってしまったのだそうです。
これは教員間での情報共有がなく、横の連携が取れていなかったこと、また偏見などによりBさんに寄り添う目線でなかったことが原因と思われます。
その中学校は、別の生徒も「おまえの親はクソだな」と教員から言われて、問題になったそうです。

教員の意識、教育観、指導力などのレベルアップが急務と思われる事例です。

【行政の問題?】
港区の虐待の問題が大きく報じられて以降、児童相談所(以下、児相)の早期設立を願う声が高まっています。葛飾区でも設立予定ですが、いかんせん人材が足りません。(今現在は、足立区の児相が葛飾の分も担当しています。)

実は民生委員も不足しており、このまま高齢化が加速すると、高齢者の見守りに支障が生じてしまいます。

【地域の問題?】
子供達をいざという時に守ってくれる人。普段はおせっかいかも知れないが、「この人になら話せる」という味方になって聞いてくれる大人が減りました。クレーマーが横行するようになってからだと思います。
善意での行いが誤解され曲解されてしまったら、「面倒だから口を出さない」という風になっても無理のないことだと思います。地域の活動はほぼ全てボランティアで成り立っているので、何もせず文句だけ言う人に、正しく理解してもらって仲間になってもらうか、それが駄目ならば封じ込めないと、地域のボランティア活動は衰退してしまうでしょう。

【どこの問題?】
昭和の昔のように、野原で暗くなるまで遊ぶ子はもういません。併せて、ガキ大将が不在になり、普段威張っててもいざという時に頼りになってくれて、弱い子や小さい子をかばって助けてくれるヒーロー的存在もいなくなりました。
大人の色眼鏡での判断を繰り返された結果、表面上は素直な良い子ぶり、水面下で悪いと分かっていることを平気でやるような、ずる賢い子も増えました。

葛飾区教育委員会では、基礎学力と体力の向上に力を入れています。その結果、体力面では全国と比べても引けを取らないレベルにあることを高く評価しています。
私は、それも大事だが、人間は学力と体力だけではない、という立場で長く教員をしてきましたので、
繊細で壊れやすく、多感な時期にある子供達の心に寄り添える学校・行政・地域、そして家庭であってほしいと願います。

 

不満を出し合うのは、鬱憤が溜まってストレスで病気にならないためには大事ですが、決して前には進めません。

以前紹介した「いじめを生む教室」(PHP新書)の著者、荻上チキ氏は、

『いじめ対策というのは、「発生したいじめに対応する」「いじめをしないように教育する」ばかりが全てではありません。「いじめが起きにくい環境を作る」「人をいじめに追いやる背景を取り除く」「何がいじめ対策に有効なのかを検証する」など、様々な対策が必要になります。単純化すれば、いじめ対策は「予防⇒早期発見⇒早期対応⇒検証」のサイクルで回す必要があります。』

『これまでは「いじめっ子を厳罰化しよう」とか「道徳教育でいじめを抑制しよう」といった、部分的かつ感情先行型の議論ばかりが目立ち、いじめ対応のサイクルが意識されてきませんでした。また、道徳教育であるとか生徒指導といったような、子どもの内面に着目するアプローチばかりが目立っていて、環境を改善するという発想が脆弱でした。』

これからは、どういう教室にすれば過ごしやすくなるのか、どういう教員であればいじめを抑止できるのか。
人の心ばかりを変えようとするのではなく、人が過ごす環境を変えることで、行動の変化を促していく、そうした発想の転換が求められていると荻上氏は言います。

本当に、これからの子どもに関わる現場に必要な視点だと思います。

次回、第3回座談会「葛飾区をより良く!」は、今回の話し合いを発展させる意味で、地域での見守りをどうするか?に話の中心をおいていきます。
詳細が決まりましたらまたご連絡いたします。

※荻上氏の著書は、教育に関わるすべての方にご一読いただきたいです。

 

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※「わくわくチャレンジ広場」については区のホームページをご参照ください。
 ↓ ↓ ↓
http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000057/1002477/1002681.html

(以下、一部抜粋)
『「わくわくチャレンジ広場」では、小学校と地域の方々、保護者の皆様が協力することで、子どもたちが安全に遊べる環境づくりを推進しています!

お手玉などの昔遊びも行っている様子の写真 
お手玉などの昔遊びも行っています

 一昔前の子どもは、空き地や公園、駄菓子屋で同学年のみならず、異学年の友達と遊び、近所のおじさんやおばさんと接することで、社会のルールや人間関係を学んだものです。しかし、現在は公園など自由に遊べる場所が限られており、ひとりでゲームをして遊ぶことが増えるなど、子どもたちの遊びの環境や人間関係が変化しています。

 「わくわくチャレンジ広場」では、子どもたちが自由に遊び、学習やスポーツ活動などを通して、学年の異なる子どもたちや地域の方々と交流することで、自主性や社会性・創造性を育むことを目的としています。

 葛飾区では、これからも子どもたちが地域に見守られながら、安全な環境のもとで健やかに育つよう「わくわくチャレンジ広場」を各地域で根づかせ、あわせて地域の教育力やコミュニティの向上を図っていきたいと考えています。』

 

 


 

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著者

高木 信明

高木 信明

選挙 葛飾区議会議員選挙 (2017/11/05) [当選] 2,329 票
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肩書・その他 葛飾区議会建設環境委員会副委員長、危機管理対策委員、葛飾区社会福祉協議会評議員。自由民主党葛飾総支部青年部長。自由民主党東京都葛飾区第22支部支部長。自由民主党葛飾総支部ネット対策担当委員。
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