2021/1/6
日経グローカル1/4号でビッグニュースが飛び込んできました。
葛飾区がSDGs先進度ランキングで、全国で第3位になりました!
コロナ禍で暗い話題ばかりの中、地球上のみんなが一丸となって取り組む目標がSDGsです。
「未来に向けての一筋の光明」的なニュースで終わらせることなく、葛飾区がSDGsにこれからも取り組んでいけるよう、全区民のご理解ご協力を頂きたく思い、
長文になりますが、現在わかっているところまで解説させていただきます。
★2030年までに達成すべき目標として、「SDGs(持続可能な開発目標)」が国連で採択されたのが約5年前の2015年9月です。
「誰1人として取り残されない」持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現するための国際目標「SDGs」は17のゴールと169のターゲットで構成されています。
※SDGsについてはこちら↓のサイトの説明がわかりやすいです。
★SDGsが環境に関係の深いテーマであることは、当初から各自治体でも注目されていました。
しかしながら、より魅力のある街づくりに取り組もうとする時、
環境のみならず、「経済」と「社会」、「環境」という3分野の取り組みが必要であることが
この5年間の取り組みでわかってきています。
今回発表されたデータで、葛飾区は総合得点100点に対して72、87点。
総合順位が前回の14位から一気に3位と浮上しました。
内訳は、
経済(8指標):14点中 8、60点で116位
社会(46指標):53点中 38、73点で4位
環境(26指標):33点中 25、53点で12位
でした。
私は建設環境委員会委員ですので、葛飾区の様々な努力の結果がこのように評価され、環境面で前回の18位から12位へと浮上したことがとても嬉しかったです。
日経グローカルの誌面上での評価ポイントに挙げられていたのが、
4位となった「社会」の指標でのT D M(交通需要マネジメント)の取り組み。
葛飾区は公共交通網整備方針を作って、バスロケーションシステム(例えばバス停であと何分という表示が出るもの)を作った会社への助成制度が評価されました。
もう一つがM M(モビリティマネジメント)の取り組み。バス事業者への安全教室や啓発活動などが評価されました。「外国人住民人口比率5、0%」という点も全体で36位と、地域の多様性も評価されていました。
葛飾区は東京都内では一番早く「ゼロエミッション宣言」をしました。
(2020年2月6日)
具体的には、
「2050年までに温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量実質ゼロ」をめざすことを宣言したものです。
クリーンなエネルギーや省エネルギーを区民の生活に浸透させ、脱炭素社会の構築をめざします。
菅義偉首相が2020年10月26日、国会での所信表明演説の中で、日本政府として初めて表明した2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロにするとの政策目標『カーボンニュートラル』と同様な意味です。
ゼロエミッションは昨年10月に世田谷区も宣言し、現在は都内では2自治体となりました。
また全国では約200の自治体が宣言しており、合計すると9000万人の国民が関わっていることになります。
これは、日本の総人口の約7割に相当しています。
ゴールである2050年まで、あっという間の30年ですが、葛飾区はCO2の排出と吸収のプラスマイナスでゼロを目指します。それには環境面だけでは不可能で、経済、社会面でも知恵を使って協力していく必要があります。
普通なら実現の可能性が高くなってからの宣言になりそうですが、
「きれいごとで終わらせてはならない!」という決意表明であるゼロエミッション宣言を葛飾区がトップで行なったことを、私はとても高く評価しています。
今後は「ゼロカーボンシティ特別区」として、23区レベルでの脱炭素の取り組みが進められていく中で、葛飾区は事務局として旗を振っていくことになったそうです。
環境面の課題をクリアするためには、経済面からの強い協力が必要になります。
「CO2の排出ゼロ!? そんなことができるのか?」とゴールへの不安要素が大きなこのプロジェクトですが、
企業の協力と、未来を担う若者の意識向上が必要不可欠となりますので、しっかりとバックアップをしたいと思っています。
これからどうしたら良いかを今後もしっかりとお伝えしていきますので、
ゼロエミッション、カーボンニュートラルの実現に向けて、
区民の皆様のご理解・ご協力をお願いしたく思います。
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