2020/11/25
ケアマネジャーの激務をご存じですか?
長岡京市議会議員の寺嶋智美(てらしまさとみ)です。
ケアマネの課題について感じたところをまとめました。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、介護保健制度のキーマンであり、プロとしての知識と人脈と経験を持ち、介護家族(ケアラー)の一番身近で一番頼りになる存在です。
「ケアマネ」と縮めて呼ばれることの多いケアマネジャー(介護支援専門員)は、要介護者または要支援者からの相談に応じ、ケアプランの作成や、家族の対応、また、適切な介護サービスを利用できるように、市町村や介護サービス事業者などとの連絡調整を行っています。
多岐にわたるこの仕事は、実は、ケアマネジャーのプライドと志と善意によって支えられている大変な重労働だとご存じでしょうか。
ケアマネジャーは、質と量と制度の課題があります。
たびたび介護福祉士への待遇改善は行われてきましたが、ケアマネジャーの処遇については手付かずの状態が続いています。
また、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格試験は年々難しくなり、合格した後も、資格を維持するための研修(自腹)も重くのしかかります。
そして、ケアマネジャーの仕事の範囲が明確に決められていないため、介護の中で「何でも屋」として、医療・介護・行政の現場でプロとしての働きを無尽蔵に求められるにもかかわらず、収入は介護福祉士とそんなに変わらない水準です。(制度の課題)
これでは、ケアマネ希望者が激減するわけです。
現実に、ケアマネを探しても、手いっぱいでと断られる例を複数聞いています。(量の課題)
やりがいがあっても、割に合わない業務量や低評価が続くと、やる気をなくして、決められた業務だけを行う冷たいケアマネになったり、一生懸命やって燃え尽きて鬱病になったり、質の低下につながると容易に想像がつきます。(質の課題)
今のままでは介護保険制度そのものの崩壊を招きかねません。
1地方議員が吠えてもすぐには変わらないかもしれませんが、共生社会のキーマンとなる「ケアマネ」の役割と処遇について、理解と改善を求めていこうと思います。
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テラシマ サトミ/65歳/女
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